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フレームが白くなった _| ̄|○

2016年3月31日

フレームが白くなった

【フレーム磨き大作戦】身近で手に入り、安くて、早い!

でも吉野家の牛丼ではありません。(笑) 食べられない・美味しくない

ただし・・・フィリプス君、君もしくは君の仲間が「フレーム磨き大作戦」に失敗しても当局は一切関知しないからそのつもりで・・・グッドラック!

フレームが「白くなった」「白化した」

結構このメガネ使って愛着があるんだな~、でもフレームやメガネのプラスチック部品が「白くなった」「白化した」「ツヤが消えた」「表面がザラザラになった」。人知れず悶々。
なんか方法ないだろうか?ネットで調べてみよう・・・
裏側で・・・こちらのサイト検索キーワードで高頻度、そこでその原因と対策について触れてみましょう。

注意 レンズには向かない。絶対やらないように!

取いだしたる今日の検体(けんたい)さんは、お客さんのメガネ部品「イヤーピース」(耳にかかるプラスチック部品、業界の呼び名は先セル、モダン、英語ではEar Piece)長年の使用で体から出る脂肪・油・汗水で、表面は油脂分と劣化プラスチック(酢酸(さくさん)セルローズ、商品名アセチ)など雑菌の巣窟。

メガネ部品「イヤーピース」

今日の検体さんは、妙に身体からでた垢と油脂分がコーティングされて、それなりに垢光(あかびかり)しているツワモノ。

とりあえずお客さんのメガネは部品交換で修理完了。実は、この部品の残骸はゴミ箱へポイしたゴミです。

正直言って汚いものには、あまり触(さわ)りたくない(_)

しかし上記トラブルの解決策説明(かいけつさくせつめい)の条件(じょうけん)すべて満足する格好の検体ということでゴミ箱漁(あさ)って、取り置き。暇(ひま)なメガネ屋、時間の合間(あいま)実験してみました。

さて、このゴミ・・・いや検体をご覧くさい。根本(ねもと)辺(あた)りを見ていただくと、表面はザラザラ、白くなって、おまけにひび割れまでしています。

なぜこのようになるか?簡単な説明

メガネは部品交換で修理

ご存知でしょうか?プラスチックは、酸性(さんせい)なのです。

長年の使用で表面がアルカリや汗などなどで加水分解(かすいぶんかい)や中和(ちゅうわ)すると分子構造(ぶんしこうぞう)がボロボロになり劣化(れっか)し崩(くず)れます。変質した部分で皮が剥けたりもします。

千枚めくりのようになる現象はマイグレーションとも呼びます。

このケースは、中和劣化です。
これに加え、人間の身体から出る汗と油は、以外と強力な破壊力(はかいりょく)を持ち、傷(いた)みにくいと思われるプラズチックでもこのように傷ませます。
(別な呼び方だと腐(くさ)らせる(笑))

最初表面が白く劣化(れっか)し、これが人間の身体から出る汗と油で劣化促進(れっかそくしん)され、加えて適度(てきど)な体温が更に分子活動(かつどう)を活発にし、ひび割れが生じます。

このようなひび割れは、油や垢汚(あかよご)れでコーティングされていると一般に目立ちません。

しかしこのようなヘアーラインが見えた場合かなり深くまでヒビが入っています。

強いと思うプラスチックは粘(ねば)りをなくし、そこから簡単に折(お)れたりします。

温泉とメガネ受難(じゅなん)

時々検索で見かけたのは、温泉に入った後メガネにヒビが入ったなどと驚(おどろ)く方もいますが、ん~ ナンノコッチャない。

油と垢(あか)が洗剤などで洗い流され、下地(したじ)が単純に見えただけの事がほとんどです。既にそのメガネは終わっている(=^・^=)

一回温泉はいったくらいでメガネフレームにひび割れなど入るなど、まずありません。

 

金属枠はメッキが温泉で色が変わる

余談(よだん)ですが、硫化水素(りゅうかすいそ)ガスで金メッキの色が変わることは時々あります。金メッキは、一般に合金(ごうきん)状態の皮膜(ひまく)が多く、銅や銀成分が化学変化により変色する場合はあります。

これも特殊な洗浄液(せんじょうえき)(少しこましなメガネ屋なら持ってます。)
もとの金色に戻すことが可能な場合もあります。

ただし厚めっきか高級な金張りフレームに限ります。

安物、フラッシュメッキなどの品々は諦(あきら)めてくださいね(笑)

大分わきみちにそれてしまいました。

プラスチックフレームの場合は、あまりこのようなことはありませんのでご安心を・・・

フレーム 化学変化により変色

さて、この検体も、例に漏(も)れず縦や横にひび割れが入っていました。

プラスチックもいろいろ

この樹脂製(じゅしせい)の部品は、

1)安物の射出成形機(しゃしゅつせいけいき)で鋳型(いがた)に流し込んで作った内部応力(ないぶおうりょく)で歪を多く含むものと

2)この検体・・・以下ゴミと呼ぶ(笑)ゴミは、内部応力を持たない歪の少ない、チト高価な板生地で作られたもの

の2種類に大別されます。
どちらが傷みにくいか?は、一概に何ともいえませんが・・・まっ 板生地を加工する部品のほうが仕入れも高く高級だということにしておきます。

白い 白化した 傷みを修復(しゅうふく)

修復と言っても・・・基本的には、傷んだ表面を取り去る作業です。

亀裂(きれつ)の入ったものは、修復不可と考えてください。

最初汚い表面の油脂分を中性洗剤(ちゅうせいせんざい)と超音波洗浄機(ちょうおんぱせんじょうき)で洗う=脱脂(だっし、専門的には)したのですが、なかなか手ごわいゴミ、とりあえず#400のサンドペーパーで簡単に中性化したり、泡状になっていた部分を削り落とそうとやってみました、かなり手強い、なかなか落ちん・・・・仕方無く、切削力(せっさくりょく)のあるヤスリを持ちだし作業せざるを得ませんでした。

表面は、ヤスリの跡(あと)などでまだザラザラしています。

白化した 傷みを修復

#600メッシュのサンドペーパである程度表面をならしたところ。

#600メッシュのサンドペーパである程度表面をならしたところ。

写真に600よCCと表示ありますね・・・これは#600メッシュ、CCはカーボンコランダムという意味です。 J-4657は不明(笑)

好奇心

すぐ脱線(だっせん)しますが、ヒビ割れ(亀裂)の深さを見るためにヤスリで削ってどこまでヒビが入っているか好奇心で確かめてみた。
芯(しん)の部分まで達しており、通常の眼鏡枠で、この程度だとフレームの寿命(じゅみょう)過去完了(かこかんりょう)。仮にレンズを保持するリム部であれば簡単にポキポキ折れ、もはや使いものにならない状態。
このゴミの母体=フレーム本体は、メタルフレームのため部品交換で廃棄処分(はいきしょぶん)を免(まぬがれ)ていました。
よく、素人考えで「強度の高いプラスチックフレーム」ということで求めるユーザーが多いが、実際はこのようなプラスチックフレームの耐久性は、メタルフレーム比べるとかなり落ちる。

紫外線の与える影響

プラスチックが劣化するファクターは、これ以外に紫外線(しがいせん)が大きな破壊力を持ちます。

誰が決めた「金属みがき」!!!!(笑)

筆者のとある体験談
プラスチック枠を磨(みが)くのに我々は白棒(しろぼう)という研磨剤を下のようなバフ研磨機を使用し、バフという回転する丸く切られた布切れの束に研磨剤を固めた棒を押し付け、研磨剤を布に移しプラスチックフレームを磨いていた。ところが細かい部分を磨くとき、この固形物は、他の布に移すのがコンチク、なかなか移らないのです。(笑) 固くて移せず苦労していた。

プラスチック枠を磨くのに我々は白棒という研磨剤

この研磨剤、実は酸化アルミニウムという成分が研磨の主役。

固めるのにステアリン酸という油脂分をつなぎに使い研磨で生じる摩擦熱(まさつねつ)を生じにくく、材料の変形などを防止する役割もあるのですが、とにかく手作業には向かない。

臭い金属磨き剤

昔ある日、自転車のサビなどを落とし艶(つや)を出すこの「○カール」(商標なので実名伏せてあります(笑)
○は適当に想像されたい・・・ピ) 成分を見たら、同じ「酸化アルミニウム」・・・ふっと!気がついて、何じゃこれ、液体だけで同じじゃないか・・・ということで気が付き、試しに使ったらなかなかグー(^^)

ところで誰が決めた、「金属磨き」?いろんな名前で売られているこの手のシロモノ、要はみんな名前が違うだけの研磨剤。

臭いのは脂肪酸と灯油が原因。ウダウダ理屈つけるのが居て灯油がプラスチックを侵食するとか・・・言ったところで短時間の話、常識的になんの影響もなく、使ってみたらなかなか劣化皮膜(れっかひまく)がよく落ちる (=^・^=)

今日までおそらく十数年間愛用、もちろんメガネ枠の小傷落としなど・・・今もいろいろ使っています。

メタルフレームだけ?いいえ 色んな所に使えます。

臭い金属磨きは、仕上げの話だけのこと・・・ひどい傷みにこんなモン使って磨いていたら日が暮れる。
ということで、お高いセル磨きの薬剤などで説明のない話・・・多分(笑)
買おうなんて気は、さらさらありませんので。

ひどい傷や傷みは、サンドペーパーを使うのが王道

さて、・・・ということで#800メッシュのサンドペーパーの後、これで磨いたのがこれ・・・
家族に「サンドペーパーを買ってきてね」などと頼むとき、木工用のを買わないように注意

耐水サンドペーパーを買ってください。

水をつけながら磨くとよく落ちます。

フレーム 金属磨きでプラスチックを磨いた

金属磨きでプラスチックを磨いたのがこれ、写真ピンボケしてますが・・・ピカピカではありませんが、派手でない落ち着いたツヤ、素地の風合いは出ています。十分これで間に合います。

「白化した」などの問題は解決

これでフレームが「白くなった」「白化した」などの問題は解決ということになります。
この辺で済ましても、白いのが取れ大分綺麗になっていると思います。

プロの拘り

ただ、これで終わっていたらプロの名に恥じる(笑)

おまけに気短な職人根性ムラムラ~・・・バフで磨いてしまおう!

メガネフレーム 「白化した」などの問題は解決

メガネフレーム 「白化した」などの問題は解決

(=^・^=)
で・・・ゴミは、やはりゴミ、なんの使いみちもないゴミを一生懸命に磨いてました。2017
ハイ  (^_^;)

研磨について少しご理解いただけたでしょうか?
さすれば、ゴミでなく検体ということで少しは自負心を満足。

マトメ

1)眼鏡フレームの白くなった部分は、粗い #400メッシュ~#600~#800(#1000でも可)
徐々に番手を細くして磨いて行きます。数字が大きい方が細かい仕上がりになります。

「金属みがき」や「セルフレーム磨き」を使わなくても、1000メッシュのサンドペーパーのきめ細かさであれば、一般に通用しますので、節約したい御仁は、サンドペーパーだけでも間に合うかもしれませんよ(=^・^=)

2)仕上げは、液体金属みがきを布に移して、コツコツ磨き艶を出します。

3)液体金属みがきに含まれる、灯油を中性洗剤で洗い、更に水洗し、水気を拭き取りれば完了
掛かるコスト、サンドペーパー 3枚 × 80円ほど、液体金属磨き 630円ほどです。

「セルフレーム磨き」よりは安くて、早くて、手短・・・と思います。(=^・^=)

液体金属磨きは、量がありなんでも磨き倒してください。

メッキ物は、簡単に下地が出て、みっともなくなる場合があり要注意。





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