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見え方の苦しみと改善

2016年9月2日

 見え方の苦しみと改善 ユーザーの貴重な声

「単に眼鏡だけに頼らず、今回合わせた単眼鏡や拡大鏡など、自分の目が見えなかったら見る対象物を拡大し見えるようにさせる方法などがあり、諦めず努力することが必要だと思います。」

お客様が、同じ苦しみで悩む方々へ少しでも参考になるようとの意向で記事にご協力いただました。

詳しい症状などクローラーの制限で書けなくなりボケた感じの記事に訂正しました。なにかお困りの場合は直接当方へ電話やメールでお問い合わせください。
内容に対して少し深い洞察力が必要です。記事になる程のなにかが裏にはあります。

埼玉県ご在住 男性 40代男性

両眼

既往症 アトピー

治療・手術歴

お客様のご説明から

両眼 人工水晶体挿入眼
初診 平成26年11月26日
視力 : 右0.15(矯正視力0.8) 左0.05(矯正不能)
近くが極端に見難くなっていった

2014年12月  以後数回の!手術後
視力   裸眼     矯正   矯正眼鏡
右眼   0.02     0.03   +4.00
左眼  20cm/CF  不能     -
(CF=counting fingers、表記法:視力距離/指数弁、この場合20cmの距離で指の数が言える程度の視力、
手の動きが確認出来ない場合、暗室で光の点滅が確認できれば、光覚弁(LP=light perception)、光覚弁が確認出来ない場合視力はゼロとなります。CF-LP-0)

ご来店時の要望

今以上に見える眼鏡がほしい。

パソコンで拡大したポイント数の文字をパソコンで読めるようにしてほしい(現在読み辛い)。普通の書籍新聞の活字が読めるようにしほしい。

なかんずく一番困っているのは、右眼で見ようとする位置に黒い一線(暗部)が見えて邪魔になってしかたない。

全般的に見る物全般が白く光る感じがして眩しい。

留意点

断定は出来ないが度数変化があるように思う、遠視が強くなっていることは・・・後の屈折検査で、強めの遠視が測定された。

ロービジョン定義

現状の見え方はロービジョンに該当する。

世界保健機関 (WHO) は、矯正眼鏡装用しても「視力が0.05以上、0.3未満」の状態をロービジョンと定義しており、これに準ずる対応方法となる。

測定

右眼  矯正視力 0.2(当初測定時)S+8.00 BU 7.00⊿ (暗部を押し下げる)
左眼 耳側上方に視力残余するも矯正効果が見られず、体裁を保つため右目と同度数。

右目の暗部をプリズムを使って通常の見える位置から押し下げた。

現在までの状況

使用中の遠用眼鏡度数は、左右ともS+4.50で遮光レンズ使用し両眼(右眼で見ている)で矯正視力0.02程度で矯正効果が認められない、掛けても掛けなくても同じ、その為ユーザーは眼鏡を殆ど使用していない。

矯正後

矯正視力は 最初殆ど見えない程度の0.02 から 矯正視力 0.2 へ改善できた。

改善された点

1)屈折度数 が変化しS+8.00で遠くとパソコン程度の距離のものがよく見えるようになった、矯正視力0.2(測定時)で従前の0.02に比べ良い視力とは言えないまでも、本人の感じと表現で「人の顔の輪郭など格段にハッキリ見えるようになった」。

被検者の反応: 今までに比べハッキリ見える。

40cmほど離したパソコンの文字が見える。

2)暗部移動  右眼で見ようとする位置に黒い一線(暗部)が見えて邪魔してストレスになっていた。プリズム度数を変えながら、本人が見る暗部を上下左右に変移させ確かめ更にその移動量決め、快適に見える位置へ変位するプリズム度数を計測。この結果 邪魔な暗部が見えなくなる度数が 7.00⊿プリズムディオプターであった。

3)羞明感 眩しさは、短波長のブルー光が下記に述べているが眼内乱反射に依るグレアーによる。これを減光もしくは遮断することにより改善する。
おおよそ、屈折度数と暗部変移により正面で見れるよう度数確定後・・・・次、近見対応

4)手元の文字 読書など (倍率5倍使用)

上記眼鏡使用し拡大鏡5倍を併用することで一般的文字がようやく楽に読める事を確認。ただし拡大鏡が高倍率のため焦点距離を常に一定に保たなければ目が疲れ目的を達することが出来ない、書籍上スライド移動できるLEDランプ内臓の物を選択。
その他のロービジョン対応グッズは、一応一通り説明し、なかんずく視度を変えられる単眼鏡を併用することを提案し販売。

単眼鏡を使用すれば、手元の文字群~駅の時刻表まで比較的明瞭に見ることが可能であることを確認。単眼鏡は、目に乱視や近視・遠視があろうと裸眼で殆ど見ることが可能である。ただし倍率は、過度に大きなものはブレがひどくなる為、目的などにより適宜決めるアドバイスが必要である。

眼鏡制作

持参されたお気に入りのフレームを使用。レンズのみ当方で制作。

目に映る像が白っぽく見えるのは、青色光(ポテンシャルの高い短波長光)が眼内で乱反射・グレアーを引き起こす事による。ブルーカット・コーティングによる効果は、目立つほどの改善効果は無いが、真空蒸着膜コートにより20%程度のブルー光を除去する。

(このようなレンズのブルーカット効果を70%などと誇張して表現する者がいるが、視感や測定では18%程度の効果しかない。)

ゆえに、晴天時の羞明感を和らげるためブルー光の反対色オレンジ色の遮光クリップオンを添付し用途に応じ使用するよう勧めた。

屈折度数が、比較的強度の遠視性のためと、目に映る暗部を避ける目的のプリズム度数が比較的強度のため、自覚測定に依る視線経由点を捉え、一方フレームの形状から最大限レンズが薄く仕上がるようコンピューターソフトにより形状測定しレンズを設計発注したものが以下のとおりである。

強度の遠視とプリズム
レンズの端っこをエッジと呼ぶが、殆どナイフのような鋭利な鋭角を持つレンズを用意した。

強い屈折度数に加え、7.00⊿の強いプリズムを有するレンズは、断面図で見た場合、クサビのような三角形を構成し、レンズ加工機に取り付ける時、特別な加工治具が必要である。治具がなければレンズ外周加工で失敗する場合が多い。誤差が生じないよう加工する方法については、読者に必要ないのであえて述べず割愛する。

 

ナイフ・エッジ

未加工のレンズの仕上がり具合

レンズ外周加工を終え眼鏡フレームに取り付けた概要。遠視性レンズの場合外周部を鏡面研磨加工しなくとも渦が立つことは無い、しかし眼鏡をより完成度の高いものに作る小生のこだわりと理解していただきたい。

レンズ取付加工後の概略

レンズ取付加工後の概略

フレーム上部からの概要、レンズ上部はプリズムのため厚みが生じている。この度数でこの程度の厚みであれば、自己評価ではあるが、比較的よく出来たと思う。

フレーム上部からの概要

フレーム上部からの概要

フレーム下方部からのレンズ厚、写真では解り難いが、レンズは大変薄く仕上がっている。

フレーム下方部からのレンズ厚
フレーム下方部からの概略

眼鏡装着状況概略

眼鏡装着状況
眼鏡装着状況

付属 : 遮光クリップオン、拡大鏡、単眼鏡

 

遮光クリップオン

遮光レンズクリップオン
遮光レンズで出来たクリップオンレンズ

 

LEDランプ内蔵固定焦点拡大鏡

5倍の拡大鏡、LEDランプ内蔵、固定焦点
5倍の拡大鏡、LEDランプ内蔵、固定焦点

 

単眼鏡

駅の時刻表や手元の文字群などを無断階調節
単眼鏡

 

あとがき

一般に眩しいから遮光レンズで対応という単純な対応が多い中、それ以外の方法もあります。

症状が進行してしまい、暗点や暗部が生じ、加えて視力が落ちて苦しむ方へ少しでもご参考になればと思っております。

症状や見え方など、個々人により様々で決まった方法というものはないようにも思うことが有ります。

諦めず希望を持ち、探せば何らかの方法があるもので、一言で言えば決して諦めないことに尽きるかと思います。

ユーザーの読者への発信 (ユーザーの主張)

私と同様に見え方でお悩みの方へ

単に眼鏡だけに頼らず、今回合わせた単眼鏡や拡大鏡など、自分の目が見えなかったら見る対象物を拡大し見えるようにさせる方法などがあり、諦めず努力することが必要だと思います。

 

 





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