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遠近両用レンズ中心の不一致

2016年12月2日

 遠近両用レンズ中心の不一致 

中心が合わされていると信じていたユーザーの掛けている遠近両用眼鏡のレンズ中心が合っていない一部の事例です。

何故このようなことが起こる

信頼は、単純にいろんな宣伝を行うレンズメーカーが提供するレンズブランドに関心を寄せがちです。いくら優秀なレンズも小売店側の測定の良し悪しや加工技術がそこに介在し関与する従事者の技量・経験・知識により大きく左右されるのです。このようなことが起こる第一原因はレンズが透明で全くユーザーに対し商品透明性がないためです。

どのような見え方になるか

対象の見え方のエンジンになるレンズ、特にこのような場合遠近両用という機能性は、レンズ中心が正確に遠くを見たときの目の中心に合わされないと遠くも近くも見難くなります。言い換えると遠くを見た目の中心にレンズ中心を合わせるだけで、レンズが持っている機能性が生かされます。

事例

岡山県から同時にお二方がご来店  2017/03

ご来店の動機

いずれもグリーン◯の位置がレンズの遠用中心、角膜頂点が白く光っていますがここが一般的には目の中心ということになります。よく見えないということでわざわざ遠方からご来店頂き新たに調整いたしました。お二方は、よく見えないということでいずれも別の店などで眼鏡を二本調整されたそうです。

いずれの方もよく見えないので困った挙句、当店の噂を聞いてご来店されました。

写真の見方

グリーンの円は元来遠くを見たときレンズにデザインされた中心です。

黒目の白い点は、専門的には角膜反射点、分かりやすくは「目の中心」です。

正しく合わされているなら、白い点を囲むようにグリーンの円が位置します。

しかし下の2つの眼鏡は、いずれも中心が合っていません。

症状

↓こちらの方は、もはや遠くはもとより近くも見難く、階段の昇り降りに困難をきたしていました。歩くと揺れる。

文字が読めない・遠くはぼやける・歩くと揺れる

文字が読めない・遠くはぼやける・歩くと揺れる

結果

当店調整、新たに作り直し。手渡し時中心の一致は自覚確認していただきました。1週後大変お喜びの声を頂いています。

これだけ中心が狂っていれば・・・最初他人様の眼鏡を使用していたのでは無いかと内心疑うほどでした。

眼鏡士の資格があることを売りにしている眼鏡専門店だということで、またビックリ。

レンズ軸がずれている

これは別のケースです。

ご来店の動機は、フレームのネジが緩み修理依頼でした。

レンズをチェックしてビックリ。どういうふうに作ったのか?レンズの軸が大きく回転し加工されており左レンズ軸が大きくズレています。

右左で高さは合っていません。度数が弱いので大きな影響がなく見えているようでしたが・・・案の定、近くはよく見えないとのこと。

安かったそうです。

レンズ中心が全体に左に寄っている

このケースでは、右レンズ中心が大きく内側に寄っています。

フレームが左によっている

フレームが左に寄っており、右左で上下に中心合っていません。厳密にいえば合っていない。でも上の例から比べると軽微な狂いで調整で補える程度でした。

ユーザーがよく見えないということで検査したところ、よく見えない理由は度数にありました。

遠近両用メガネ

ユーザーが留意するべき点

少し賢いユーザーなり留意するべき点がいくつかあります。レンズについて少し知っていれば未然に事故を防げます。

レンズの特徴

遠近両用レンズは、レンズにテストシールを張って検査することの出来る隠しマークが左右それぞれ2点レンズに施されています。

そこに印点し写真のようにテストシールを貼ると遠用の中心と近用の加入度数位置を簡単に見て知ることが可能です。

一般に銘柄の通ったレンズの場合、簡単にレンズの中心が目にあっているか検査可能です。

何故見難い

見えにくい理由や原因は、実にたくさんがありここですべてを述べるのは困難なので、話を目とレンズ中心に限りますが、

レンズ中心が合わないユーザーの殆どは眼鏡の見難さを訴えていました。

中心が異なることにより

●必要としないプリズムという度数が生じる

●遠くを見るための度数が中心以外の位置で見ると度数が変わってしまう

等の理由による場合が多いです。

どのようにして防ぐか

一般に言えることは、レンズは透明でありユーザーが自分で点検調整を行うのはほとんど無理です。まず眼鏡店に正確なアイポイント測定を依頼し、後の点検し中心の狂いを補正する以外方法がありません。

レンズ中心は、フレームが歪むだけで簡単に中心が狂います。時間を掛けて徐々に歪んだ場合、ユーザー本人は気が付かない場合が多く定期的な点検調整を必要とするものです。

そのような認識を店やユーザーが互いに持つ必要があります。

単焦点レンズ

この事例は、遠くを見るための遠用単焦点眼鏡です。

単焦点レンズ

ユーザーは、プロドライバーです。

どういうわけか右側が上に中心が上がっています。

当初より違和感があったとのことで、精密なフレーム調整が施されていなかったものと思われます。

かなり強い目の上下斜視が生じており、遠くのものがぼやけて見にくかったと言っておられました。

斜視が生じたのは、目が先か眼鏡が先かよくわかりませんが、レンズ中心の狂いから後天的な斜視を形成する場合があります。

 





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