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何が出来るか? ⇒ 原点回帰し探る可能性

2017年9月12日

極端な左右眼の度数差や遠見近見のプリズム度数差に対し何が出来るか

下の眼鏡写真は、ユーザーの予測される上記ニーズを想定し右側レンズだけ試作してみた。

今日一般的な眼鏡製作はレンズ加工機の性能向上により容易くなってきている。ここではその性能を活かし、従来できないとされるレンズにチャレンジを試みてみる。

フレーム中央でレンズを2分割し、片眼に2枚の単焦点レンズ(左右合わせて4枚)をカットし接合する単純な造作である。

レンズは上下(写真上)と、左右(写真下)にほぼ中央で分割した。レンズは全く異なる性質と度数を持つものを左右それぞれのリム空間に合体させる試みである。累進レンズの遠用中心は中心を持つが、近用部においていは仮想の中心を持つが良質でよく見える光学的な中心を持たない、即ち台玉度数の影響を受けるのが一般的で、目線を遠見から近見に変化させた時不正なプリズムが生じ、左右の度数差が大きければ近見時プリズムが生じその値が大きければ見る像は左右で上下に高さが異なってズレて、眼外筋の調節力が弱ければ見えにくく成るかボヤけて見えるように成る。

ここで加工された右レンズは、遠用と近用において累進屈折力レンズ(境目のない遠近両用)に使われ入れられているプリズムシニングを無用化し近方視する視軸上にはプロンテスの法則(下方視する距離と度数に乗じて生じるプリズム)によるプリズムの発生をなくす事ができる。

また、逆のケース、後方で説明する、斜視における遠方視と近方視で変化させる必要のあるプリズムは、それぞれ独立したレンズを使用するため上下において独立したプリズム度数を一つの眼鏡に変えて入れることができる。これは今ある累進屈折力レンズやバイフォーカルレンズに工夫される無駄な努力・工夫やユーザーに無理強いをする必要がなくなる。

従って、ユーザーの見え方は遠方視と近方視の切り替えが容易かつ快適になる利点がある。ただし欠点として上下に分離された水平線が視界に生じ邪魔になると言えば邪魔だが、光学的・眼生理面から見れば明らかに合理的で斜視や不同視で困るユーザーにとっては朗報であろう。

ユーザーが軽度の度数で済み見映えを重視する場合は無用であろう、しかし極端な右左の屈折度数差があり視力に大きな問題を抱える場合、これによる有用性は程度乗り越えられる問題点にすぎない。視力や快適な見え方を得ようとする場合、何もかもユーザーの想像する通りの満足は得れない。何かを得ようとすれば必ず何かのサクリファイス(犠牲)が生じるのは当然である。この場合生じる不都合は横に生じるレンズの接合面と線と少し大きめのフレームとこれに掛かる重量であろう。

視力を重視するか見栄えを重視するかは、ユーザーの理解と選択である。

 

上下バイフォーカル
上下分割

 

左右分割
左右分割

 

目的①

不同視:左右度数差による遠見と近見で目線を移動する時生じる余計な垂直プリズムを抑える

同一のフレームに上下左右に性質の異なるレンズを取り付ける簡単な試みである(見かけ目的は簡単であるが作業は少し手間がかかり選択するフレームは大きさに制限が生じる)。遠近両用はレンズメーカーの提供する累進屈折力レンズなどで容易に作れるが、現在の技術ではいくら逆立ちしても一枚のレンズに遠見時と近見時のプリズム度数の異なるレンズを混在させることは原理的に無理がある。

これに加え遠用中心から近用部分までの距離に乗じて、垂直プリズムが生じるが(プロンテスの法則に依る)、左右の度数差が大きい場合、片目づつではくっきり見えても左右で生じるプリズム度数差が大きく生じる場合、右左で見る文字の位置が上下で高さが異なるためひどい場合は文字などがボヤケて読めず、頭痛や吐き気がする場合がある。このような場合、今どのようなレンズメーカーも適切な対策を持っていない。ユーザーに慣れて貰うという無理強いするのが現実によくある。眼外筋の調節力に頼れる場合は涼としても、程度による。一般に素人であるユーザーは原因すら分かっておらず与えられるまま眼鏡を使っているケースが殆どで、せっかく求めた眼鏡を使わず引き出しに入れていることなどが多く見られる。

単純な解決方法として、遠く用と近く用の眼鏡を別に持てばこのような問題は無い。

余談

少し余談(動機)であるが梅田にある飲尿健康家の眼鏡店経営者で自称最強の専門家(後日飲尿健康にも拘らず大腸癌で死亡)O氏がレンズメーカーH社の説明会でこの原理的無理を知りながら無理難題を投げかけ、プレゼンをしていた研究者を困らせていた事を過去に見た。無論、この眼鏡学校講師経験者O氏は解決策など毛頭提案する目的で質問したわけでなく、無駄に貧しい知識を翻し単なる嫌がらせをし自分の存在感を示す醜い無為な行為で、積極的な改善のための研究や質問でも提案や要望など何れもの行為でもなかったと今でも思い起こしている。

この噛みつき親父の行為とは別に、左右眼の度数差による眼位変移量で生じる上下でプリズム度数差の問題は長らく筆者の心の片隅に残っていた課題ではある。

最初この御仁が飲尿健康家とは知らずH社のレンズ説明会で一度だけお目にかかっただけで面談したことも何もなかった只の見ず知らずの人間だったが、小生の打ち立てたギネスブック記録にわざわざ電話をかけてきて因縁をつけたり、ネット上で業界でよく知られ嫌われる誰も頼みもしないし相当数の返事のない公開質問状たら様々な嫌がらせ行為を手当たり次第業界全体に無為になされた公開質問状は、質問者死亡にも拘らず無造作に放置され今なおネット上の随所にその痕跡が痛々しく残っている。

可哀想な飲尿健康家の無駄なレンズメーカーH社研究者に対する足掻きや噛みつきに対する「解」をこの試作を見て溜飲下がる思いである。

現場での応用

さて、本題に戻り複雑な屈折矯正現場で、左右の眼の矯正度数に極端な度数差で苦しむユーザーと向かい合う事が一般店に比べ多く、常にこの問題の解決方法を考え、論理的に分かっていても作れるかどうかは別の問題である。

結論として原点回帰し左右レンズの度数差に依るプリズム差を解決するためには、遠見と近見で全く異なる度数のレンズをカットし取り付ければ済むだけと気付いてはいたが、怠け癖が出てついつい後回しにしてきたことに着手し解決を見た。見た目類似するレンズとして過去にEXタイプのレンズは各メーカーより提供されているが、【1枚のレンズ上】に異なる度数をキャスト型で作るわけで、避けられない台玉の影響を受けるレンズで製作範囲が狭く、上下独立した性質のレンズを一体化し作ることは見た目似ていても今もなお不可能である。従って下にある丸に横一線を引いたレンズタイプと見かけ似ているが全く異なる点に留意されたい。

要するに、眼鏡左右のリム空間に遠用と近用を独立してレンズを取り付けられれば、快適な眼鏡が可能になる、それだけである。

様々な遠近用レンズタイプ
様々な遠近用レンズタイプ

様々な遠近両用のレンズがあるが、いずれも「台玉」という遠用度数にオマケの近用度数を付けたレンズで、どうしても台玉度数の影響・干渉を避けられない。

目的② 斜視への応用

 

 

 

 

内外斜視の遠見と近見の補正
内外斜視の遠見と近見の補正

 

斜視の遠用と近用でのプリズム度数の変移に対応できる

一般に内斜視や外斜視の場合、遠見と近見ではプリズム度数が変位することが広く知られている。グラフ的に度数変移を表現すると外斜視の場合A型、内斜視の場合V型を描く。上記図からその移動量を見れば理解できる。

外斜視の場合、相対的に遠見度数は弱く、近見では強くする必要があり。内斜視の場合、遠見では弱く近見では強くする必要がある。

更にわかりやすく言えば、

外斜視の場合、眼が外を向いていると考え、近くを見るためにはより強い内寄せ輻輳が必要に成るので強いベースインで内側に向かせる。内斜視の場合はその逆である。

また何らかの理由で輻輳麻痺が生じ眼の向きを調節できないユーザーに対し、目標物までの距離に応じた眼鏡をそれぞれ別に作れば済むだけである。しかしユーザーの職業や日常生活の場面で、眼の向きを合わせられない輻輳麻痺がある場合などプリズム量の異なるレンズを一つの眼鏡に組み込むというのは、有用性が高い。

 

左右分割

左右分割
左右分割

上記の試作例は、ハーフ・リムレスタイプ(ナイロール)を左右分割したものである。これを作った動機は、電話問い合わせで、左右水平方向に2種の異なるプリズム度数を入れられるか?に対し試験的に制作してみた。恐らく質問者は何らかの水平斜視を持っており、左右方向に眼を振った場合像の移動量が大きいので生じた素人考えでのただの疑問と対策のように思われる。

検査もせずいちいち応対する必要はなかろうと思ったが、将来何かそのような必要性が生じた場合のことを考えて予備的に試作してみた、殆ど実用性は無いと思われる。

恐らく水平斜視矯正すれば済むだけの事と思われる。





 

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