head_img
head_img

なぜ薄くするか?  

2018年2月8日

なぜ薄くするか? 遠視性乱視

  東大阪在住 6歳 女児

 理由

何故遠視性のレンズを別注するか?レンズの厚みを薄くする理由  1)光線透過率を高める 2)軽くすることによりズレさがないようにする

 

レンズのタイプ 鏡遠視性乱視

遠視性乱視のレンズ、言い換えるとプラス度数に乱視度数が絡むと、既成レンズの場合予想以上に分厚く重たくなってしまいます。

下の方にレンズ設計図をご参考ください。

条件として

レンズを薄くするためには、装着するフレームにユーザーの目の中心位置、フレームの形状が最低限必要になります。

1月12日眼科 弱視等治療用眼鏡作成指示書

弱視等治療用眼鏡制作指示書
弱視等治療用眼鏡作成指示書

測定結果

RV=0.6 1.5 X S+6.00 C-1.50 A180

LV=0.8 1.5 X S+4.75 C-1.25 A180

処方

R S+6.00 C-1.25 A180

L S+4.50 C-1.25 A180

PD : 57mm

当初よりお世話させて頂いており、成長に伴い瞳孔間距離は、2015年04月18日初回処方箋では53ミリであったが、直近2018年1月は成長に伴い57㍉、すなわち4㍉広くなりお顔も少し大きくなったためフレームを大きいサイズに変え作り直しを行った。

度数における変化は殆ど無く、矯正視力良好。

視軸中心測定結果

視軸中心測定
視軸中心測定

フレーム形状と左右それぞれの中心の座標を捉え、レンズ設計を行い仕上がったレンズ↓の概要

フレームと目の位置は相互に関わり合いが有り目の位置とフレームにより厚みなど影響を及ぼす。

レンズ図面1
レンズ図面1レイアウト

レンズ図面2

レンズ図面2厚みと重量比較

図面上、レンズ各位置での数値表示は上が仕上がり予定の厚みで、下の数値は一般レンズを使用した場合の厚みを示す。

加工前のレンズとフレーム
加工前のレンズとフレーム

正面からは、厚みがどの程度薄くなっているかは分かりにくいが、かなり薄く仕上がっている。

納期

レンズが発注後出来上がるまでの日数は、3~4日を要する。レンズ到着後レンズは即日加工を常としている。

レンズ加工の実際

下記写真は、実際に同じ度数の一般レンズを同じ形状で試しに削って比較してみた。 

上が一般の既成レンズ(8.4g) 下が別注で作られたレンズ(3.6g) 

一般レンズと特注レンズ比較

一般レンズと特注レンズ比較

安全に関する配慮

試しに削ったレンズは一般的な外周加工だけで鏡面研磨を施していない。実際に取り付ける下のレンズは鏡面加工を施し、万一ユーザーが何かにぶつかった場合フレームからレンズが外れレンズ破損に依る怪我などを防止する目的を持つ。また粗い切削面は目に見えない加工による傷があり、割れやすい性質を持つため破損を防ぐ目的を持つ。また、レンズ基材は、衝撃に強い高屈折のウレタン樹脂製レンズを使用している。

上部から見た同度数レンズの厚みの比較、右側は既成のレンズ 左側は別注で作られたレンズ

厚みの比較

厚みの比較

薄くする目的

レンズを薄くすると

1)眼鏡が軽くなりズレ下がりを防止できる

2)子供のメガネの取り回しが楽になる

3)レンスを透過する光線量が増え、網膜への視覚刺激が増え弱視治療を促進する効果に多少寄与する





ページトップに戻る