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子供のメガネ 画期的重量改善 25gを15gへ

2018年4月22日

 子供のメガネ 画期的重量改善 弱視治療用眼鏡 25gを15gへ軽量化

画期的重量改善

使用中の眼鏡がすぐにずれ下がりズルズル5歳になっても弱視治療が思わしくなく、常にずり下がるので最初ご来店の折は目に合っているか検査と調整だけだった。当方も幾度か無料でレンズ中心を合わせ調整してきた。使用中の金属フレームの強度不足と重量が25.0gと重たいためズレ下がり弱視治療に支障が生じていると考えられ、保護者は意を決し眼鏡を当方で新規に制作された事例。

京都市 5歳 女児

改善

眼鏡がずれさがないように改善し軽量化を図る

重量軽量化

必要ない大きなメガネフレームを廃し、軽量強靭なポリアミド樹脂フレームを採用。目の中心位置測定とフレーム形状を勘案しレンズを薄く軽くなるよう設計した。眼鏡総重量は15.0gまで軽量化。以前のフレームに比べ10.0g軽量化することにより、ずれ下がる第一要因を解決。

フレーム

当方で5年前から採用し実績のある形状変化が生じにくい物理的強度の高い透明ポリアミド樹脂(透明ナイロン)を使用しメガネフレームが子供の習性で押し広げて掛ける癖にも耐える。併せてユーザーはアトピー性皮膚炎を持ち可塑剤を含まない素材を考慮し、フレームを決めた。
これ以外の特性として、鼻のパッド部分はシリコンラバーのため高い摩擦抵抗によりずれ下がりにくく、パッド表面に汗をパッド外に排出し子供の発汗によるズレ下がりを防止する機構を有する。
またフレーム側には左右それぞれ3つの取り付け穴が空けられており。1週程実装させズレの発生経過を観察し高さの変更を要する場合、上下にそれぞれ約1.0mm程度調整可能な構造を持つ。その調整高さ量は3ミリあるためどのような場合にも事後調整が可能である。

 

子供の習性に適さない金属枠

有名なフレームでも

この事例でも福井県の著名な子供フレームメーカーによるブランドKの金属枠を使用していた。比較的機械強度の高いチタニューム素材を使用したものではあったが全く使い物にならない状態に変化していた。すでにこの手の眼鏡フレームは陳腐化して久しい。

子供の習性

子供達の一般的なかけ方は、どうしてもメガネフレームのテンプルを両手で持ち、次に押し広げながら顔にメガネを掛ける行動が一般的である。このケースでも同様の使い方を行ったため眼鏡フレームの幅は徐々に押し広がり、1~2ヶ月程度、長くて半年でズレてしまっていた。もはや眼鏡が顔にかかるのではなく、保護者いわく「おばあさんの掛ける老眼鏡のような鼻眼鏡になってた」。幼い子供相手に、いくら指導しても無理・限界がある。

ずれ下がると視力に影響

このケースでは両眼の度数が同じなので左右の度数差の異なる不同視弱視と異なり上下プリズムは生じないが、眼鏡がずれ下がることにより目に入る光線は網膜の黄斑中心窩に正しく結像せず十分な視覚刺激を得ることができない。故に弱視治療が遅々として進まなくなっていたと考えられる。

事後の保護者のお話で、眼科で視力の向上が認められたとのよし。

当店では

同様の事例が過去に当方でも有ったことから、柔軟性に富み子供の手で押し広げる行動に対して抵抗力のあるポリアミド樹脂(透明ナイロン)製のフレームを採用するに至っている。

レンズの改善

レンズを無造作に作れば以前と同じような重量になってしまう。目の中心位置とフレーム形状は互いに影響し合う。

改善点

1)フレームの形状と大きさ、これに加えユーザーの目のアイポイント位置は相互に影響し合うためにフレーム選択を必要最小限の大きさを適切に考慮し選択した。

2)レンズは球面度数と乱視が絡み合うと予想以上にレンズの厚みを増すため、レンズ設計の段階で分厚くならないよう設計した。レンズ度数は一般規格品のない特注品のため厚み比較するものがないが、現在の技術レベルで一番薄く軽くなるよう設計した。

結論

これにより使用してきた眼鏡重量25gを、画期的な15gまでに引き下げることに成功した。

レンズ設計図

厚み詳細
厚み詳細

 

レンズレイアウト
レンズレイアウト

 

度数

右 球面度数+8.50 乱視度数-1.00 乱視軸180

左 球面度数+8.50 乱視度数-1.00 乱視軸180

瞳孔間距離 51.0 mm

中心測定

アイポイント測定
アイポイント測定
加工前のレンズと枠
加工前のレンズと枠

 

小さなユーザーの声

「眼鏡が軽く、ずれ下がらなくなった、よく見える」

結論

視力育成のための大切な時間を他店で作った眼鏡がずれ下がることにより十分な視力育成が遅れ、無駄に過ごされた時間が残念。

新しい軽くずれ下がりにくい眼鏡になってから少し視力の向上が有ったと保護者から報告があった。これかも定期点検による経過観察を行い目とレンズ中心の一致を確保していく予定である。





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