まぶしい・かすむ
白っぽく見えて影の見分けが付きにくい
見え方が、ある日突然急に「まぶしい」「かすむ」「見えにくい」「白っぽく見えて影の見分けが付きにくい」ような場合、
感染症による場合
風邪気味で目やにがたくさん出た、場合は、大体アデノウィルスなどの感染による結膜炎の場合が多くみられます。素人判断は禁物。
眼科で診てもらましょう。
このような場合よく眼鏡で何とかしようと、メガネ店で眼鏡を作って過矯正(かきょうせい、度数が強すぎる合わせ方)に作られ、日に度数が強すぎて目が痛いなどと後悔(こうかい)する場合が多いです。
放っておいても治る場合があるのですが、感染症が治ったころ、メガネが強すぎて掛けていられない・・・なんて話をよく聞きます。
角膜が感染症にかかると、角膜がすりガラスのように荒れて、視力が0.1~0.3程度落ちる場合があります。
斜視による場合
眼位に異常がある場合、まぶしくなる場合があります。斜視・斜位が原因。
斜視矯正:眼鏡矯正か斜視手術
眼病が分っている場合
眼科に通っていて、ある程度眼病などが分っている場合
遮光レンズ
少し詳(くわ)しく説明します。この「遮光レンズ」文字通り光を遮(さえぎ)ると言う意味で、厚生労働省の医療用具に規定はありますが、非常に分かりにくいので、分り易く言うと特定の光を通すが、特定の光を通さない、フィルターレンズだとご理解ください。
まず、外界から目に入る光線は、目の奥にある網膜(もうまく)には、2通りあります。
網膜中心にある黄斑中心窩(おうはんちゅうしんか)にある錐体(すいたい)と呼ばれる視細胞に像が映り色や形を見ることができます。この直径2.5~3.00mmの黄斑中心窩以外の周辺の網膜は、色や形など認識できませんが「明るい暗い」を判別し暗い所で働く能力のある「杆体」(きつたい)と呼ばれる視細胞とに分けられます。これはこれで覚えておいてください、関連があるのです。後で説明します。
さて次に
光は、中学校で習ったとおり、3原色(げんしょく)が合わされると白い光になります。
ところが目は角膜で40度(ディオプター)目の中の水晶体(すいしょうたい)=レンズで20度(ディオプター)合計すると60ディオプターという大変強い屈折力(くっせつりょく)の凸(とつ)レンズと同じだということになります。
目は拡大鏡12~15個分の屈折力を持つ
具体的に言うと、身近に見かける拡大鏡は一般に4~5度(ディオプター)ですが、目はなんとその12~15倍もの屈折力を持つ凸レンズなのです。
このような強い屈折力のレンズの構造は
凸レンズとは、図のように三角のプリズムの底を上下に合わせた、真ん中が膨らみ、上下がとがっている形です。
ではこれを半分に切ればプリズムになるわけです。このプリズムに光を当てたとき何が起こるか?実は上で言った光が分光し白い壁(かべ)などに光を投射(とうしゃ)すると綺麗(きれい)な虹(にじ)が見え、これを分光(ぶんこう)とよびます。
レンズを半分にしたのが下の図だと思ってください。
なんでまどろっこしい話をグダグダ書いているのか(^_^;)
ほんとこの話長ったらしくなり、嫌ですねぇ・・・
で話に戻り、この分光ということはなぜ起こるか?光は波長が違うと色として感じます。
一方光は、波長の長い方から短い方へ「赤」~「黄」~「青」という性質があり分光するわけです。
この詳しい物理的原理は、論点がボケて、時間が要るので割愛(笑)とにかく説明図を見てそうなるとご理解ください。
強い屈折を持つ目は、目の中で簡単に光を分光させているわけです。(これには脳の分解能が働いていて、話していくとこれもまた時間がかかり面倒なので割愛(=^・^=))
大体説明として視細胞と目の中の分光、についてご理解いただいたとして・・・
ここからが核心
で・・・このブルーが網膜の手前で曲がり、その光は更に網膜の外側に直進し、一方網膜は短波長ブルー光線を反射する特性があります。
この光が吸収されるまで繰り返し目の中でぶるーの光線が飛びまくるため眼内がぼやーっと発光し見難くなり、暗い所で働く能力のある「杆体」(きつたい)と呼ばれる視細胞を刺激し眩しく感じます。
短波長光ブルー光線は、網膜で反射されやすい特性もちます。
このような理由でブルー光を減衰(げんすい)させる、早い話ブルーの反対色のフィルターがあれば、最初課題としていた「まぶしい、かすむ、ぼやける」を改善可能にできる訳です。
これは過去にブルーカットグラスという銘柄を小生が開発し、販売していたことがあります。
発明だったら大儲けできたかもしれません(笑)実は、ジェットパイロットが空中戦に入ると、オレンジ色の風防に切り替える場面を見てピンと来たわけです。
高速移動する空中で、相手方をいち早く知るかどうかはパイロットの命を左右するわけで、まして空は青色、見ていた映画の時代は古臭かったのかもしれません。
しかしレーダーがあっても点にしか見えない目視はそれでも役に立ったのだろうと・・・でこれの応用が筆者の考え出した初代「ブルー・カット・グラス」でした。
対して売れませんでした・・・脱線(=^・^=)
濃い色のサングラスは危険
他の色の濃いサングラスを掛ければ確かに眩しくなくなります。
真っ黒なサングラス、昔掛けている人見たらアーティストではなかろうか?(^_^;)って感じでした。
実は、このような真っ黒のサングラスは、瞳孔を開かせてしまい。怖い病気を呼びおこす危険性が増すと言われています。
瞳孔が開くと言うことは、虹彩が縮み、根元のシュレム管という部分を圧迫し房水の排出が悪くなります。水道の蛇口を開いて、ゴム風船を水で膨らませるのと同じようなことで、入ってきた水を逃すところを締めてしまうのと同し原理です。
眼圧を高めてしまい、急性の場合は、短時間で失明。あるいは慢性で耳側からだんだん視野が狭くなる=視野狭窄(きょうさく)や見えない暗点や暗部が出てくるようになり、最悪の場合は失明する場合もあります。
この場合、網膜が傷むのでなく、「視神経束」が損傷し見えにくくなる病気です。
ついでに黄斑の病気は、世の中を見る部分と言っても過言でない黄斑中心窩の視細胞下の組織に毛細血管などが生え、老廃物がたまってなる網膜の損傷です。
したがってこれら三つの病気は、出てくる場所によって全く違うものですが多少症状が似通う面があり、生じる「まぶしい」「かすむ」「白っぽく見えて影の見分けが付きにくい」場合
【対策】
メガネ対応の場合は、遮光レンズ、フィルターレンズを使用して対応します。
このレンズの特徴は、特定のブルー光線だけを減らし、それ以外の光線を通すことにより散瞳(さんどう)=瞳が開くことを防ぐ目的も兼ね備えたもので、一般のサングラスと異なります。
色んなレンズメーカーからいろんな名前であれこれ出されていますが、基本的には短波長光域の「ブルー光」を減光していると考えていただければよいと思います。
原理的に
ブルーの光の反対色を使った色フィルターというわけです。レンズメーカーの折れて曲がるオーバーな説明と薀蓄(うんちく)でメガネ屋自身が分っていないことも良くあります。・・・(^_^;)
何かを得ようとすれば必ず何かが犠牲になる
基本:ブルーの反対色は、オレンジなのです。基本はここから始まり、色んな色目が出ています。一応好みに合わせられます。このようなレンズでオシャレを両立させたいと考える方には、ハッキリ言って「不向き」です。何かを得ようとすれば必ず何かが犠牲になるのは、物事の道理です。
逆に考えれば、目に何らかの異常を持ち見えにくいと言うことをアッピールし、目に不自由があるという周辺に対する警告になります。
当店独自のブルーカットサングラスとクリップオンをご紹介します。
常備しておりますので、ご来店されるか、ご注文いただければ入金後、即日発送可能です。
上の写真は、ブルーの色紙を置いてブルーの色がどの程度消えているかを実証したところです。
お値段の安い、似たような説明の安物が出回っておりますが、当店のレンズはマルチコートを施してありる高級レンズ使用品です。
色目は、販売実績から効果のあるオレンジ色でタイプⅠが大体の場合 合います。
倍の濃度のタイプⅡを用意していますが、タイプⅡは、先天性黄斑色素変性症などの方に向いています。或いはどうしてもタイプⅠでまぶしさなどが取れないケースなどに適用です。
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