ユーザーがよく「乱視 なのですが・・・」 Are you 乱視 ?

 乱視 ユーザーがよく 「 乱視 なのですが・・・」 Are you  乱視 ? 調べてみたら実は< 斜位 >のことだった。

本人ガ~ン!

乱視 がひどくて・・・・??

多くの方々が来店時、開口一発「乱視がひどくて、乱視を合わせてほしい」ネットで直ぐ出てくる日本中どこでもある安売りチェーン店の数々で作ったメガネ、どこで合わせても同様メガネがシックリ目に合わない。メガネをアチラコチラで作ってもまともに見える眼鏡がなく4~5本作ったがどれも同様で見難いという話をよく聞く。

1)乱視とどうして判断?

このようなケースの話を伺うと、グーグル検索でトップ表示の眼鏡店やチェーン店に行くと「乱視が強いですね」

この言葉、ユーザーの記憶・印象に強く残り。解決に至るキーワードとしてあまり良く分からないが表現方法として使っているケースが少なくない…いや多い。又眼科などでも同様にこの点「乱視」を強調すれば、乱視を重点的に検査し処方箋をもらって眼鏡を作ったが一向に問題解決に至らず本人は何時までも仕事などの日常生活で見えにくいストレスを感じながら同じ問題をぐるぐる巡りしているケースに遭遇する。

メガネ業界には 「乱視研究会」 まである(笑)眼鏡屋は、プロ集団なのか素人集団なのか今もって不明(笑)。

ネットの問題解決コーナーで「乱視が有り見難いのでどうしたら良いか」などの質問は、そのまま乱視の話と理解するべきか?質問を発する方は、ずぶの素人であることを我々メガネを生業にする者は肝に命ずる必要がある。

乱視も斜視も確かに症状として、ボヤけて見える共通点が有るため、眼鏡店店員も一緒に混同しているケースが実に多い。

単眼性の少しブレるような小さな複視であれば乱視の可能性。夜、片目で見て1つのお月さんが・・・両目で見た時2つ見えるのであれば斜位の可能性を疑うべきで乱視ではない。

2)本当に乱視の問題かどうか?

このような場合、問題の所在が何処にあるか?片眼左右それぞれ手で覆って見て、それぞれの目でボヤけて見えるならば、乱視の可能性。あきらかな2重にはなることは稀である。

片眼で良好な視力だが両眼視した時見え方がおかしい場合、斜位即ち右左の目で見る眼軸の異常が生じている斜位の可能性を疑うべきである。

仮に片眼づゝよく見えるように矯正し、両目で見た途端、吐きそうに成る、目が痛い、目が重たい、眼鏡を外したく成るなどと訴えた場合。くだんの技術者は球面や乱視度数を下げるしか術がなく眼鏡の度数をどんどん下げ、今度は目は痛くないがボヤケて見えにくく成る。検査する方も薄っすら内心「なんでだろう~なんでだろう~」で迷っている。

像がハッキリ見えるまで度数矯正すると、両眼視した時左右の像の位置がズレていることが顕著になり、脳はそれを一つに合わせようと目の外側の眼外筋が調節しようと動くため違和感が強くなる。合わせきれない場合違和感や苦痛になってしまう。このような場合「斜位」を課題にする必要がある場合が少なくない。

ズレた程度にもよるが若くて調節力があり調節できれば、眼鏡店が大好きな慣用句「慣れて下さい」でしばらくすれば問題が無くなる場合もある。しかし数メータほどの距離でどうしてもブレるボヤけて見え、異常を感じ見えにくいのであれば斜位の可能性を疑うほうが良い場合が多い。

ブルーカットの効果?

ある女性客がPC作業で30分として向かい合えない、書類の行の読み飛ばしなど勘に頼って作業をしていて、堪らずJ社のPC眼鏡を買ってみた。しかし何の改善もない・・・信ずる者は救われる方式で「PCメガネ」が手放せない。ブルーカット効果より裸眼でいてるよりも風防効果でドライアイ対策になっている場合はあながち役立たずとは言い切れない・・・(笑)

素人の無知に迎合し新たな需要を画策するレンズメーカーの新製品紹介で「目に有害とされるブルー光除去」は今やその波長域を拡大した!とか(笑)・・・入手困難なトライアルレンズを数ヶ月待ってようやく入手しテストしてみた。気休め程度には効果ありそうな感じがした・・・しないでもない。しかしやはり気休めにすぎなかった。ドラスティック・画期的な改善にはつながらない感じだったガッカリ (=^・^=)

眼科医会は、ブルーカットレンズの効果に対し疑義を呈しており当店ではブルーカットコートの注文を受けないようにしているが、一度目に悪いブルー光線のキャッチ洗礼と知識を持つ消費者は、依然ブルーカットを所望し理由の説明に時間を消耗することが少なくない。

よくある眼鏡の作り方 弱矯正にしてしまう・・・遠くも近くも見えない遠近両用メガネ(笑)

一般的に違和感が生じる場合、ユーザーが度数が強く感じると言う場合、技能・知識に乏しい技術者(と呼べるか?知らないけど(笑))は、ご希望に合わせ弱めに作りその場しのぎするケースが少なくない。持ち込まれるメガネを検査していて技術者の苦悩の痕跡が度数にありあり。遠近両用メガネなどでよくあるのは、遠くも近くも見えにくい「遠近両用眼鏡」をお買い上げしてこられてご相談。

眼鏡のことが分からないユーザーは、悪循環をぐるぐる繰り返し、解決に至らず数年間苦しんだ挙げ句ようやく当方にたどり着いて解決したと言うケースが少なくない。

一方、無性に小生の興味をそそるのは、一体どういう風にユーザーを説き伏せたのか?この方面の技術=話法は、愚かな小生を上回る。よく見えない遠近両用メガネの価格を聞いて暗に『この値段なら我慢しろ』が感じられることが少なくない。


もはや専門店を探すのは困難な時代

ネット検索で、価格訴求・デサイン・手軽最寄りのサイトを候補に上げてくれる検索エンジン:クローラーやSE対策が不十分な点にも問題がある。我々もこれに迎合・努力し見つけやすいように努力を傾ける以外方法が無いが、零細眼鏡店には荷が重すぎる。

絶滅危惧種

この結果、眼鏡店に関して言うなら、極端な二分化が進み良質な技術専門店は価格面で駆逐され絶滅危惧種の珍しい生き物かもしれない(笑)

少し地方に行けば眼鏡店は、もはや有名な量販安売り店だけしかなく「安売り原子爆弾」で良質な「専門技術店」は淘汰され焼け野原状態かもう無い。日本中どこに行っても見たことある同じ名前の眼鏡店。安価を喜ぶ眼鏡ユーザーもこの点、真剣によく考えなければならなくなっている。

価格は品質を反映する。技術レベルに合わせこの値段ならこの技術だということに気づき始めたユーザーが少なくない、しかし一度価格爆弾の破片でも被弾すると良い技術店は消えていく

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