遮蔽レンズの弊害と解決/

遮蔽レンズ眼鏡→プリズム組み込みレンズ眼鏡へ

解決

外傷性上下斜視による複視からフロストレンズ(遮蔽)の眼鏡を処方されメガネを作成したが、視野が約半分見えず横断歩道で左側からの自動車など見えず危険な思いをし、階段の上り下りが怖く、買い物が出来なかったりし、6ヶ月経過しやがて閉じこもりがちになっているのを娘さんが不憫に思いなんとか解決しようと医師と相談したが手術を勧められ本人が嫌がるのでネット検索で眼鏡で解決できないか探し当店を見つけ来店され解決した事例。

斜視上部向かって左側レンズは曇って見えるのがレンズが遮蔽レンズである。

他の呼称として、すりガラスレンズ、くもりガラスレンズ、フロストレンズと呼ばれ、レンズメーカの商標名としてオクルーダー、オクルアなどといろんな名称で呼ばれている。

 

遮蔽レンズを廃じ生じていた上下斜視度数 両眼で 11.00⊿

プリズム矯正

右目:裸眼 0.4 矯正1.2XS+1.00C-2.25A80
プリズム⊿:BU 5.00⊿
左目:裸眼 0.4 矯正1.2XS+0.25C-1.00A90
 
プリズム⊿:BD 6.00⊿

VA:1.2 単一視 立体視可能

遮蔽膜やレンズの使用目的

強い斜視がある場合、両眼視では2重視(複視)が原因で眼痛・頭痛で耐えられない場合など片眼視すれば何もせずとも 簡単に問題解決できるので、遮蔽フィルムか遮蔽レンズを使用する場合がある。

斜視による複視や眼の外観異常が気にならない方などや早急に複視改善を図る場合に適する。しかし欠点として、片眼の視野が見えなくなり歩行に危険が伴う、また両眼視機能の立体視ができない為距離感が失われる。あと遮蔽した眼の視力が低下したりする場合がある。

一般的には、フレネル膜プリズムやプリズム組み込みレンズでは矯正できない強度の斜視の場合、あるいは簡単に複視を解決する時などに使用される。

眼帯

これに類似する方法として片眼を眼帯で目を閉じて解決する場合がある。安価であるが、欠点として目を閉じると角膜上皮への酸素分圧が低下し酸素不足が生じやすくなる。あと雑菌感染の危険性があるので両目を開くことのできる片眼遮蔽が望ましい。

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