緑内障で暗点が見え邪魔
対策
緑内障による右目に見えている暗点移動についてはケースバイケースで対応している。このケースの場合大型運転免許視力検査との兼ね合いが有るためと総合的視力状態からみて段階を踏むべきと考えた。両眼視機能検査で明らかに内斜位と上下斜位が検出された。目に生じている斜位により見える像が左右上下に「分離」しているため暗点が見えたと考えられる。プリズムによる暗点移動より大型免許の立体視検査に対応した立体視できるようにする方がユーザーメリットがあり両眼視機能を高めるプリズム矯正を行うことにした。片眼に異常があっても
片眼に緑内障による異常が有っても、分離して見える暗点は良好な視力の出る左目にカバーされた場合融像視により暗点に気付かなくなる原理準用(加齢黄斑変性症など両眼で見た時気が付かない場合が多く片眼遮蔽で異常に気がつくが、その逆を利用した手法)。その結果「今までとは全く異なり眼鏡が楽でよく見え暗点に気づかなくなった」というユーザーの反応から多少無理が生じ立体視に悪影響の有る上下プリズムによる暗点移動は、運転免許立体視検査との兼ね合いから控えた。しかし今後の経過を見て必要であれば行う旨告知し一般的両眼視機能矯正に留めた。
2020.08.20
いろんな見え方の不都合に対応した眼鏡緑内障複視(斜視)矯正現場より運転免許