あるお客様への対応と経過 強度近視性乱視・外斜位 中近眼鏡 17.1g
ユーザー
大阪府 女性
2014年9月初回ご来店時
主訴
1)ぼやけてみにくい 肩こりが去年よりひどい
2)PC作業を1~2時間ほどしているが続けて作業できない
3)階段の昇り降りが怖く歩くのがフワフワし歩きにくい、
4)足元の見え方が怖いので手押し車を使っている。かかりつけの眼科に相談するも原因不明
2014/09/25の解決
PG・目的 遠近両用
利目【左】
R= 1.2p XS-9.50C-0.75A170
(R)ADD + 2.5
(R)レッドグリーン R>G
(R)⊿ BI 3.00
L = 1.2p XS-10.00C-0.50A180
(L)ADD+ 2.5
(L)レッドグリーン R>G
青文字:(L)⊿BI 3.00
VA 1.2
PD 62
結果
歩行に使っていた手押し車は必要なくなり、階段の上り下りも怖くなくなった。
ひどい肩こりもなくなった
パソコン作業なども楽になった。
2016年9月までの定期点検結果
数か月前まで眼鏡は快適に使えていた。
しかし家族の不幸などによるストレスだろうか、近くが見難くなった。
再検査 対応日時 2016/9/15
斜位の変化が見られ眼鏡再作
PG・目的 遠近両用
利目【左】
R= 裸眼 矯正XS-9.50C-0.75A170
(R)ADD + 2.75
(R)レッドグリーン R>G
青文字:(R)⊿BI 5.00⊿
L = 裸眼 矯正XS-10.00C-0.50A180
(L)ADD+ 2.75
(L)レッドグリーン R>G
(L)⊿BI 4.50⊿
VA 1.2
PD 遠用=62.0
右瞳位置 30
右瞳高さ 21.6
左瞳位置 32
左瞳高さ 21.8
フレーム Chopard CD1500T 前回販売分
フレームサイズ 51/16
レンズ HOYA LSI 1.74 C VGR RUV
レンズシェープ登録 登録済み
加工条件 特殊面取り 鏡面研磨
再調整された眼鏡の概要写真
レンズ外周部は全て鏡面研磨されレンズの渦を目立たなくした
強度近視性乱視+外斜位の追加矯正
強い近視だが、外斜位により耳側の厚みは、さほど目立たない仕上がりになった。
中近用(パソコン作業及び日常生活用)中近累進屈折力レンズ
斜位は、遠用と近用でプリズム度数を考慮する必要があり、輻輳の能力に応じ遠用と近用を別々に調整する必要がある場合が多い。
遠用より近業をもう少し楽に使用できる眼鏡ということで、近用は遠用に比べた近用輻輳を考慮し実装により快適に見えるプリズム度数追加矯正 左右それぞれ BI 0.50⊿合計1.00度追加。
ドラマチックな違いとは言えないまでもユーザーが快適に見える度数を考慮した。
PG・目的 中近
利目【左】
R = S-9.50
(R)ADD + 3.00
(R)レッドグリーン
(R)⊿BI 5.50⊿
L = S-10.00
(L)ADD + 3.00
(L)レッドグリーン
(L)⊿BI 5.00⊿
VA 1.2
PD 遠用=62.0
右瞳位置 31
右瞳高さ 18.5
左瞳位置 31
左瞳高さ 18.5 (青文字:一般にアイポイントが左右対称に成ることは珍しい)
フレーム LineArt XL-1046
フレームサイズ 52/16
フチナシ・ブリッジ DBL 16
レンズシェープ登録 ICE1000 SAKAGUCHIMN
加工条件 2P 穴位置 耳側 4.00mm 鼻側3.90mm ダイヤカット両面
仕上がり総重量 17.1g
このフレームの一番の売りは、ツルが数本の細く弾力性に富むβチタン材を束ねて有り、しなやかかつソフトに顔にフィットする点にある。
レンズは前面と後面にダイヤカットを施し、レンズの厚みを消失させるとともにカット面の角度の違いを生じさせ屈折する光線の美しさを演出させた。加えてテンプルの2個のスワロフスキーは光線の角度によりキラキラ輝き豪華さを演出する効果を持つ。
眼鏡単体では、写真からは上記効果を見ることが出来ないが、普段は目立たない側面を持ちつつ、眼鏡装着時の照明環境などにより適宜変幻する。
強度近視 中近レンズ
加工前のレンズと加工後のレンズの比較
レンズ穴は前面カーブに対し取付金具の構造を考慮
レンズのダイヤカット面は、設計通りに加工するも機械による仕上がりには不足が有る。
更に手で研磨を加えてある
上部からの仕上がり具合
結果
PC作業や日常生活で中近眼鏡がこれほど見易く楽だとは思わなかった。日常生活で手放せなくなり、運転以外は毎日使用している。
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