【実施例190406】他店でプリズム矯正されたメガネが見にくい
ユーザー
宝塚市 52歳 女性
来店動機
気に入っている縁無しメガネのレンズ交換を作ったお店で願ったが出来ないというのでネットで探し回った末当店を見つけ相談のためご来店。
主訴
使用中の「メガネがなにかぼやけて見にくくなっている」ので再検査、プリズム度数の誤りが検出され補正。また現在のメガネが単焦点で近くが見にくく不便で日常生活で積極的に使いたいとのことで中近累進屈折力レンズに切り替えた。
希望
レンズはパープルを10%入れることで、アメジストのような輝きと気品をご希望。
これまでの度数(単焦点 遠用)
右 S-1.25C-1.00A170 BI 1.25⊿ BU 1.75⊿
左 S-1.25C-1.00A13 BI 1.25⊿ BD 1.75⊿
当店測定
右 裸眼視力 0.1 矯正視力 1.2XS-1.75C-1.00A180 BI 2.00⊿ BD 0.50⊿
左 裸眼視力 0.1 矯正視力 1.2XS-1.75C-0.75A15 BI 2.00⊿ BD 0.50⊿
近用加入度数 両眼共 +2.50
遠用瞳孔間距離 62.0mm
両眼視力 1.2
変更点
前のメガネを使って上下にダブって見えるということは単純に何らかの問題があるだろうと思っていたが・・・前眼鏡は比較的強い上下プリズムが加入されていた。当店測定では水平方向に「外斜位」と軽い「上下斜位」が検出された。ユーサーの装用テストでどちらが見やすいか実装テストの上度数を確定。
レンズ度数改善の要旨
使用中のメガネの上下プリズムは「右と左で逆」、度数が合っていない。室内用のため外斜位なので外斜位は中近の使用目的から少し強目にした。
使用環境
パソコンを使う事務仕事や日常生活用の用途ということから、遠近ではなく使いやすい中近(累進屈折力レンズ)を提案し実装の上レンズタイプを決定。
眼鏡制作プロセス
もう少し華やかさを
レンズに少し華やかさを加えるため耳側垂直方向にダイヤカットを垂直方向に一本追加することを提案、縦横で交差するレンズの上下の交点が宝石の如く屈折し華やかさを増した。派手すぎず、控えめだが「表と裏で交差する角」で光線の加減により時折キラッと輝くささやかな華やかさを添えた。
左側は以前のもの 右側は改善を加えたもの
フレームの補修
お気に入りのカザールブランドのフレームは他店購入品であるが長年使用し塗装やメッキなど痛みが目立ち、懇意にさせていただいているカザールに「新品仕上げ補修」を依頼、購入時と同じ新鮮味のある眼鏡に再生。補修には約1ヶ月を要したが、これにより眼鏡寿命はさらに延長されると考える。
フレームの流行り廃り
一般に眼鏡フレームの流行り廃りを購入時期で判断する傾向があるが、掛け眼鏡の場合はお顔とマッチングが主であり似合っていれば購入が何時であるかあまり関係ない。逆に言えば顔貌に流行があるのか?ということにもなる。無駄に流行を追う必要は無い。気に入ったデザインであれば長く大切に使うことは良いことだと考える。
ブランドとは10年以上使用に耐える品を指す。ちなみに今日、それに耐えないブランド品と称するフレームが巷に溢れている。このようなものはブランド品と呼ぶのではなくファッションと呼ぶべきと考える。
手渡し一週間後点検・1ヶ月点検時
「とても快適、よく見えるようになり満足しています。」
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