強い乱視 円錐角膜
円錐角膜とは
円錐角膜とは角膜が円錐状に突出する症状、おおよそ特殊で難しいだろうとされる特殊な度数を当店では各種対応している。このケースでは例えば乱視度数がC-8.50やC-7.50といった強度の角膜乱視の矯正を行った。これらの特殊な例を折に触れて掲載しているが、度数を見て眼鏡従事者が驚くような度数かもしれない。
しかしこの様な強度で特殊な度数を誰がどう評価しようが、困るユーザーの屈折異常に適すれば何ら特殊でも強い度数でも無くユーザーにとって一番目に優しい度数である。
ユーザー
大阪府 八尾市 60代男性
主訴
HCL使用中 強い乱視のため装着時レンズが左右に外れることがある。見えにくい。6年前当店で調整した眼鏡を誤ってサウナ風呂に入ってレンズが傷んで見えにくくなったので作り直して欲しい。最寄りの他店では、測れないと断られたという。
視力と度数
裸眼視力
右 0.05以下
左 0.05以下
度数
タイプ:近視性倒乱視
右 矯正視力 0.5 X S-9.00C-8.50 AX 90
左 矯正視力 1.2 X S-5.00C-7.50 AX 100
矯正視力は、様々な検査をして得たユーザーが見える最高視力
内斜視 矯正
右 BO 3.50⊿
左 BO 3.50⊿
角膜マッピング図
詳しいマッピング図
右目
左目
準備できたレンズとフレーム
レンズ概要
仕上がり概要
眼鏡総重量 15.6g
レンズの耳側は、コバが突出し厚み感が出るのをレンズ裏面を斜めに削り落としてある。事前にユーザーに説明・了解を得ている。
レンズの厚み概要
右と左からの厚み概要比較
レンズ加工上 留意点
レンズ外周は鏡面研磨を施し、レンズ内で生じるゴースト(牛乳瓶の底のような)を防止し厚み感を軽減。なお内斜視レンズは耳側が分厚くなるため耳側の角を特殊面取りで削り落とし見た目の「厚み感」を改善。この度数でこの厚みと重量はこのような強度のユーザーに参考になるであろう。
その後の定期点検聞き取り調査
ユーザーは、「前の眼鏡より格段に見やすくなった」「とても軽く、相手から見られる眼鏡の厚み感が改善され、接客に自信が持てるようになった」と言っておられた。
当店ポリシー
当店は、何れの眼鏡も「一期一会」や「その場しのぎ」はしていない。積極的にユーザーの使用状況や視力状態に関心を持ち真正面から向かい合っている。現実に「定期点検」1週後、1ヶ月後、3ヶ月後までの期間約4ヶ月と1週の間は、装用感を聞き最適な度数を提供しレンズの作り直しは必要に応じ無償交換を行う。これは、スケジュールを組み可能な限りご来店いただき事後点検実施しユーザーがどの程度見えているか熟知し長いおつきあいを前提に眼鏡提供をしている。
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