弱視治療用眼鏡 遠視性乱視 不同視
尼崎市 在住 1歳7ヶ月 女の子
アイポイント測定過程
AFTER
写真はご両親の了解を得て掲載しております。
度数
右 S+6.00
左 S+8.00C-2.00A180
瞳孔間距離 47㍉
レンズ設計図
フレームとレンズの概要 与えられた命題 幼児が掛けて使える眼鏡
命題=課題
不同視:左右の度数さが大きい→軽量でずれ下がらないこと 絶対的に軽いこと
使い方において指導が利かない、どういう使い方をするか分からず、意外に幼児は力持ち。大概の眼鏡枠は壊す。→強度的に耐えるもの
フレーム重量 7.0g
レンズ重量 右 1.9g 左 2.9g 左右合わせて 4.8gである。最終総重量 12.5g
一般的にこれがどの程度の軽さか?理解のための比較として、アルミ1円玉が1グラムなので1円玉5個分相当。
子供メガネはどのような状態で使われか過去の経験から予想だにしない事が起こりうる。従ってレンズに掛かる負荷を想定し過度の負荷が加わった場合レンズが割れずフレームから滑り出す工夫としてレンズ外周(コバと呼ぶ)は何れの場合も鏡面研磨を施している。また切削の白い未研磨の場合、細かい傷がありこれにより割れが生じやすい点を考え合わせている。
フェイルセーフ
コバ鏡面研磨は、一般的にはレンズに渦が生じないようにする目的である。遠視性レンズは元々渦が生じにくくコバ研磨する必要はない。しかしこの工程は美観目的を満足するものでなくフェイルセーフ・安全性を満たす実用面を補っている。そのための一手間である。
レンズは比較的大きな度数差を持つがさほど大きな厚みさが生じていない。
撮影角度が上からだったのでレンズ中心は少し下に位置して見えるが大体視線方向に合っている。まだメガネを嫌がるのでちゃんと掛けるようにゆっくり時間を置き1週後再調整。あまりキッチリ合わせると顔への違和感が強く掛けなくなるため意図的に耳掛け部分の調整少し甘めに調整。
左右の度数差が大きく目の中心にレンズの光学中心を次回1週後調整予定。今は先ずメガネを掛けてくれることが優先。度数矯正した直後、眼位は正位を向いている。
メガネを掛けないときの眼位(調節性内斜視)
眼鏡をかけてすぐに寄り目が改善されています。もっと可愛らしくなっています。
色んな方向を見てもらい眼位が対象物を追っかけているのが写真からわかります。
ほぼ、目とレンズ中心は合っています。まだ掛けたり掛けなかったりしていますが、よく見えるので掛けるようになるでしょう。この後更に時間を置き掛けていただけるようになれば更に正確に中心を目に合わせるよう調整を重ねていきます。よく見えるのでしょう。赤ちゃんの表情が明るくなってきました。とにかくカワイイ!早くよく見えるようにな~れ!
両眼視機能を高めるため、親子でコロコロ転がすボール遊びをお勧めしました。
2019/05/08定期点検 (3ヶ月毎の点検を行っています。)
この頃顔見知りになれました。メガネがよく見えるので今では自分自らメガネを掛けてくれるとパパが仰っておられました。
レンズ中心はご覧のように正しく目の中心に合っています。
メガネとは関係ないですが「おかき」が大好き。
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