複視(斜視)矯正現場より

いろんな見え方の不都合に対応した眼鏡

眼鏡を掛けても-夜歩けず-よく見えない

内斜視が検出、「最近になって初めて眼鏡を作ろうとし最寄りの眼科・眼鏡店など訪れるも作れないと言われ、たまたま安売りチェーン店で作ってくれたのでメガネを掛けさせているが、この眼鏡では遠くも近くも見えず、特に夜自転車に乗れず、日中歩いていても転ける事が多く困り果ていた」とのこと。単純な屈折矯正では弱視に似たような感じで充分な視力が出ず、漸く両眼視で0.8程度で有ったが、完成後手渡し前の検査で再度両眼視力を測定したところ1.2pの視力がでていた。
複視(斜視)矯正現場より

右目眼筋麻痺と網膜裂孔 近くも遠くも見難い 肩こり

垂直水平ベクトルで表すほうが測定の過不足を知ることが可能なためこの表記法は使っていない。測定の結果内斜視の度数ベースインが過分に入っていたため近見が困難になっていたと思われる。故に水平プリズム(BO)度数を減じた。加えて、ユーザーは測定に供されるオートレフの測定結果をそのまま眼鏡に反映していたようで、赤緑視標でグリーン側すなわち目の毛様体に調節を必要とする遠視が検出され、これも近くも遠くも醜くする原因なので遠視性乱視と判定し単性乱視に遠視を加えた。
複視(斜視)矯正現場より

見え方が不愉快

持ち込まれる眼鏡のプリズム度数は、目の中心位置に生じている度数を計測するが上下プリズム5.00⊿ 水平プリズムはBI 0.50⊿であった。これらはレンズ中心の狂いから生じたものと思われる。矯正後片眼づゝでは依然左目が斜めに見える(回旋斜視)が、両眼視したときあまり気にならなく、心地よく見えるようになり運転には支障がない。一般にプリズム組み込みレンズの場合、上記のようなナイロールタイプのフレームはレンズを薄く軽量にする時あまり適さない。しかし購入後僅かしか経っておらずユーザーの希望に合わせ使用中のフレーム使用。されど可能な限りレンズ設計し薄く仕上げた。内斜視=ベースアウトにより耳側が分厚くなるため特殊面取り加工により不要な部分を切削し鏡面研磨を施した。
複視(斜視)矯正現場より

車線がわからなくなる 

垂直プリズムだけが矯正されているが矯正不足なのと内斜視が未矯正。強い不同視が有り、過去に目の中心にレンズ中心が合わされず上下斜視が後天的に形成されたのではないかと思われる。このような強い不同視の場合、レンズと目の中心一致に最大限注意する必要がある。どこでも行える眼鏡装着直後レンズと目の中心一致を確かめる方法と眼鏡の使用方法を指導。今後これ以上上下斜視を助長しないようにする必要がある。
いろんな見え方の不都合に対応した眼鏡

フレネル膜 貼ってもダブって見える

17年06月 二重にダブって見え最初メガネレンズにフレネル膜を貼っている。プリズム矯正されているがそれでも上下左右にダブって見える。フレネル膜では鮮明に見えず見難いし見苦しい。フレネル膜による間に合わせ的で不自然な見え方が遠くも近くもダブることなくハッキリとよく見えるようになった。ユーザーの声「楽で見易くなった」
いろんな見え方の不都合に対応した眼鏡

少しでもよく見えるように

少しでもよく見えるように何か方法はないか?弱視鏡は文字やテレビを見るのにゆがみや視野欠損がなくなりよく見えて重宝している。過去の事例から見て何らかの眼病を患った場合、見え方の悪さが眼病に伴い生じた斜位や斜視により生じる場合が多く、プリズム矯正により目が楽になりよく見えるというケースが多く、この場合も同様である。
いろんな見え方の不都合に対応した眼鏡

緑内障 大型免許合格 視力検査用眼鏡

主訴 緑内障のため一部視野欠損が有り現状では生業とする大型車両運転免許が普通免許になる可能性があり、仕事を失う可能性があり困っている。 緑内障に対する対応:緑内障による視野欠損部を避け、緑内障に対する対応:見やすくするためプリズムで緑内障による視野欠損部を避け像を内寄せ 上部へ 偏位させよく見えるようにした。
複視(斜視)矯正現場より

文字が読めない・ひどい肩こり 内斜視「あっ!見えた」

ご来店当初、近くが見え難い程度で、レンズ中心が合っていない可能性を疑ったが、この程度であれば多少見にくい場合も有ろうが程度の問題で、他に原因があると考えた。無論幾度も眼科に相談しても目には異常がないという。 利き目(首位眼)を確かめ、同時に眼位をカバー・アンカバーテストしたところ明らかに眼位異常を検出。一般屈折検査から斜視測定を行った結果、強い内斜視が検出された。聞くと、捕まえようとするところに見たものがなく宙をつかむ場合が度々有ったとのこと。装用テストにより度数決定し眼鏡調整。
いろんな見え方の不都合に対応した眼鏡

遠くも近くも見難い 外斜視が実は内斜視

結論として利き目(首位眼)が左側で、プリズム矯正は右目。外斜視は内斜視上下プリズムは両眼振り分けを試してみるも、違和感があるため右目だけにとどめた。 ユーザーの耳の左右の高さが異なり眼位を正確に測ることなく左右眼が不同視により生じた上下の不正プリズムに慣れたため後天的な上下斜視が形成されたものと思われる。 水平斜視は強い外斜視矯正により内斜視に変わったものか不明だが、現在の測定結果から外斜矯正8.00⊿は目に合っておらず強すぎる。 全般的に球面度数は低すぎ乱視は強すぎる感じのため、よく見える度数に変更。レンズは従来の単焦点から近視進行予防用累進屈折力レンズを使用した。
いろんな見え方の不都合に対応した眼鏡

階段の昇り降りがし難い

階段の昇り降りがし難い、事務職で文字画が読みづらい、眩しい。この程度強度の乱視の場合、些かの乱視軸の不一致やズレでも見え方はかなり悪くなる。実装枠装着後、眼鏡枠の傾きなど注意深く観察・測定の必要がある。テストフレーム実装後枠の傾きなどを加味補正しつつレンズ加工実行。