不同視 遠視性乱視 弱視等治療用眼鏡
大阪府 7歳 男児
右 S+5.00C-1.25A180
左 S+3.50C-1.25A180
矯正視力:両眼とも 1.5
瞳孔間距離:54mm
右側レンズは、左に比べ少し分厚く仕上がっている。
重量
フレーム重量 7.9g
合計 16.4g
注意点
垂直に左右の目とレンズの中心が合わない状態を続けると上下斜視を生じる場合があり、これを防ぐため眼鏡が余りずれ下がらないよう少しタイトに眼鏡を調整する必要があります。このケースの場合、鼻パッドはシリコンラバーコートされたものを使用してズレにくいようにしているが、定期的点検は必須。またありがちな頭蓋骨の歪みにより、左右の目とメガネレンズまでの距離=頂点間距離が等距離に保てないため、調整で等距離になるよう調整を行った。
レンズの光学中心が合わない状態で眼鏡を掛けると、網膜の中心(黄斑中心窩)に適正な視覚刺激を得ることが出来ず、弱視治療が遅れる場合がある。
レンズのどこを通して見ても同じように見える?
一般にこの誤解が大変多い。
それならばメガネはどこで作ろうと同じということになるが・・・そうではない。
写真を見る限り見る位置のズレは小さく大したことがないように見かけ見えてもユーザーは、ある程度目の角度補正で見ることが可能な場合もある。
しかしこのようなズレが生じれば目の痛みや頭痛を覚えることが多い。
子供は一般に違和感を訴える事ができない。
このような場合メガネを忌避、言い換えると掛けたがらないのは、中心の狂いによる場合が多い。 単に処方箋によりメガネを作ったから安心でよく見えるとは限らない。
眼鏡店の技量が大きく子供の見え方を左右している場合が多いことをご理解下さい。
メガネで出来ること・出来ないことを指導し、正しい使い方を習得する必要がある。
また生じたプリズムと言う度数に依るズレは、見る距離や光学中心からのズレの大きさにより変化します。
メガネの強要はしないで
子供がメガネを掛けたがらないのには、何らかの理由があります。
子供の性格や性質に解を求めたがる保護者もいますが、まずメガネを疑い解決することから始めるほうが問題解決に至りやすい感じです。
特に限られた期間・・・6歳までに視力を育てなければその子の生涯に禍根を残す大切な時期を過ごしています。
結論
親と子がなす子供の生涯の見え方を左右する一大エンタープライズとも言える大切な時期です。
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