よく見える 家族の支えが視力を解決
物がダブって見える 新聞が読みづらい
大阪市内在住 90歳 女性
ご来店の動機
ご家族の説明
その後
「右が高くダブって見える」
「今年に入ってから酷くなった。見難い」
「階段がよく見えず怖い、つまづく危険性が高く歩けない」
ということで息子さんと共にあちらこちら問いあわせ回って、ネット検索で当方を知りご来店。
家族の支え
家族の諦めない努力が高齢の母親を助け支えている良い例です。
ご高齢のため安全のためにもよく見える眼鏡は必要。
目は大切な感覚器、よく見えない場合生命への危険につながります。
2015年5月15日 遠用メガネ調整
右裸眼視力 1.0 1.2×S+0.50C-0.50A95
左裸眼視力 1.0 1.2XS±0.00 BI 2.50⊿ BU 1.75⊿
瞳孔間距離 : 64mm
結果
だぶることがなくなり、すっきり見えるようになった。
2015年6月17日 近用メガネ調整
右 S+3.25 BI 1.00⊿
左 S+3.00 BI 3.50⊿ BU 1.75⊿
瞳孔間距離 近用=61mm
重量
フレーム+レンズの総重量 20.1g
遠視性のレンズは、レンズ設計で薄く軽く仕上げることができます。
グリーン線の上側の数値が厚みと重量です。
無造作にレンズを作るとたいへん取り回しが悪いだけでなく重たくずれ下がる眼鏡になってしまいます。
レンズ詳細
加工前の近用レンズ
レンズ加工後フレームに取り付けたところ
上部から見たレンズの厚み、外斜位でレンズは鼻側に厚みが出ている。
メガネ両側の厚みが、ほとんどナイフエッジのように仕上がっています。
極限までレンズを薄く研磨しました。
1週後の定期点検
正面からの撮影
思い出してください、近くを見るための眼鏡は、通常本や新聞を読む時、目線方向は下方に位置し内側に向きます。
この位置はユーザーの生活習慣や様式により個人差があり決まったものでは無い。
一般にメガネの教本などで単純無造作に3ミリ下げるとか教えているが、これは明らかな誤りである。
むしろレンズ中心位置は「測定し決める」とするべき。
実際に見る対象方向から逆に撮影
カメラのまでの距離は少し離れたため瞳孔位置は少し外側に位置して写っているが、ユーザーの見ようとする位置にレンズ中心が合っているか?確かめるために
1)貼られたシールを介して見させ、
2)「オレンジ色の円が一つに見える」
これは近くを見るための近見輻輳が見ようとする対象方向に合っているか確認するためでことが出来る。
レンズ中心が合う合わないをメガネ店技術者が外部観察で合わせようとする所作(他覚測定)はほとんど無駄で不完全である。
中心一致は、ユーザーの目で確かめる自覚に拠るべきである。
従ってこのような近見調節を補助する老眼鏡は、外部観察で分かりやすく測定できる遠く用のメガネに比べ、測定難度が高く作り難いものである。
左右の度数差への指導
当店の関連する眼科医の指導でもあるが、左右の度数差が大きく異る場合、視軸上にレンズ中心を位置するようにとの意味は、この点にある。
左右の大きな度数差があり、他店制作のメガネで目の痛みや不快感を訴え老眼鏡が使えない場合、この問題が起因しているケースがほとんどである。
前傾角
このような中心位置は、メガネの扱い方などで簡単に歪み狂う。だからこそ定期的点検は必須である。
単純に見やすくするメガネを掛ければ見える老眼鏡と誤解するユーザーやメガネ従事者が多い。しかしそれは間違っている。快適に文字などを見やすくする目の前に置く、カメラなどと同じ精密光学機器という扱いと認識が必要である。
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