遠くも近くも見難い 外斜視が実は内斜視

遠くも近くも見難い 強い外斜視眼鏡が実は内斜視だった。

合わない眼鏡を長年使用

31歳 男性 奈良県ご在住 研究者

主訴

10年前学生時代に愛知県で斜視矯正の眼鏡を作って、使用当初違和感が強かったが慣れて使用してきたが遠くも近くも見難く、運転に支障があるのでネット検索し当店を知りご来店され改めて度数測定を行い新調した。測定調整の結果、遠くも近くも違和感なくよく見えるようになった。

度数の比較

新旧左右眼裸眼視力矯正視力球面乱視度数と軸水平プリズム垂直プリズム
旧眼鏡  S-3.75C-1.25A180BI 3.25⊿BD 1.25⊿
旧眼鏡  S-5.50C-1.25A180BI 4.75⊿BU 1.75⊿
新規0.051.2S-4.50C-0.75A180BO 0.75⊿ BD 2.50⊿
新規0.051.2S-6.00C-1.25A180無し無し
旧度数     外斜視 8.00⊿上下 3.00⊿
新度数     内斜視 0.75⊿上下 2.50⊿

両眼視力 1.2~1.5 立体感が生じ距離感が有り自然な感じがする(ユーザー)

改善

結論として利き目(首位眼)が左側で、プリズム矯正は右目。外斜視は内斜視上下プリズムは両眼振り分けを試してみるも、違和感があるため右目だけにとどめた。

ユーザーの耳の左右の高さが異なり眼位を正確に測ることなく左右眼が不同視により生じた上下の不正プリズムに慣れたため後天的な上下斜視が形成されたものと思われる。

水平斜視は強い外斜視矯正により内斜視に変わったものか不明だが、現在の測定結果から外斜矯正8.00⊿は全然目に合っていない。

全般的に球面度数は低すぎ乱視は強すぎる感じで、よく見える度数に変更。

レンズは、従来の単焦点から近視進行予防用累進屈折力レンズを使用した。

調整一週後点検

測定された当初 BI 2.50⊿の内斜矯正するも1週後の点検で違和感を覚えるという事で再測定。その結果 BI 0.75⊿で必要十分であったため無料交換を行った。

調整1ヶ月後点検

その後1ヶ月点検で異常なく良好な視力と違和感がなくなく見えることを確認。

アイポイント測定

アイポイント測定

 

レンズレイアウト

レンズレイアウト

 

レンズ外周各部の厚み

レンズ外周各部の厚み

指導

眼鏡を顔にかけ、頭を動かさず片手を静かに左右に移動し、見ようとする方向の水平な対象物の高さを見比べてジャンプするかどうか確かめるよう指導。

高さが同じになるよう眼鏡を上下させ同一になるようすれば不同視によるさらなる上下斜視を防止できる。

星野式ワンハンド検査法

星野式ワンハンド検査法

 

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