文字が読めない・ひどい肩こり 内斜視「あっ!見えた」

文字が読めない・ひどい肩こり 内斜視「あっ!見えた」

ドラスティック(抜本的)な視力改善 文字が読めない ・ ひどい肩こり 

アイポイント測定直後

アイポイント測定直後

原因

強い内斜視

ユーザー

68歳 女性 岡山県ご在住

主訴

強い肩こり と 近くのものが殆ど見えず、読み書きや針仕事などできない。困窮度が高く著名な整体師から眼位異常の可能性を指摘されご来店。

本人は原因不明でただ4~5年前から近くが見難いとしか説明のしようがなかった。使用中の眼鏡は数ヶ月前新調したばかり。しかしそのときからも文字は読みにくかった・・・「仕方ない、こんなものだろうと思った」

使用中の眼鏡

 

使用中の遠近両用

使用中の遠近両用

レンズタイプ

累進屈折力レンズ(境目のない遠近両用)

使用中の眼鏡度数

右目 S+0.25 ; C-0.50 AX20  近用加入 S+2.75

左目 S+0.50 ; C-0.50 AX180 近用加入 S+2.75

瞳孔間距離 57.5mm

(略号説明 S=球面度数 C=乱視度数 AX=乱視軸 近用加入=近くを見やすくする老眼度数 瞳孔間距離=右目と左目の中心間の距離)


問題点考察

ご来店当初、一般的手順として眼鏡度数をレンズメーターで測定し近くが少し見え難い程度で、遠近レンズ用テストシールをレンズに貼り中心チェックをしたが少し合わない程度であった。

しかし本人は文字が読めないということで幾度も最寄りの眼科に相談し「目に異常はない」ということだった。検査後わかったが内斜視とは、ご本人も原因に気が付かないでいた。話を聞くと急性の内 斜視 ではなく徐々になった感じである。

外観検査

利き目(首位眼)を確かめ、同時に眼位をカバー・アンカバーテスト(眼位検査)したところ明らかに眼位異常が認められた。一般屈折検査と両眼視機能検査を行ったところ、強い内斜視が検出された。

「何かものを捕まえようとした時異常がないか」聞くと、『捕まえようとするところに見たものがなく宙をつかむことが度々有る』と言うことからも内斜位が想定された。

 

測定結果

眼鏡使用目的

日常生活用(新聞や針仕事) 

適用レンズ

中近用(累進屈折力レンズ)、

検査留意点

遠見プリズム測定は当然であるが、近見でどの程度の内斜位が生じているか近見プリズム量測定

度数

右目 裸眼視力0.4 矯正視力0.7 X S+0.25; C-0.75A10 BO 5.00⊿ (近見) 近見加入 +3.00

左目 裸眼視力0.4 矯正視力0.7 X S+0.75; C-1.00A10 BO  3.00⊿  (近見) 近見加入 +3.00

瞳孔間距離

56.0mm (見掛け 61mm)

プリズム量

左右合わせて8.00⊿の内斜位(近見)

両眼視力

中近レンズに依る遠見両眼視力 0.8

テストフレーム装着検査

「あっ! 細かい字が読める。なんかとても目が楽になりました。」


レンズ制作準備

アイポイント測定

アイポイント測定直後

アイポイント測定直後

レンズ設計図

レンズレイアウト図面

レンズレイアウト図面

 

レンズ厚み詳細

レンズ厚み詳細

定期点検とその後

遠方のため定期点検にご来店は容易ではないが1ヶ月定期点検再来で、両眼視力5mランドルト環視力検査、中近レンズに装着で見る遠見両眼視力 0.8

ひどい肩こりや理由の不明な目の痛みなどが眼鏡を掛けてから、急速に楽になってきたとのこと。ただし使用後フレームの取扱でドアなどに「ぶつかった」ため「歪み」が生じ中心が合わなくなっていたので微調整。

成人の内斜視の治療として手術なども有るが年齢的にも斜視を治すというより眼鏡により矯正する方が安全で手早く楽に読書など楽に見ることが出来るようになる。

 

使用による歪み:調整前の状態

使用による歪み:調整前の状態

調整

写真は調整前の状態を撮影、いくら当初中心合わせを厳密に行っていてもその後の使用により変形させる場合がある。この場合フレームが2㍉程右側へ偏ってしまっていたので再調整。

眼鏡の比較

 

ビフォー&アフター

ビフォー&アフター

フレームデザイン

フレームデザインは、お肌が白いので対比的なアクセントのある黒いフレームを提案。今まで使用してきたフレームは顔立ちをぼやかしている。周りから「よく似合っている」と言われるらしく大変お喜びであった。

ご覧になって、ひと目でフレームのアクセントが顔立ちを引き締め映りが良くなっていのが分かるかと思います。お世辞でなく正直言って、かなり上品かつ若返った感じを写真からダイレクトに感じれるケースかと思う。

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