強度外斜視矯正 プリズム組み込みレンズ
このような強いプリズム矯正の場合(特殊眼鏡)、フレネル膜を提案されるケースが多くまた度数は半端なく強く度数の強いフレネル膜の見え方の不都合は像が一つに見えるだろうがレンズ透明度が悪く剥がれやすく、片目だけならまだしも「両眼に不透明な膜フィルムを貼られた場合」眼鏡の不愉快さは頂点に達する。この問題で困られるユーザーへプリズム組み込みレンズを別注で作っている。
しかしレンズメーカーのレンズハンドブック製作範囲という括りから眼科は左右それぞれ5.00⊿(プリズムディオプター)両眼合わせて10.00⊿(プリズムディオプター)程度の矯正で甘んじている事例が多い。眼科従事者がそれ以上の強いプリズム度数の眼鏡を見たことがないあるいは知らない、処方したことがない等の場合が多い。ここでは30.00⊿(プリズムディオプター)の眼鏡制作事例を掲載し斜視でお困りのユーザーへ可能性について言及することにする。
ユーザーに素人臭く斜視のタイプや測定方法や装置について説明(当サイトの別ページに説明したりしているが・・・)した所でどれだけの理解を得て役に立つだろうか甚だ疑問である。ユーザーの関心は、いかに眼鏡がよく見え、どの程度の度数まで眼鏡が作れるかにあろう。
ユーザー
和歌山県 27歳 女性
主訴
今まで当店で合わせた特殊手法(対外秘)で作った眼鏡はよく見えるが重たく構造的に使いにくい。新しい手法で作れるのであればお願いしたい。
眼鏡使用目的
常用

アイポイント測定
利目
右
屈折度数測定結果
右目 裸眼0.05 矯正0.8XS-3.75
プリズム矯正値 BI 15.00⊿
左目 裸眼0.05 矯正0.8XS-3.75
プリズム矯正値 BI 15.00⊿
両眼視力
1.0 ランドルト環が一つに見え、遠くも近くも見ることが出来るプリズム度数
PD 遠用=裸眼64.0 矯正後 67.0
完成眼鏡概要
正面からレンズはぶ厚く見えず。外観を損なうほどではない。
眼鏡総重量
レンズを含む総重量 28.5g

レンズ加工取り付け後
上部からの厚み観察
鼻側がかなり分厚く鼻掛け部分の金属部品が干渉する寸前だが、なんとかレンズを取り付ける事ができた。ユーザーの使用に支障はない。

上部からレンズ厚み概要
斜めからの撮影
鏡面反射が左や右側レンズで生じているのが分かる。ユーザー側から見たとき死角が生じているのが分かる。光学的性質から避けるためには眼鏡の使い方に工夫習熟すれば簡単に解決する。

斜めからの概要
ユーザーの声
快適に使えてます。断然良く見えるようになりました。
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