フレネル膜プリズムの限界

フレネル膜プリズムの限界

フレネル膜プリズムは、内斜位などの眼位異常を矯正するために使われる特殊なレンズです。しかし、フレネル膜プリズムには限界があります。その一つは、度数の限界です。フレネル膜プリズムの最大の度数は、40.00⊿(プリズムディオプター)です。これ以上の度数を必要とする場合は、フレネル膜プリズムでは対応できません。

例えば、3年前に転倒して外傷性内斜位になった奈良県在住の男性がいます。彼は、像がダブって見えて階段の上り下りが困難でした。眼科で診てもらったところ、右目に40.00⊿のフレネル膜プリズムを貼ってもまだダブって見えるということでした。しかし、市販されているフレネル膜プリズムではこれが限界です。両目に貼るという選択肢もあったが、不透明で不快極まりなく気分悪くて耐えられないということでした。

そこで、当店では別の方法で彼の内斜位を矯正しました。その方法と写真は企業秘密ですが、結果として両目で鮮明にものを見、立体視が可能になり距離感も戻ってきたと言っておられます。

奥様からも、目線が合うようになって自然な感じで接することができるようになったという感想をいただいております。

フレネル膜プリズムは簡単で便利な矯正方法ですが、度数の限界だけでなく、持っていた視力を損ない解像度の低さや外見上の問題、経年変化や貼り方の難しさなどのデメリットがあります。

プリズム組み込みレンズは高価で少し重たいというデメリットがありますが、解像度が高く当店では累進屈折力レンズ(遠近・中近タイプ)で両眼で48.00⊿まで対応し解決することができます。当店では、お客様の必要性や要望に応じて最適なプリズム組み込みレンズをご提案しております。

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