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眼鏡を軽く

2016年3月14日

ユーザーの希望: 眼鏡を軽く  遠視性乱視(遠近両用)

使用中のフレームタイプについての考察

ち込まれた眼鏡.

写真からご覧の通り、レンズのPD瞳孔間距離は本人の目の幅より広く、左側中心がが外へ外れ下に落ちている。遠近両用レンズはデザインされた遠用中心が目の中心と合わない場合見え方が悪くなる。

ビフォー ナイロールフレーム

ユーザーの希望

使用中の眼鏡は、重たいため眼鏡が常にずり下がり見え方と合わせて不愉快である。

改善策

希望する軽量化に関しては、レンズのタイプと使用するフレームはどのタイプを選ぶかによって使用する眼鏡の重量に大きく影響を及ぼす。

1)フレームタイプ

フレームタイプユーザーの使用中のフレームタイプのナイロールタイプのフレームは、外周部が薄くなる遠視性レンズ(プラス度数)の場合軽量化を図る場合適さない。

なぜなら、構造的にレンズを 0.6mm直径のナイロン糸で、レンズを固定するため必然的に糸以上の厚みを余分にレンズを分厚くする必要があり、その分だけレンズ重量は重たくなる。

連動してメガネが重量によりずり下がるためにレンズの光学中心が目の中心から離れるために、よく見えるはずの眼鏡の見え方が悪くなり、一々ズリあげる作業を強いられる不愉快なものであった。

2)レンズ

このユーザーの目のタイプは遠視性乱視であり、無造作にレンズ製作を行うと想像以上の厚みと重量が生じることが一般に知られている。球面と乱視面が複合する場合特に下記に示すようなレンズ設計をフレームの形状とユーザーの目の位置を捉え網羅的にレンズ厚を考慮指定すれば想像以上の厚みと軽さが実現可能である。その証左は下記重量に歴然と大きな差で現れているのが理解出来る。

改善前と改善後

使用中の眼鏡総重量は  28.4g

改善後眼鏡総重量は  13.6g

改善された重量差 は 約15g(14.8g)

結論

フレームタイプの内ナイロールフレームは遠視性や遠視性乱視に適さず、フルリムタイプが望ましい。

レンズを取り付ける方法としてレンズ全周をリムで取り付けるタイプ、言い換えるとフルリムを使うことによりレンズを容易に薄く軽くする設計を入れることでレンズ重量を15g、従来の眼鏡より約半分に軽くすることが出来た。

レンズ設計図面

レンズレイアウト図
レンズレイアウト図

レンズ厚と重量
レンズ厚と重量

出来上がった未加工のレンズとフレーム

加工前のフレームとレンズ
加工前のフレームとレンズ

レンズは外周部において0.5mmを条件設定し、設計した。レンズ外周部はナイフのように薄くなっているのが写真から分かる。不必要な部分は最初から削り飛ばされているので通常の円形ではないのがわかる

フレームにレンズを取り付
フレームにレンズを取り付

上部から撮影
上部から撮影

レンズはリム線の厚み以内に予定通り収まっているのがわかる。↑

アフター フルリム
アフター フルリム

フレームの特徴

顔へのメガネフレームのホールディングは、弾力性を有するβチタンを使用したテンプルを採用しておりソフトに顔に掛かるデザイン設計である。

今までよくメガネがズレて不快だったということで、軽量化(総重量13.6g)を図るだけでは不足と考え、更に摩擦係数の高く滑りにくいシリコンゴムコートされたパッドに変更、これによりさらにズレ下がりを防止。

テンプル調整

耳掛け部分は、十分に曲げ加工を加え、骨の形状に合わせ沿わせ耳掛け部分の調整を施し密着を高め、接触部分で耳などが痛くならないよう調整を施した。

レンズ度数詳細
レンズ詳細





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