色覚異常 の 原理 と テスト

色覚異常 があるとシシトウ と思って食べたら 赤唐辛子 だった、焼き肉 で生なのに 焼けた と間違える。焼き肉 を食べているとき、生の肉 を食べてしまう

このような生活上での不都合が 色覚異常 です。

色覚異常とは

一般に色盲とか色弱とかという言い方がありますが、この呼び方は差別的な意味が含まれており、今日このような呼び方はしません。
正しくは色覚異常と呼びます。

原理

光は様々な波長(はちょう)の電磁波(でんじは)です。光に含まれる波長の違いを普通の人は、網膜(もうまく)の黄斑中心窩(おうはんちゅうしんか)で色として感じます。
色覚異常は目の特性の一つで、色を識別する錐体細胞が色の認識・識別が多数派と違うタイプだということです。一般的に赤緑色弱といわれているのは赤と緑の区別がつきにくいタイプです。
日本人では男性の20人に1人、女性の500人に1人が赤緑色覚の違うタイプで、日本全体では300万人以上存在すると言われています。白人男性では日本人男性よりも多く、約8%が赤緑の色覚が違うタイプといわれ世界的にはおよそ2億5000万人の色覚異常を持つ者が存在するといわれています。

次の3条件 1)色合いの 色相(しきそう)2)鮮やかさの 彩度(さいど)3)明るさの 明度(めいど)の3つの条件のバランスが取れていないと色を認識しにくなるため、感度をグラフにした時凸凹のあるものを同一のレベルに調整して色を認識できるようにするものです。

 

色の3属性と色の見え方の違い

1)色合いの    色相(しきそう)
2)鮮やかさの   彩度(さいど)
3)明るさの    明度(めいど)

一般色覚

少し違う場合

色の3属性(少し違う場合)

色を感じる3要素のうち、 彩度と明度の比率が高くなり、色相で色を識別する比率が 低くなっています。

大きく違う場合

色の3属性(大きく違う場合)

さらに色相の比率が 低くなり、明度の差で色を 識別する傾向が強くなると いわれています。

 

一般色覚者と色覚異常の人の特徴

色に対する見分け方の違い

一般色覚の人:  色を”色相”で見分けます
色覚異常の人:  色を”明るさ”や”鮮やかさ”で見分けます

色相・彩度・明度3つの要素のうち色相が色を感じるうえで最も大きな要素になるとされています。色に対する感じ方や色の見え方は、実は人それぞれで違います。この場合、これらの見え方が大きいと特定の色の見分けが困難になり、これを色覚異常(しきかくいじょう)と呼びます。

網膜の視細胞(しさいぼう)には、2種類あり、殆どの視力をつかさどる黄斑中心窩という網膜の中心にある黄色い組織部分は、形や色を認識する錐体という視細胞のある部分で視力をつかさどり認識できる部分です。この黄斑中心窩を取り巻くように広い面積の網膜は、杵体という視細胞がある部分です、ここでは明暗だけがわかり形や色を認識できません。

したがって問題が生じるのはこの黄斑中心窩の錐体視細胞で、目に入射する可視光線を「赤」「青」「緑」という光を感じる3種の細胞がありますが、人により3色均等の量の細胞でなく、アンバランスになって色覚異常になるという考え方です。

色覚異常がない人の場合、「赤」と「緑」を感じる視細胞を同じように刺激すると黄色と感じます。これらの光の感じ方の相関関係は次の図の通り。

光の三原色

色覚異常があり、赤を感じる視細胞が60%しかない場合、緑色がかかった黄色に感じます。

 

色覚異常の補正原理

赤を感じる視細胞比率60%を補正し健常者と同様の黄色と感じさせる方法は、健常な人と同じような比率に押し下げる「色フィルター」を使用し「赤」と同じ配分率60%で他の「緑」と「緑」を合わせると、健常者と同じ黄色く感じられる原理です。

逆に、光を補うのも一つの方法ですが、実生活上そのようなことは無理なので、「色フィルター」を用い光を減光します。したがって若干暗く感じるのは、仕方ありません。しかし、健常者と同じようなバランスの色調を得ることができます。

もう少し分り易く言うと、(ここから青)三色の感受性のアンバランスが色覚異常の原因で、三色の量を均等になるようにフィルターで同じ量に揃える(ここまで青)と言った方が分り易いかもしれません。

 

色覚異常のタイプとテスト

色覚タイプ簡易チェックの方法
◆ 下のチェック画像を必ず、上から順番にチェックを始めてください。

【一般】 ⇒ 【A-1】・・・・・>【A-8】 ⇒ 【B-1】・・・>【B-4】
※順番を飛ばして見ると、チェックの結果が適正に出ない場合があります。

最初に【一般】の画像 ↓ をご覧ください。

色覚異常チェック 一般

【一般】の画像から”89”がはっきり見えた方は、「色覚異常のない方」と言えます。 テスト終了。

“89”が見えない、続けます。

「A-1」⇒「A-8」の順に視標を見てテストし”89”とはっきり見え始めた画像の番号がこの中であなたに最も近い色覚異常のタイプと色覚異常を補正・対応できるフィルターレンズです。

ご来店いただければ確認しご相談承ります。

 

 

 

 

 

 

 

色覚異常チェック

 

次に「B-1」⇒「B-4」の順に視標を見てテストし”89”とはっきり見え始めた画像の番号がこの中であなたに最も近い色覚異常のタイプと色覚異常を補正・対応できるフィルターレンズです。

 

 

色覚異常チェック

 

 

上記テストはあくまでも簡易のものです。
同検査は、斜視などがないことが前提です。
当店で、斜視検査を含めた視力検査の上、精査し決定します。
このフィルターレンズは、度数を組み込んだレンズ供給がないため、どの場合にも、お持ちのメガネ或いは眼鏡の上から取り付けるか、これに適するフレームを多種取り揃えております。
視力矯正の必要のない場合は、フィルターレンズを所定のフレームにカットして取り付けます。

 

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