【実施例】強度の内斜視 遠視性乱視と近視性乱視

【実施例】強度の内斜視 遠視性乱視と近視性乱視

三重県 60代 男性

ユーザー様の 来店時見え方などの詳しい経過説明

<ユーザーの眼・視力関係状態メモ>

・出生時:機器が右眼に当たり、角膜に傷。(後年に角膜白斑と診断される。〉

・小学校入学時:視力検査で右眼では文字が読めないことが判明。

・中学2年生頃:左眼の視力値下により眼鏡使用開始。〈右眼は度なしレンズ。〉

・昭和43年5月:左眼ハードコンタクトレンズ使用開始。見え方は劇的に改善。

・平成17年7月:左眼ハードコンタクトレンズを遠近両用に変更。

<昭和43年5月~平成25年頃まではハードコンタクトレンズが適合し、日常生活に何らの支障も生じなかった。またこの間コンタクトレンズによる障害も全くなし。複視的な事象はあったものの、ほとんど意識せず右眼を無視して左眼だけで物を見るようにした。>

・平成25年頃:コンタクトレンズがあわなくなり、遠くも近くも見えづらい状態になる。この頃から右眼が物を見ょうとするようになり、物がダブって見えたりする事象が出現。(左眼を閉じて右眼で見たりすることも影響したかも。)
(右眼は角膜の傷によって眼鏡等による矯正でも文字がクリアには見えない〈裸眼視力0.2~0.3くらい〉が、全体的な形や色彩感覚は良好。)

・平成25年5月:コンタクトレンズの使用を停止し、眼鏡を常用。(右眼は度なしレンズ。)7月:左眼白内障手術。
遠くは見えるものの全体的に白くまぶしいとともに、左眼の色彩感覚が鈍くなる。(この事象は平成25年頃からあつだかも?)
平成25年1 0月:遠近両用眼鏡使用。

平成26年暮頃:右眼がますます物を見ようとするようになり、複視状態が強く生じて安全を考慮して自動車運転を控える。

・平成27年5月:定期受診している眼科にて、全体に見えづらいような複視事象を相談。右眼に膜プリズムを貼り試用したところ、複視事象が大幅に改善レ、道路がまっすぐ見通せること、色彩感覚が改善することが判明。あわせて自動車の運転が可能となるほど全体的に改善し、ストレスが減少。また道路、地下通路、駅等の雑踏を歩行する際ち「全体的に白くボワッとした」見え方がなくなり、かなり改善されて楽になった。

平成27年6月:ドイツ式両眼視機能検査実施眼鏡店で遠近両用メガネ作成〈29年10月まで使用〉

・平成29年9月:2年以上経過に伴い若干変化しているのではとの思いから、定期受診眼科にて再度処方箋入手。〈本日持参〉

平成29年1 0月:めがねのホシノへ検査訪問に至る。

主訴と目的

色覚異常(ブルーグリンの見分けが不良)視力不良

重要な役割をになう黄斑(おうはん)

フィルムの役割をしている網膜の中でも、視力をつかさどる重要な視細胞が集中している黄斑(おうはん)と呼ばれる中心部分は、ものを見るために一番重要な部分で、ものの形、大きさ、色、奥行などの光の情報の大半を識別しており、斜視などにより黄斑部に結像しない場合色の見分けや視力が不良になる。

当店測定

裸眼0.2 矯正0.4XS+2.00C-2.25A95 BO 8.00⊿

裸眼0.7 矯正0.9XS-0.25C-0.25A35 BO 8.00⊿

遠用=57 (見掛けの瞳孔間距離 62mm)

従来かけていた眼鏡は遠近両用(累進屈折力レンズ)を使用されていたが、瞳孔間距離が見掛けのものだったため、見掛けの瞳孔間距離では近方視する場合の視線上に累進加入部分が位置せず文字などを見る場合に機能しないようになっていた。新しい眼鏡は、内斜視矯正時の実質的な瞳孔間距離に合わせ、年令に応じた加入度数は不正プリズムにより左右で見る高さが大きく異なる為、必要最低限の加入+1.00程度に抑えた。

ユーザーはこの程度でも以前に比べ格段に文字が読みやすくなっていると言っている。

加工前のレンズ・フレーム

加工前のレンズ・フレーム

 

組み立て直後の眼鏡

組み立て直後の眼鏡

 

上部からのレンズ厚み概要

上部からのレンズ厚み概要

レンズ外周は見苦しいレンズの渦の映り込みを防ぐためコバ研磨を施し、加えて厚み感を軽減するため耳側を削り取る特殊面取りを施した。

結果 ユーザーの声

見え方が以前よりよく見えるようになった。適宜メガネを通して文字なども見やすくなった感じがする。

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