大型運転免許深視力検査がしっかりしない

大型運転免許深視力検査がしっかりしない

大阪府柏原市ご在住 36歳男性

大型免許習得の為の深視力(立体視)検査合格用の眼鏡が欲しい

プリズム負荷されたレンズ中心と目の一致確認

プリズム負荷されたレンズ中心と目の一致確認

 


深視力検査の現実

「深視力」「三棹(さんかん)法の奥行知覚検査」と一般的に呼ばれる普通この専門的な表現であるが、ドライバーの多くがこの言葉を理解しているだろうか?実に解りにくい用語を使用している。「棹」は、訓読みで「さお」漢読みで「かん」と読む、意味は、洗濯物干し竿に使う「さお」のことである。「さお」と「視力」と「検査」になんの関係があるか殆どの人は意味が不明で常に被検者に混乱を巻き起こし、意味不明な検査で不合格と判定された場合混乱と当惑で困り、職業ドライバーの場合死活問題でもある。警察署の担当検査官に聞いても何をどうすればよいか説明も無く、「不合格」と言われるだけで、どうしたらよいか途方に暮れるばかりである。

「深視力」・・・言葉から一体「何を深く見る視力」なのか、車の運転で何を目的とした検査で、検査に落ちた時どうしたら良いか?など最寄りの警察署や公安委員会の試験場で検査する検査員も分かっているか?甚だ疑問である。視力に対する知識はなくただ単に決められた手順で検査を行っているだけなのである。

深視力の「深く」というのは、早い話前の車と自分の車の間の距離感を立体的に掴めるかどうかの能力テストといえばわかりやすいかもしれない。言い換えれば前と後に置かれた物体の距離感を判別できる能力、すなわち「立体視能力」を指している。専門的に言えば「両眼視機能」のあるなしを意味する。

ここで「距離感」「立体視能力」「両眼視機能」などが生じる仕組みについて詳しく説明していたら長ったらしく読みたくなくなるので割愛!(笑)ページの何処かに書いた記憶はあるが、どこだったか(^_^;) 簡単に言えば健常な両眼視力があり普通に子供の時から育っているはずの「距離感」「立体感」が有かどうかの検査である。

もう少し分かりやすく、すぐ体験できることで説明すれば・・・「立体視が出来ない状態」をタイケンしてみようと思うならば・・・↓

健常な目の場合、片目を手で閉じて歩いて見れば簡単に体験でき分かる。距離感は消え平面的に見えるのが直ぐ判りこれでは歩くことすら支障がある・・・この例えは少し極端であるが、そうでないかどうかを確かめ知る検査である。しかしこの検査をすれば、検査を受ける人に何をどうすれば良いか分かる検査ではなく異常があるかどうかを知るだけの話である。

隠れ斜視など斜視・斜位があり像などを立体的に見えるかどうかを知る単純な検査である。

これを解決するためには一般的に高度な視力検査に属する「両眼視機能検査」により「矯正不能な斜視」か「矯正可能な斜位」かを調べ矯正度数を定量し解決する。そのへんにある眼鏡店で簡単な屈折矯正で左右の視力を高めれば済む場合もある。

しかし斜位・斜視が生じているのであれば、話は別になり、その辺にあるありきたりの眼鏡店はどうしようも無い。高度なプリズム矯正の知識・技能・経験のある眼科や眼鏡店でしか解決できない。不合格に成った場合、言うは易く行うは難しで、単純・普通の眼鏡矯正で解決するのは難しい場合が多い。

 

もしテストに落ちたらどうするか

1)両眼それぞれの視力をできるだけよく見えるよう球面・乱視度数を矯正する。一般の眼鏡でよく見えるようにすれば済む場合が多い。

普通、運転免許視力検査用に眼鏡を新調してテストに臨むが、殆どの場合・・・右左とも1.2の視力に矯正して、両眼視した時視力が落ちぼやけて見える、強い違和感がある、目の奥が痛い感じや両目を開けていられない時、片目ずつだと左右それぞれはっきりとリング(ランドルト環)が見えるのに両目だとなにかぼやける、かぶって見える場合は→(2)の手法

2)斜視や斜位の可能性があるケース。視力状態がわかれば対応方法も解決可能である。しかしおおよそ悩むのはこの辺りで殆どの眼鏡店や眼科で「斜位」矯正は難しい検査に属し敬遠される場合が多い。(そんなに難しいとは思わないが・・・(笑))両眼視機能検査で状態を知り矯正すればおおよその場合、解決する場合が多い。

三棹(さんかん)法の奥行知覚検査テスト(深視力検査)と「両眼視検査」「斜位検査」は密接な関係があり「決め手」は「プリズム矯正

斜位矯正で両眼視機能を改善できた場合、「片目ずつで見えた視力より両眼視力は良くなる」「車間などの距離感が以前より、より立体的見えて分かりやすくなる」などのメリットが有る。なんとかテスト合格すれば良いとする話が多いが、実は「自分や他人の身の安全」のために必須の視力であると理解されたい。


両目を開けていても片眼抑制の生じた「斜視」や交互に見ているような場合、斜位(プリズム)矯正ができない場合がある。例えば斜視で有名なタレントが美容整形で眼位矯正しているが、見かけ正常な眼位だと見えても、残念ながら彼は両目で見る両眼視機能は無く、片目で見ている、言い換えると 実は両目では見ていないのである。


視力の合格基準について

原付免許、小型特殊免許
両眼で0.5以上、又は一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上であること。

中型第一種免許(8トン限定中型)、準中型第一種(5トン限定準中型)、普通第一種免許、二輪免許、大型特殊免許、普通仮免許
両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上、又は一眼の視力が0.3に満たない方、若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること。

大型第一種免許、中型第一種免許(限定なし)、準中型第一種免許(限定なし)、けん引免許、第二種免許、大型仮免許、中型仮免許、準中型仮免許
両眼で0.8以上、かつ、一眼がそれぞれ0.5以上であること。

深視力の合格基準
大型第一種免許、中型第一種免許(限定なし)、準中型第一種免許(限定なし)、けん引免許、第二種免許、大型仮免許、中型仮免許、準中型仮免許
三棹(さんかん)法の奥行知覚検査器により2.5メートルの距離で3回検査し、その平均誤差が2センチメートル以下であること。

色彩識別能力の合格基準
赤色、青色及び黄色の識別ができること。
(注記)現に免許を受けている方、更新手続、失効手続等の方は、行いません。


色彩識別能力

色の三原色を感じる視細胞などの異常で識別できない「色覚異常」の場合、諦める必要はなく、三原色の感じ方に凸凹があるのを凸凹部分をフィルターにより凸凹を補正すれば青黄色赤の判別出来るようにする矯正方法がある。当店はこれに対応し矯正可能な場合がある


さて本題に戻り

深視力でお困りの方矯正例について

視力と矯正度数

右目 裸眼<.05 矯正視力 1.2 X S-5.00;C-1.00A10
プリズム矯正値 BI 2.50⊿ BU 0.50⊿
左目 裸眼<.05 矯正視力 1.2 X S-4.75;C-0.50A130
プリズム矯正値 BI 2.50⊿ BD 0.50⊿

瞳孔間距離 遠用 = 60.5㍉

両眼視力 1.5 見え方:ランドルトのリングのかぶりなく、色濃く、鮮明に見える

(用語の説明 S:球面度数 C:乱視度数 A:乱視軸度 BI:ベースイン 基底内方 BU:ベースアップ 基底上方 ⊿:プリズムディオプター

斜位のタイプ : 複合斜位 (外斜位と上下斜位の複合) 

眼鏡フレーム上における目の中心位置座標(単位ミリ)
右目 水平 34.0  垂直 17.0
左目 水平 26.0  垂直 16.5

レンズ+フレーム合わせた 総重量 10.7g

瞳孔中心測定測定

瞳孔中心測定測定

 

プリズム負荷されたレンズ中心と目の一致確認

プリズム負荷されたレンズ中心と目の一致確認

矯正後ユーザーの声

「大型二種免許合格できた。矯正後なにか目が楽にはっきりとよく見えるようになった」

 

 

 

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