必見 お子様用メガネを買う 店の選び方 ?

お子様用メガネを買う 店の選び方 ?

覗き込むネコ

結論から申します。店の良し悪しとはすなわち「ヒト」の問題、ユーザーや保護者は予備知識を持ち「確かめる」しか無い。

 販売者側の話にはおおよそ「誘導」や「魂胆」が有る、そのまま鵜呑(うの)みにせず、何が目的で何を求めようとするのか?弱視治療であればその目的・手段・方法をよく考えていただきたい。

 ネット上で色んなテーマで「子供メガネ」について述べられているが、利害関係を離れ小生の考えを述べてみます。

お店の選びかたとは・・・店を選ぶとは従事する「人」に関わる問題、「人」の頭の中は目で見て解るわけがなく外観などでは簡単にわからない。「人」の頭の中透視術(とうしじゅつ)?を言うようなもの。

例えば「お子様用メガネを買う 店の選び方 」というサイトがある・・・同じ人がこういう事をこんなふうにもやりまくっている

真面目で
1.フィッティングの上手な店
2.子供用枠の品揃えが豊富な店
3.良心的な店

だそうである・・・

 小児弱視などの治療用メガネを扱う専門店は、フィッティングやサイズ別の品揃えなどは、細々と述べるまでもなくプロであれば当然、仮に業者の主張する上で上げる題目等を満足すれば購入を決心するほどのファクターか?よく考えて頂きたい。

 亡き某氏の主観的見方と商業的誘導に過ぎない・・・と小生は考える。

 子供のメガネを責任を持ち取り扱う眼鏡専門店であれば、特段某氏が集めご贔屓(ひいき)にする店(仲間)だけでなくても、主題にする「真面目・良心的」という観点から見るなら、逆に不真面目で非良心的な店は珍しく心配し忠告するまでのことだろうか?裏返しに見れば酷い業界であることを示唆している。

 下記サイト・リンクをご覧いただければ自称「良心的」とする某氏が公的機関でもないものが公的機関を騙(かた)り見誤るような「公正な宣伝」を期する団体を称し、枝葉末節に過ぎない他人の荒さがししては独断で「公開質問状」と称しネット上に全く相手の了解なく「個人の名前」「職位」「企業名」無断でネット上で公開する事がはたして「良心的」で「公正」な所業で「公正な宣伝」行為を行っているのか?自己矛盾を棚に上げながら行う詭弁と考える。 

 かりに国の公的な公正取締委員会の場合法的判断を得て問題があれば、相手企業などに与える影響を考え慎重・厳密な審査の上公開という行為がペナルティーとして公開されこれには重い責任が伴うが、公然とした事実があり当事者には弁明の機会があり公然たる事実がなければ公開できない。

 某氏と仲間とする不明な構成員がいて公正に審査されたものか、百歩譲って彼ら仲間同士私的に決めたかどうかも疑わしい事案を相手の了解なく勝手・安易に公開し数多くの人や企業に攻撃を今なお加え迷惑をかけながら他を否定している。

 殆どの場合、死去した首謀者某氏が公開質問状を公開した先と面識すらなく、ヒステリックな一方的言いがかりを繰り返していた。

 ネット各所で検索優位をテコに気持ちの悪い「公開質問状」をネットにばら撒いた首謀者死去の今もその所業は放置されている。これまで攻撃対象は 著名な眼科・眼鏡機械・レンズメーカー・フレームメーカー・同業の大手眼鏡小売店・弱小零細眼鏡小売店まで(首謀者某氏の行動様式:「公開質問状」を勝手にネット掲示し、突然攻撃相手に質問したから答えろ!である)

 実際にあった話として某氏はとある東京の女性眼鏡店経営者に「公開質問を公開したから回答しろ」と電話。突然の一方的電話の後女性経営者は悩み抜いた末、某氏が勝手に掲載している同じ被害者である当方を知り小生に電話で相談があった。女性眼鏡店主は震え上がっていた)頼まれもせず、見ず知らずの相手から突然自分は某眼鏡関係著書の著者であり、過去眼鏡学校の講師をしていたと権威を振りかざし突然電話で「公開質問状」に回答しろとという次第である。

 仮にあなたがこのような立場になったらどれほど当惑するか?分かっていただけると思う。

 ネット上200あまりの眼科・業者・眼鏡店に無断で企業体やその代表者の実名をさらし目線上から下へ一方的批判を執拗に行って来た首謀者某氏とその仲間を彼らが標榜する良心的な店」だと言えるだろうか?

 このサイトをご覧頂きよく考えて欲しい。自分自身の貧しい知識情報は棚に上げ、事前の話し合いや予告など一切なく突然理解力乏しい「自分の感じた疑問」を投げかける乱暴な手法である。

 小生も某氏の「公開質問状」による「営業妨害」の可能性を警察・弁護士・眼鏡業界・ネット業界などに問い合わせた。相談の結果は「相手せず無視するように」との回答だった。被害に遭った200余りの企業・個人は同様に従っている様子である。「公開質問状」に対し某氏自身でつぶやいているが「誰からも返事がない」のはこのような無視された結果に過ぎない。

 某氏は自分が独善的であるとは考えず自分が正しいから返事がないと思っているフシがある。小生は某氏のやった所業はしかたないとしても引き継いだ某氏の息子さんの良識に期待し首謀者病死で掲載をやめるか善処するよう求めた。しかしサイトは放置されたままである。

 難癖をつけた先の上記リンクを参照され、これが良心的で正しい行いかどうか、仮に読者がそのような立場に立たされたらどう感じるか?読者に判断を委ねたい。小生の実名や店名(首謀者は詳しく調査していないので間違った情報を載せている)は、今なお了解なくネット公開している。無論、個人名を公開してよいという了解など見ず知らずの某氏に与えた覚えもなければ、面識すら無い。これは形を変えた文字による暴力に等しく同業他社を実名を上げて恥をかかせたり制裁を加える権利など私的な集まりにあるはずもない。

(某氏は2015年末、大腸がんで死亡し、店舗など相続した息子さんが生前父親が書いた記事をそのまま放置中)

「店の選び方」真面目さ?良心的?

 さて店のなり格好や構えや場所柄や抽象的信用から店を選ぶのは問題が多い。店を選ぶということは、その店の技術・販売システムに関わる「人」の質と関与を意味する。メガネは多様性に富む個性(度数や頭部形状)に合わせそれぞれその店で個別に作られ、それを行うのは「人」。応対する人の技術知識によりメガネの品質は左右される。テクニカルにどうやってその「人」の持つ技術・知識・技能をで見て判断できるか?これは無理な話であろう。

 利益誘導のため我田引水的に某氏が徒党を組みお薦めする仲間(素人であるまい、やたら沢山有る なになにの「研究会」)の店への誘導が行われている。仲間たちに甘く、仲間でなければ「公開質問状」と称する文字攻撃で誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)を辛辣・執拗に相手の了解なく個人名や企業名をネットに書き並べネット公開し攻撃している。

 言い出しっぺ某氏の言う「良心」・・・これが問題だというのは激しく賛同する(笑)しかし「オマイウ」・・・ではないだろうか。


 保護者の方へアドバイスする一番大切な点は、説明ができない子供に使わせる眼鏡がどういうものか?保護者はできるだけ多くのサイト検索などを行いメガネに対する情報収集しできるだけ多くの知識を持ち、対処する以外方法はない。

 眼鏡店の行う生業は技能・技術・知識がベースでありこれを左右するのは従事する「人」=「店」である。外から一瞥(いちべつ)し見分けられるコツやテクなどありえない。また販売店の提供する抽象的「信用」で足りるものでもない。

 「こどもメガネ」でいちばん注意をするべき点は、未成熟な子供達には表現力がなく目に強い影響を及ぼし副作用を持つ「レンズの機能」に最大限留意するべきである。

 目に影響を及ぼす度数レンズは、必ず一点の光学中心を持ちそれが透明で目に見えない特性である。わからないから確認もせず安易な「信用」があるから大丈夫だろうなどと片付けず。「レンズ中心と子供の目の中心を合わすこと」は自分を含め眼鏡店自身比較的難しい課題である。眼鏡の良し悪しにつながる中核になる要で手段・方法を用い保護者が「確認すること」が子供を護るために必要最低限出来ることであると考える。

 従属関係にあるメガネフレームは誰でも目で見たり顔に掛けてみれば解る。しかしメガネが持つ機能性と裏に潜む副作用は保護者自身であれば不快感を呈することができよう。しかし表現力に乏しい幼い子供に生じる眼鏡の不快感や違和感は聞いても表現が難しい。不快感や違和感を及ぼすレンズの副作用を防ぐため「目とレンズ中心の一致」については、ほとんどのサイトで言及されることが少ない。

 根拠なく眼鏡店を信じ何もかもお任せし信用で片付けるのは眼鏡店を営む自分自身どうかと思う。大切な子供を副作用から守るために手間である、しかしレンズ中心が「子供の目や保護者の目で見て合っているか確認」する以外方法は無いと考える。

 眼鏡が正しく合わされているか確かめておかねばレンズの持つ副作用から後日「斜視」を引き起こすなど願いもしない悪影響を子供にもたらす可能性があることを重々留意されたい。


レンズを軽く薄くする

 上に述べたサイトで某氏は、レンズの厚み、遠視性レンズは「口径コバ厚指定」という手法を主張している。このような方法は今から20年ほど前の古い技法に過ぎない。過去難癖つけたレンズメーカーなどと折り合いが悪く、レンズメーカーが提供する最新の測定機器装置が導入・設置されていない間に合わせかと思う。

 テクニカルにレンズを薄くするとき「口径コバ厚最小」と言う表現は、確かに単純な乱視のない遠視性レンズであればこれで間に合う。

 しかし遠視と乱視が絡み合う遠視性乱視レンズの場合、口径コバ厚指定では必要十分な薄さを製造指示できず測定機が必要である。測定機で形状を読み取り、厚みや強度を模擬計測しレンズ設計に反映しレンズを作る方法が今日一般的である。(当サイト各所でレンズ設計図面を例示しているような)

 某店以外他のネット上に散らばるお薦め広告は、一番中核をなす大切な目に見えない(後述する)大切なレンズのエンジン部に関わる「目とレンズ光学中心の一致確認」が殆どのサイトで欠落している。出来上がった左右両眼の前にそれぞれ位置する透明な光学中心=中核品質(各眼鏡店で決定する)をユーザーに告知し適否を保護者やユーザーに開示していない。知識に乏しいユーザーや保護者は知る由もなく、眼鏡店はユーザーをして赤子の手をひねるようなものである。

【誰も透明レンズの中心を目で見て、目と一致するか確認していない】

言い換えると眼鏡のエンジン部のレンズはユーザーに対し全く商品透明性なく手渡されているのが実情

ほかに例えば 

視界がクリアになるように、子供用眼鏡の導入も必要ですよね。

そんなときに知っておきたい子供用眼鏡の選び方やおすすめのお店をまとめました。」=眼鏡枠と店の紹介

 これらの話で注意すべき点は「目で見て分かる」ピントが外れたフレームなどの評価にとどまっている。核心になる目に強い影響を及ぼすレンズについては踏み込まれていない。

 良いことばかり並べず、ユーザーが知るべきレンズと目の適合性を誤った場合の「危険性や副作用」について注意を促すべきではなかろうか。「視界がクリア」と言う表現は抽象的で具体性に乏しい。ただ単にメガネを掛けさえすれば解決する程度のものであればお客さんと同じ知識レベルではないだろうか?

レンズ中心が目と合わずズレた場合の視力に及ぼす影響

網膜位置と視力の関係図

網膜位置と視力の関係図

 まずグラフを見て頂きたい。レンズ中心が正しく目の中心に位置されず、レンズの持つ屈折により像がズレて黄斑中心窩(形や色などの殆どの認識は黄斑中心窩でなされる)に正しく結像しなければ視力の相対値は、中心から外れた部所では視力が急速低下することがグラフから解る。

 中心に結像しない見え方はボヤけて見え、視力が悪い。「視界がクリア」になるためにはこの条件を満足する必要がある。目とレンズ光学中心の一致に関する説明は欠落し、「視界がクリア」という抽象的説明で雰囲気を醸しているだけである。

 眼鏡は視力に関わる機能性付加するエンジン =「透明なレンズ」が主役であり、目で見て解り売り込みされたフレームは従属物に過ぎない。

 見え方に「影響力」を持つレンズ中心は眼鏡店各店で測定され加工されるものである。見え方を決定づけるファクターは「目に見えないレンズ中心と目の一致」であり。個人の多様性に富む=十人十色の「目の位置」との適合性が肝要である。ユーザーや保護者はここに強い関心を寄せ抽象的かつあいまいな「店の信用」などどうでもよく、せめて保護者自身の目で「確認」して欲しい。これは子供の目を護る上で大切な行動とも言える。

処方箋さえあれば鬼に金棒か?

 一般的な眼科の処方箋と眼鏡店の役割分担を考えるとき、冷たいが上記手法や知識を持ち自己責任で眼鏡を求め確かめる以外方法がない。安易な方法は無いと考える。

 眼科処方箋もユーザーの瞳孔間距離(PD)が実ユーザーのPDと合っていない場合が時々ある。処方箋が間違っていたら「親亀コケて子亀コケたメガネ」で済ませるか?

 眼鏡店がアイポイント測定の作業をしたならその時誤りに気付くはずである。しかし分かっていながら眼科に問い合わせるのに敷居が高く面倒なので黙殺し、「処方箋通り」に誤った眼鏡を作り平然と手渡しているケースがある。

 また眼鏡店の不注意から不同視弱視(左右の度数差が大きい場合)にもかかわらず目の中心に配慮せず適当に作りズレているものを他店品で見かける。またこのような場合眼鏡の使い方に指導が必要である。

 別の例では掛けさせた時点で光学中心が目と合っていても、眼鏡がとても重たく万有引力の法則に従い(25g程度もあれば警戒)様子を見ていると案の定万有引力の通り、重たいメガネはずれ下がるといった次第で改めて小さなユーザーに聞くと違和感があると・・・

 不同視とメガネのズレ下がりを親が子供の眼鏡に見慣れて見逃しているケースが多い。単純なズレ下がりにより由々しい不正プリズム(上下斜位)が簡単に目に生じる。わかり易く言えば、眼鏡がずれ下がることにより幼いユーザーの見る像の位置すなわち高さが右と左で大きく差が生じているわけである。このような場合ユーザーは当初ボケて見え視力が悪くなる、次に条件反射的に眼外筋が高さ補正を無理に行うため眼痛・頭痛があり、さらに長期に我慢させていると恒常的な後天的上下斜視を形成してしまう強い危険性が表裏一体にあると理解して欲しい。

 幼い子供は表現力に乏しく説明を親にすら出来ない弱者である。親はデザインやファッションなど気を取られたり業者のキャッチに惑わされている場合が実に多い。弱視治療の場合、これから生涯視力を形作ろうとする時期に経済性やファッションに構っている場合だろうか?失敗すればいくらお金を積んでも取り返しが利かない。

 生涯において治療可能な限られた時期を子供が過ごそうとしており保護者は慎重の上に慎重を重ねるべきである。我々にしても手間ひまのかかる定期点検を導入に至った理由はこれらの理由がある。(2019/05/08 持ち込まれた金属製の形状記憶合金フレームがモノの見事歪んで使っている子供のメガネを見て唖然とするばかり)

一体弱視ってなに?

一般に当店に来られる保護者の方に聞いても弱視について詳しく知らない場合が多い。あなたはご存知だろうか?

弱視は、どのような状態でどのような見え方か?

何処を見てどのようにすれば弱視治療を促進できるか?

眼鏡はどのように作られる必要があるか?

どのような使い方をしなければならないか?

強度の遠視の場合、どのような死角があり視野がどうなのか?

メガネを使ってどのような点に注意をするか?

具体的なテスト方法 写真のようにすれば異常を検出できる

星野式ワンハンド検査法

 見え方として眼鏡を突然歪めたりすると中心が変移し当初はボヤケて見え難くなる。このような時、幼いユーザーはよく見えるはずの眼鏡が「ボケて見えにくく」「頭痛・眼痛で不快」なため身を護るための自己保存本能でメガネを忌避し眼鏡を使わなくなるのは見逃してはならない予兆で改善を施す機会でもある。

 子供が眼鏡を掛けなくなれば目的とする弱視治療は止まる。躾(しつけ)と考え無理やり掛けさせている場合があり子供がトラウマに陥っているケースがあった。

 眼鏡店は、確かに数値的に眼科処方箋通りに作っても、掛けている眼鏡は不注意や何らかの理由で子供の多様性を捉えず本人と無関係な、ただ処方箋通り眼鏡を作り手渡していると言ったような事例が実に多い。このような事を避けるには保護者の知識と眼鏡の品質確認が必要である。

 技術者は処方箋に書かれた度数や諸元をよく読み込み、持つべき光学原理知識に照らし作る眼鏡に度数に潜む危険性を回避しメガネを全身全霊を傾け注意深く副作用の生じにくい眼鏡を作るべきである。眼鏡専門店が「なんとか研究会」などと基礎的知識に属する課題を素人臭くことさらに研究するなど大丈夫かと思うことがある。

目とレンズ中心一致を誤れば「視界はクリア」でなくなるだけでなく治療困難な斜視を形成してしまう

なぜレンズ軽量化するか

 眼鏡のズリ下がりを防止するため眼鏡はできるだけ軽くする(できれば18g未満が望ましい)。上記で述べたように不同視の眼鏡はズレ下がるだけで上下プリズムが生じる憂慮がありこれを防止するため眼鏡を軽くする。弱視に多い遠視性のレンズ(物が大きく見えるプラス度数)は軽量化すると同時にレンズ厚を薄くする事により相乗的に光線透過率を高める事ができる。今日測定機器を備え十分な知識・経験さえあれば「口径コバ厚最小」という口頭指示はあまり使われず、デジタル化の時代である。

子供メガネのフレーム強度

  今日子供用フレームは、有名フレームメーカーの過去の名声、特に金属フレームは地に落ちた感が否めない。機械的強度と化学的安定性に優れたスイス製のポリアミド(透明ナイロン製)原料を使ったフレームが全盛を迎え我々も多用している。ただし何でも良いかと言えばそうではなく一長一短がある。短点として調整時素材の曲げ加工が難しい点にある。長点は軽く物理的強度が高く、化学的に安定しプラスチック可塑剤を含まない丈夫なフレームである。

 ただしこのナイロン系素材も一部のものは欠点がある。レンズを清浄にするためエチルアルコール(消毒用エタノール)を使用(噴霧)すると、強靭・機械的強度を売り物にするナイロン樹脂系のウルテム素材は、数分でフレーム各所からバラバラに折れてしまう。「ク○ックス」の銘柄のフレームを配置し失敗した苦い経験があり直ちに店頭撤去した。

子供の行動様式とメガネ

 子供の眼鏡枠の掛け方を見ればわかるだろうが、子供たちは思いっきり眼鏡のテンプル(腕)を押し広げながら顔にかける。いくら金属製超弾性や強度を売り物にするチタニュームのメガネフレームもこの掛け方をすれば、わずか一月程で眼鏡枠のツルは広がってしまい、メガネが顔にかからない状態になり目的とする弱視治療とは無関係なガラクタになる。このような場合子供を諌めたり使い方の指導も然ることながら、むしろフレーム選択に問題があったと考え頑丈なフレーム選択が後の保護者の眼鏡店調整訪問などの手間と時間の節約になり、強いては子供のためになる。

壊れたメガネ

壊れたメガネ

 これら金属フレームを購入し調整のため購入した百貨店に行き4時間待ちで親子共々疲れ果てたなどという話をよく伺っている。事後の品質管理以前に販売されている子供眼鏡フレームの強度と柔軟性を店舗側と保護者はよく考えるべきである。

 一方店舗側の販売者は修理来店という経験は「事故を起こしたフレーム」として棚から外す義務がある。販売者は一度販売すれば修正・修理の生じた「札付き事故フレーム」を熟知している。上記写真のフレームは持ち込まれた他店品であるが同一ブランドで6例程持ち込まれた曰く付きの品である。一体型チタニューム・フレームで強度を誇っているらしいが強度に劣る悪いフレームである。

 格好よくかわいいメガネフレームを選んだつもりでも強度的に劣る弱いフレームを「掴んで」後悔先に立たずである。我々も容易に型くずれする子供枠を店頭に並べてはならないのは言うまでもない。歪(ゆが)んで調整を数回繰り返すだけで眼鏡枠はやがて金属疲労を生じ本当に壊れてしまう。経済性重視もさることながら(上記フレームはさほど安くない)より弱視治療に観点を置くならばできるだけ頑丈なフレームを選択して欲しい。当店にある旧来の子供フレームブランドは、殆どこの強度面で壊滅状態である。

 子供の生涯で貴重で弱視治療可能な限られた時間を過ごそうとする子供たち、弱視治療対象年限の3才児は治療期間終了の限られた6歳までに弱視治療(視力育成)を完成しなければならない。斜視が有る場合はもっと短く4歳までに手術や矯正を行う必要があると言われている。

保護者と子供が無駄に時間を過ごさないよう、弱視治療に失敗しないよう注意が必要、親の経済理由などは別のものである。

保護者の希望と販売店の品揃えは相反する

 経験から言えば保護者は、「可愛い」「ファッション性が良い」フレームを買うことに必要以上に関心寄せすぎる傾向がある。親の気持ちは解るが主目的はファッションではない大切な「弱視治療=視力育成」である。また求めるフレームがいくら強度的に優れていると宣伝されていようが、殆ど子供の手には叶わず壊してしまう。

 多種多様な品揃えは耳障り良いが眼鏡を壊した場合どうするか?「即座に修理対応」が可能か確かめておくこと。無駄に品数を揃えると在庫数が膨大になり即時修理ができなくなることを保護者は考えておいてほしい。ファッション性の高いフレームは僅か数ヶ月で販売終了しメーカーが修理・補修対応ができない場合が多い。仮に修理する時、業界事情は金属枠などは裕に一月ほどの期間が必要である。

 眼鏡はかけ始めれば弱視治療のため間断なく常に装着する必要がある。

 眼鏡枠は即時修理可能かつ品質強度面から良質なものが願わしい。事故歴があり補修・部品供給が利かないものは買わないこと。

 保護者は、主目的である弱視治療を優先しフレーム購入後の破損時修理は「数分」で行えるかどうか確かめ、無駄な要素である可愛さや格好良さにこだわらず店員に過去事故の有無を聞き注意深く選択し破損修理に重点を置くこと。例えばネットでカタログを見て想像と興味本位でトマトのどの型と色があるか問い合わせがある、裏にこのような条件や事情を満たす必要のため我々は興味本位の対応はしようと考えていない。

 品質面から品揃えを厳選して行った結果、子供枠の種類品数は少なくなってしまった。逆に言えば保護者は選択しやすいと思う。より多くの品数を求めるのであれば小生の店は適さず時間の無駄、他店を探されることをお勧めする。


多人員を擁するチェーン店、多数抱える従事者の知識・技術と管理

何が問題か?

 眼鏡店に行けば合わせてくれるだろうと言う消費者の希望がある。しかしメガネ屋が不得意とし期待を裏切ることが正に「人の目の中心とレンズの中心を一致させること」である一番できておらず難しい作業の一つである。ここに消費者と販売側の思惑の違いがある。

 何も知らないユーザーは「だろう」で眼鏡店任せにするが・・・しかしこの事の証左としてレンズメーカーの技術者との話題も「レンズ中心が目に合わされていない」という否定的事実が販売側にある。否定できない由々しいメガネ業界の現実である。

お馬鹿な店員

 自分の経営していた店であった恥な実話、ユーザーの目とレンズ中心が有っていないので問いただした。お答えは「高価で利潤の高い非球面レンズだと中心が多少ブレていても(目の中心に合わなくても)大丈夫」というどこで仕入れてきたか眼鏡屋に都合の良い神話を信じるおバカな店員がいた(-_-;) 「某レンズメーカー担当から聞いた」と言い張る。ならば白黒つけようと担当営業を呼びつけ・・・確かめた。当たり前の話だが某大手レンズ技術部門から「非球面レンズは従来型のレンズより正確に目に合わせる必要がある」との回答。

 別の話では遠視性レンズを「老眼レンズ」と呼ぶおバカ店員!目的と用途を混同。目的と用途で呼び方が変わるわけであるが意味を全く理解せず心斎橋の店頭に立っていた(小生が採用したわけでない)。言い換えれば店員の知識レベルは、お客様と同じか以下である。そんな店はそそくさと離れて頂くほうが良い。

 またある時、格好の良さげなカーブの強いフレームに近視性乱視のレンズを自分で加工し取り付けてご機嫌、内心『カーブのきついフレームは高度なプリズム補正を必要とする・・・この従業員高度なことが出来る実力者か?』検査したらアイポイント上に外斜位が生じ中心があっていない!「そんなモノ掛けていたら本当に外斜視になる」と忠告、店員「見えて問題ない」と言い張り逆らう始末。

 似たようなお馬鹿な話が暇がつかないくらい自店の現場にあった。それはまたの機会にしよう。心斎橋の店は小生が社長退任後閉店。


宣伝には、まやかしが多い。ところで・・・

「 まやかし 」 という漢字は【 瞞し 】

【意味】
“まやかし”は、人を惑わせるもの、或いは惑わせる法。

嘘や出鱈目、出まかせ、でっち上げから、つまり、人を騙す意図で使われる全て・・・


商魂猛々しい

 商売にありがちな、核心を外し誘導しようとする商魂でユーザーに提供されるテーマ「店の選び方」「子供眼鏡の選び方」は、殆ど「目で見て分かること」に対する評価に終止している。何がまやかしかと言うと核心になる「目とレンズ中心」の話がどこもすっぽり抜け落ちている。

 あなたがこれから説明力に乏しい子供のための眼鏡を求めようと考えるのであれば、むしろ「目で見てわからない部分に目を注ぐ」べきであろう。言い換えると、これから子供の目の前に置かれようとする「光学レンズとその中心」に強い関心を持ってほしい、利害当事者の眼鏡屋の確認でなく、保護者自身や子供の目でレンズ光学中心がそれぞれの目に合わされているか?目で見て確かめることを切に願う。

(この問題は小生の特許で解決済み、店舗でこれをやると一部小生の特許に抵触し少し矛盾を感じるが)

度数レンズには必ず 「目で見えない一点の光学中心」 が有る

 強い屈折力を持つレンズ(度数が強ければ強いほど)は、よく見える反面、中心が正確に目に合わされなければ強い副作用を生じる。

 またレンズに度数が有れば、必然的に1点の光学中心が有る。これを子供の目に正確に合わせる必要がある。透明なレンズを見たところで見て分からない。慇懃丁寧なメガネ屋の店員の態度など無駄なことに信頼を寄せず、テクニカルにあなたや子供の「目で確かめる事」がその眼鏡の中核品質を確かめることになる。目とレンズ光学中心の一致=「目に見えない品質」を確かめることがあなたの大切な子供の目を護り良好な視力につながる。

品質が良く安くて便利・・・ユーザーの願望

 あなたの願望 → 価格が安いこと に越したことは無い

 しかしこれらメガネに従事する者達の持つ無形の技量と知識の有無、これは外から見て見えない無形=技術知識、人の頭の中を意味する。これは何事にも共通するが、一般に目で見てみえるものより「見えないもののほうが大切」なことが多い。

 眼鏡が安ければ良心的で信頼に足りる? 眼鏡屋は利益利潤がなくやっている慈善事業ではない、何かを節約しながら安売りしテレビ宣伝するほど大儲けしている。

 価格体系は、店に配置される人の人件費など眼鏡価格は技術者の技量・技術・知識などに対する「評価」と「対価」であると考えて貰えれば分かりやすいかもしれない。眼鏡価格は画一的定価ではなく、各店の上記事情に応じた価格体系である。

 安く仕入れれば安くなり、また安くしようとすれば「何かを省く」のが道理。一体何が節約されたか?

 何かを節約すれば必ずその片方で失うものが有る。

 あなたの安く買いたい眼鏡の価格には、目に見えない無形の従事する人間の質とその人件費などが密接に関わりあいがある(一等地で店を運営するとその家賃・施設も購入している)これにより価格は反比例し高くなる。小生も過去に心斎橋のド真ん中で眼鏡店を経営していた。これら高額な家賃は全てあなたの求める眼鏡代金に含まれるか、経営が赤字になるかである。

メガネを管理するより人間を管理する方がもっと困難

 小生も多数の人間を雇い事業をしてきた。人を管理しそれなりの技量と知識を付けさせ或いはそれなりの人財を配置するには相応の費用がかかる。小人数ですらこれらの管理は難しい。多数の社員と店舗を抱え技術的に満足の行く眼鏡を提供できるであろうか?

 あなたを洗脳しようなどと思わないし、これは小生の考え方にしか過ぎないだろう。しかし物事には必ず道理がある。

 「取捨選択」何を捨て何を得るか?どういう状況下で販売されているかなど、よく考えれば実態が見えてくる。

弱視治療は時間を争う

 さて本題に戻り弱視治療眼鏡に限って言うなら、非常に限られた通常3歳から6歳までのごく限られた短期間内に、目の屈折異常(遠視・乱視・斜視)を補い網膜に正しい視覚刺激を生じさせ脳に視能・解析能(それぞれの視力育成と立体視ができる事など)という「ソフト」を脳に作り上げること=これが治療である。お金に代えられない生涯視力に関わる大切な時期に居る子供の問題解決だという認識が必要である。この大切な時期を無駄に過ごせばその子は生涯弱視のまま過ごさなければならなくなる。取り返しのつかない限られた時間をどう有効・確実に活かすかの判断を迫られている。失敗は許されない。

 子供の生涯視力に関わる課題は重い。

 子供の障害で一回限りの貴重な時間を粗雑な眼鏡で無駄に過ごし、タイム・オーバー、弱視治療に失敗したでは済まない「子供の視力」。

 タイムオーバー:時期をすぎてしまうと以後何処で幾らどんな高価な眼鏡を買い与えても、時期がすぎれば良い視力を得ることができなくなる。

 実際に成年後不幸にも先天性眼振盪や強度遠視で苦労される方々と接する機会が多いが「弱視」の方が苦労しているケースを見ると事の重要性は計り知れないほど大きい。

 このような方々からすれば普通に見えるということは奇跡とも言える。


レンズは何処の部分で見ても同じ見え方でない

 普通、眼科から処方箋もらい、ネットで調べヨサゲな店で作り、眼鏡かけていれば子供は見えている?安ければそれに越したことは無い・・・?

 困ったことに、多くの保護者は、「レンズの何処で見ても均一に問題なく見える」という大きな誤解をしていることが多い。

眼科と眼鏡店の作業分担と違い

眼科処方は1次元表記、眼鏡店は3次元~4次元

 処方箋は、右と左の目の中心間の距離、瞳孔間距離を表記している。これは2点間の距離すなわち1次元表記である。

 子供にかぎらず、人が眼鏡を掛けた時、装着条件は3次元の立体空間を構成する。注意深く観察・測定を行って眼鏡は作らねばならない。

 この点は、眼科が暗黙に眼鏡店に希望することであり、眼鏡店も技量を活かせる任された役割分担がある。

 一方、購入するユーザーは、少なくとも左右それぞれの目とレンズ光学中心が自分の目と合っているか「確かめる必要」があると考えるが、確認していない

 これに加え環境により遠近両用の見る方向が加わる時間軸条件を加えれば4次元になり機能性が条件に加わる。


定期点検は必須、おおよそ何処でもやっているとは言うが現実的に百貨店に足繁く通えるか?

 作られた眼鏡レンズ中心と目の一致は、一度作れば一期一会で済まされない。眼鏡は使用する中で徐々に狂いが生じ気が付かない場合もあるが購入店で定期的に点検調整が必要である。

子供の場合状況に応じて毎月点検している場合もある
 眼鏡を曲げたり落ち着きのない子(遠視の子の特性)の親御さんのご希望で、毎月点検を必要とするツワモノ(=^・^=) 子供より親の心配を和らげる必要もある(笑)。

 眼鏡は毎日の使用で一定期間経過すれば必ず点検調整が必要。

 また何かの拍子で曲げたり歪めたりすれば、その時点時点で調整・点検が必要、突然このような変化が生じた場合、子供すら違和感が生じわかる場合もある。調整でレンズ中心を合わせ直す作業を行う。


元気なツワモノ=子供に対し当店の金属フレーム軍団(全有名ブランド品を含め)は無力、壊滅

以下は他店・百貨店購入品

悪い調整がされた子供メガネ

悪い事後調整がされた子供メガネ

このような悪い調整をすると水平方向に不正プリズムが生じる(ベースイン)保護者になぜこのような調整をしたか聞くとフレームが「金属疲労で折れる場合があるから」だと店で説明を受けたという。この調整だと不正プリズムが生じ子供が外斜視になったらどうするか?「人が壊れる」 フレームごときの価格問題ではすまない。

念の為「壊す場合もある得る」と前置きし了解を得て(親:どうせ新たに作るからOKAY)正規調整を行い顔にかかるように調整を試み、レンズ中心位置を確かめた↓

新しいメガネができるまで暫定的に調整し直したが中心は合っていない

新しいメガネができるまで暫定的に調整し直したが中心は合っていない

 いくらおとなしい子供でも強いフレームであろうと歪めます。頑丈無敵のフレームすら子供たちに揉まれひん曲がる。この事例も参考にし保護者ご自身よく考えフレーム選択されたい。

子供メガネは保護者自身がよく考え選ぶ

出来上がった眼鏡は装着させ透明なレンズ中心が目と一致することを確かめる

 繰り返すが「人」の頭の中は透視できない、眼鏡店=人の優劣は外から観察して分からない。

 弱視矯正は、時間が限られた子供の生涯を決める課題、保護者が自分自身で吟味し信頼を築けるお店で作り、最低限レンズ中心と子供の目の中心が一致しているか? 自分や子供の目で確かめる(←ここポイント)

 誰が何を言おうとよく自分で調べ予備知識をきちっと付け、よく考え自己責任で行動し、シッカリと自分の目で確かめる

 敵 = 我々眼鏡店

 メガネ屋は、厚顔無恥で手強い (=^・^=) アンデルセンの「裸の王様」を思い出して頂きたい。目に見えないものを扱う、透明なレンズを生業とする悪徳仕立て屋、もしかすると・・・メガネ屋か。

 厚労省や組合がメガネ小売店に対して特段基準規格を設けているわけでもなく罰則もない、誰も保護指導してくれない。しかし目とレンズの中心一致は、度数眼鏡の核心的品質である。しかし誰が目で見ても判別が利かず危なかっしく怪しいレンズ。幸いこれは長年疑問を感じ特許技術で解決した。(僭越ながら筆者の特許(笑))

 少なくとも経済産業省の日本工業規格即ち JIS規格のレンズ製造基準で定めるレンズ精度の0.005プリズムディオプター以下(平面レンズの平行度)を適用するなら、眼鏡店各店で外周加工された度数レンズの光学中心がは目から些か1ミリでもずれれば簡単に不合格になるほど厳格な規格はあるにはあります。これを適用したら合格する眼鏡は存在しない。

 常識的にそこまでする必要や実用性は無かろう。しかし強度の近視・遠視・乱視・斜視の眼鏡を作るなら可能な限り厳密に精度よく眼鏡を人の特性に合わせる最大の努力を傾けなければならない。

長い間長ったらしいお話にお付き合いただきありがとうございます。結論として、読者を含むユーザーと保護者が眼鏡に強い関心を寄せ、消費者がかなり高い知識に富み簡単に行かないことを販売側にも及ぶと確信する。

 これが業界に良い啓発の動機になりこれまで舐めて赤子の手をひねるような訳には行かなくなって来ている。

 中核品質に関しては当事者である保護者ご自身や子供の目で「レンズ中心が目にあっているか確かめる」ということに尽きる。物申す自分を含めテクニカルにユーザーに対しこれが実証できなければ信用の対象ではない。

 対価を得る商いといえど目的とすることは、ユーザーであるお子さんが快適なメガネで一日も早く弱視からご卒業されることを願っています。


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星野龍一

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