眼振盪と矯正眼鏡

 眼振盪と矯正眼鏡 

ユーザー

九州 佐賀県ご在住 男性 20歳 大学生

当初電話にて母親からのお問合せ後、佐賀県からご来店

 

既往歴

眼振盪、弱視

 

主訴:

遠くがボケて見える 凝視すると眼振盪がひどくなる、眼科でなんとか運転免許取れるのではなかろうかと言われている。

斜視が有る。(眼鏡店で眼振盪を止めないと斜視測定できないと言われた?←そんな器用なことできるなら誰も苦労しない。)

 

目的 : 普通免許収得

一般的に先天的な眼震盪、眼振盪がある場合、弱視が避けられない。このケースにおいても0歳時から眼科通院し弱視治療を行ってこられています。

残念ながら眼振盪が有るため、弱視になってしまい、内斜視・斜位が生じている場合が多いので、斜位の測定は必須。

検査時ソフトコンタクトを装着していたため、角膜が膨潤していたりし革新が持てないが、遠方からご来店の為暫定的に本人がハッキリ見えるようになったというので度数確定し眼鏡受注。

一旦視力のよく出た度数に依る矯正後、当店で行う事後定期点検で度数補正を行う含みを持ちながらの対応。

なお、運転免許収得も然ることながら、より良い視力を得るという目的で考えられるよう提案。

 

使用中の眼鏡

矯正視力
右 0.2  × S+0.75C-1.50A164
左 0.3P × S+0.75C-2.00A177 PD:67

実装での状態 レンズ中心と目の中心は一致していない。プリズム矯正とは考えられない度数。

瞳孔間距離が目と合っていない

 

新しい眼鏡

眼振の方向 左右とも 180度方向(水平)

裸眼視力 矯正視力            プリズム
右 0.2   0.4 × S+1.50C - 2.00A180 基底外方 7.00⊿
左 0.2   0.5 × S+1.25C - 2.00A160 規定外方 7.00⊿
瞳孔間距離、プリズム負荷後 68mm (プリズム負荷しない時 74mm)

比較的強度の内斜位 (両眼視可)

両眼矯正視力 0.8p

 

レンズ制作上の留意点

 

レンズ制作の留意点 黄斑変性症があり若干眩しく感じる時があり、ブルー光を20%ほど減光する真空蒸着膜の高屈折率レンズを設計し発注。

美観の良いナイロールフレームではレンズを薄く軽く出来ないためフルリムタイプのフレーム(13g)を選択使用。

レンズを薄く作る目的は、単純に軽くするだけでなく、可能な限り光線のロスを少なくし見やすくする目的を持ちます。

レンズ重量は、両眼で14.7グラム、フレームを含む眼鏡総重量、27.7g

 

レンズ概要

加工前のレンズ概要

加工前のレンズ

レンズ取付後の概要

 

レンズ取り付け後

レンズの厚み

耳コバ特殊面取り鏡面研磨

耳コバの厚み具合

 

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