子供メガネ 成長に伴う眼鏡作り直し
2015年3歳で初めてご来店いただき、以来定期点検など継続しお世話させていただき継続してお世話させていただいております。
ユーザー
東大阪市ご在住 8歳男児
眼鏡目的
弱視等治療用眼鏡
度数タイプ
強度近視性乱視
注意点
弱視のファクターとして強度の「近視」や「乱視」はその原因となる。右と左の屈折度数に大きな差があり中心のズレは不快感や後天的斜視を呼び込む場合があり眼鏡店の眼鏡制作上目とレンズ中心の一致に最大の注意を払い定期点検で最大限眼鏡レンズの中心と目の中心一致を維持管理する必要性が高い。またユーザーに対し眼鏡の使い方に分かりやすい指導を必要とする。
度数
常用眼鏡
矯正視力 0.9p X S-7.75;C-3.00AX180
矯正視力 0.9p X S-5.50;C-3.00AX180
遠用瞳孔間距離 54.0mm
フレーム上の瞳孔中心座標
右瞳位置 25.5ミリ
右瞳高さ 18.0ミリ
左瞳位置 27.5ミリ
左瞳高さ 19.0ミリ
上記からわかるようにメガネフレーム上、水平垂直座標に置いて差が有る。
用意されたレンズとフレーム
レンズ加工留意点
左右のレンズの耳側は厚みが突出する部分がありこれは安全性と見かけの厚み感を緩和するため斜めに削り落とし、また強度近視レンズのコップの底のようなゴースト(渦)が生じないようレンズ全周囲の白い切削痕は鏡面研磨を施し渦が目立たないよう加工。
安全策
レンズの耳側に突出した部分の削り落としは、万一衝突した場合レンズエッジで怪我をさせない目的を持つ。レンズ全外周研磨はゴーストが生じない目的以外に思わぬ加圧でレンズが割れて怪我をさせる前にレンズがフレームから滑り出し抜け落ちる為の対策。レンズごときは作り直せば済むが目や顔に怪我をさせないことを優先。
上部からのレンズ厚と加工の概要
ユーザー側からのレンズ加工概略
レンズエッジの鋭角は削り落とした。
完成した眼鏡の品質確認、目とレンズ光学中心の一致確認
レンズは左右で度数差があり厳密に目の中心に合わせる必要がある。ユーザーや強いて言うならば我々専門ですら透明レンズを外から見てどこが中心で目に合っているか知ることはできない。透明レンズは、ユーザーにとって全く商品透明性がない。「公正さ」という命題で考えるならば、この中核品質はユーザーに立証し確認を求めるべき義務を眼鏡店は負っていると考えるが、いかんせん殆どどの眼鏡店もこの確認を行っていない由々しい現実が有る。
レンズ中心をマーキングし眼鏡のいちばん大切な中核品質を本人や保護者に開示する必要性がここにある。眼鏡と人により生じる多様性は機械的左右対称でない。どの眼鏡もそれぞれ中心の一致確認は、必要とするものであり眼鏡の快適性を確保する為の目とレンズの中心一致は眼鏡店各店で加工され形作られるがユーザー確認はされていない。フレームデザインやレンズブランドなどは副次的な事項であり快適なメガネという論点から大きく外れておりこれを大袈裟に喧伝してもあまり意味がない。
眼鏡の中核品質であるこの点は、残念ながらほぼ殆どどの眼鏡店でもユーザー確認されていないが、処方箋発行した眼科でこの点が確認されているかどうかといえば、出来上がり持ち込まれた眼鏡のレンズ光学中心とユーザーの目の中心の確認は殆どの場合されることが少なく、問題を感じている。
中心の一致は論より見て確認する
ユーザー側から見て行う確認検査は「自覚検査」、我々第三者から見て行う確認検査は「他覚検査」という2つの検査を統合し編み出した検査方法は、筆者の持つ「日本・国際特許登録技術」で解決している。
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