ネジ折れ

ネジ折れ

長年使用すると、たまにネジが折れる場合がある。このケースはネジの折れ方も様々でレンズを固定するための丁番部分で折れたため持ち込まれたフレームを修理した事例。

 

経済性

 

メガネフレームを修理するか否かをユーザーは事前に判断、修理代と使っている眼鏡の価値を考える必要がある。このケースでは、比較的高価な遠近両用レンズを最近入れ替えたと言われよく見えるので修理を選択された。

 

修理のリスク

 

細かく折れて丁番内で留まっているネジを抜き出すには色んな方法があり注意して作業するが丁番を破損させ使えなくしてしまう場合がある。このケースでもこの点を説明し破損させた場合は代金は取らないが責任を持たない旨伝え、了解の上作業を行った。

 

なぜネジが破断したか

 

左上部にネジの錆があるのが分かる。ネジはステンレス製で錆びないと思われるが、汗に含まれる塩分がネジと丁番の中で徐々にステンレスネジを侵食しある日突然折れた。ユーザーは簡単に修理できると考える場合が多いが実は厄介で時間の掛かる作業である。ステンレスは、腐食しないという常識は当てはまらない。

 

それ以外の経年変化

右下の先セルと呼ぶ、耳掛け部分(プラスチック=酸性)が中性化し白くなっている、おおよそ5年以上使用したものと思われる。このケースでは部品交換に至るより先にネジ折れを主目的においたためプラスチック部品交換は見積もりに入れなかったため、修理していない。

修理交換は可能である。

 

 

折れたネジ

折れたネジ

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