子供メガネ買う前に一読! シリーズ1
- 子供メガネ買う前に一読!
- 1)【透明なレンズはどんなものなのか】
- 何を担保(たんぽ)にあなたはメガネ屋を信じるか?
- 2)【中心が正しく合されていないと弱視治療は遅れる】
- 【法則】レンズの中心(光学中心)を通る光は直進し中心以外では像の位置が変わる。
- 苦痛に耐える子供
- 3)【メガネ店と処方箋】
- 4)【メガネを嫌がるのは自己保存本能】
- 5)【作った眼鏡で弱視治療が遅れる場合】
- 6)【自覚で行う中心チェック】
- 【弱視治療が遅々として進まない!】
- 【注意】 メガネの定期点検は必須である!
- 【眼鏡と子供の安全】 子供に及ぶ危険 情報拡散希望(じょうほうかくさんきぼう)
- お願い
- どう対処するか?
- 【実施例】 3000円メガネ買う前に一読
- 子供の目にうっすら涙か?
- この子 目に大変なことが起こってる!
- このメガネの度数
- レンズの目に及ぼす悪影響
- このケースでは
- これが一体どのようなものか?
- このような度数の利用
- 原因は、この3000円メガネにあり、眼鏡矯正技能はどこでも同じでないと理解されたい。
- ビフォー&アフター
- 【実施例】こどもメガネの品質(弱視等治療用眼鏡)
- 処方箋を眼鏡店に任せればどこの眼鏡店でも大丈夫?
- 【実施例】不同視弱視 遠視性乱視 弱視等治療用眼鏡
- 不同視とは
- レンズのどこを通して見ても同じように見える?
- メガネの強要はしない
- 弱視治療中の子達は人生における大切な時期を過ごしており、取り返しがつかない
- 【実施例】 アイパッチ
- 成長過程
- 目で見ても、脳で認識
- 日頃の行動様式に注意
- 見え方は学業に直結
- 本題に戻り
- 弱視とは?
- 治療には時期がある
- メガネがとれる時期?
- 弱視であるかどうかどう知る?
- 両目を開けていれば両目で見ていると限らない
- 弱視が治るとは?
- 原因
- 目的
- 手段
- 方法
- 時期
- 定期点検調整の重要性
- レンズ中心と子供の目の中心一致を!
- 1週後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月毎の点検調整は、子のため不安に思う両親の希望で毎月点検もある。いくら強いフレームと言えど無敵のツワモノ子供の手の前に、どのフレームも軟弱。 二歳の女の赤ちゃんが強靭と信じていたトマトフレームを壊していた。
- 【眼鏡と子供の安全】 子供に及ぶ危険
- 【実施例】こどもメガネ 遠視性乱視
- ステレオテスト
- 処方箋の度数
- レンズ設計図
- 大切なモノ
- アフターケアー
- 【実施例】 子供のメガネを軽く 遠視性乱視(少し強めの乱視)
- レンズが全反射し見えない
- 【定期点検】 鏡面反射 強い遠視性
- 【実施例】 強い遠視性乱視 S+10.00C-1.00A165
- 度数
- このような強度の弱視治療用レンズ製作のための作業
- 定期点検 弱視治療の経過
- 度数
- 重量
- 検査結果
- 調節性内斜視
- ステレオテスト
- バタフライテスト
- 部分調節性内斜視
- 度数
- 部分調節性内斜視、処方箋(京都府立医科大学)
- 部分調節性内斜視、累進屈折力眼鏡総重量16.3g
- 部分調節性内斜視、累進屈折力眼鏡
- 部分調節性内斜視とは
子供メガネ買う前に一読!
まず、このお話は、弱視治療(じゃくしちりょう)の内、屈折異常(くっせついじょう)にともなう弱視治療用眼鏡(じゃくしとうちりょうようめがね)についてのお話です。 「子供メガネの選び方」「子供に似あう」「安く」「早く」という目的だったらこの記事を読んでも役に立たず、あなたは時間の無駄です。 「安く買える子供眼鏡」など検索するといいでしょう。
メガネの本質について少し理解し、生涯の視力=人生を左右する弱視治療を6歳までに出来るだけ早く治療しようとするなら読み進みください。 子供を守る親やユーザー側に立ち、現実に起こっているメガネの事故例(じこれい)などを例示し「子供のメガネ=弱視治療用眼鏡」は、いったい何に気を付けるべきか?について少し述べていきます。
時に販売者にとって都合の悪い話なども遠慮なく明らかにし、かけがえのない子供のメガネを買い求める参考にしていただきたく、以下口べたで回りくどいと思いますが大切なあなたの子供のために少し我慢しお付き合いいただければ幸いです。
なお子供メガネはあなたのお子さんが多様性に富むようにそれぞれが画一的でどこでも同様に買えるモノと考えず「従事する技術者の知識・技能・技量という目に見えないものの関わり合い」というべきで「メガネ店の選び方」などとは見掛けでは分からず、これは一体何を意味するか?「人の頭の中を見分けることに近い」と考えるほうがわかりやすく、これはほとんど無理筋。
1)【透明なレンズはどんなものなのか】
おそらく誰でもここで最初につまづく、でもあなたは、眼科で処方された処方箋(しょほうせん)があるからメガネ屋に持っていけば何処のメガネ店でもダイジョビダ~ \(^o^)/(+_+)かもしれない。 今までの経験で誤解(ごかい)の筆頭(ひっとう)は「レンズのどこを通して見ても同じように見える」だった。
ちょっと、まってください。あなたが買ってあげようとするメガネには、2枚の「レンズ」とフレーム、このレンズは、厄介な「透明」なのです。この透明というしろものは、身の回りにある品物の中で、あなたや子供さんにとって商品透明性(しょうひんとうめいせい)が全くないものです。
何を担保(たんぽ)にあなたはメガネ屋を信じるか?
下の方で説明するが、信用あるはずの百貨店(ひゃっかてん)で作ったメガネ一年使用で酷いスルメ状態です。残念ながら自分の子供は、親が守るしかありません。どんな噂(うわさ)や薀蓄(うんちく)も無用、親や本人の目で確かめる以外方法はない。無論こういう自分の作るメガネにしても信用していただく必要は、全くない。確認しかない。 方法は後述します。 この透明レンズを前にして測定機や手段方法がなければ正体不明、言われるがまま信用する以外ない厄介(やっかい)かつ理解困難な代物(しろもの)ほかにありません。我々専門が断言(だんげん)するくらいですからなおさら。 このような性質のもの、6歳までに作り上げないといけない視力、弱視治療用のメガネを買おうとしているのです。 何度も申し上げます。治療のエンジンになるレンズ=透明なものは、全く商品透明性がない。アンデルセンの「裸の王様」の話を思い出していただきたい。メガネ屋の何を担保に、あなたは信用するか?
度数のあるレンズは、必ず一点の光学中心がある
目の中心(視軸)と一致させねばならない。
2)【中心が正しく合されていないと弱視治療は遅れる】
レンズの光学的原理概論(こうがくてきげんりがいろん)などと恰好を付けた難しい話は、さておき。 レンズは良く見えるようにできる大変便利なものである。しかしその反面強い副作用、使い方により毒になる力を持っている。レンズは、どの場所で見ても見えるものではなく、 目とレンズ光学中心が合わない言い換えるとこれが狂うと 次のことが起こる。中学校の頃の理科のプリズムの実験を思い出していただきたい。
プリズムを通してみた向こう側は、上や下に位置が変わっていたはず。 レンズは、すべてこのプリズムを応用したプリズムの塊であり、加えて度数が強ければ強いほど、わずかでも中心が合わないと、見ていた像の位置が変わる現象が目に生じることをまず頭に浮かべ置いて欲しい。
縦軸の1.0はその人の持つ視力(矯正視力)のことを表し、仮に0.6であればその時点での最高視力は 0.6、1.2の視力であれば1.2ということになる。グラフは急な図を表しているが網膜に結像する像が中心から少しずれるだけで急速に視力が悪くなることを表している。視神経乳頭部すなわちマリオットの盲点は視細胞が無いので見えない部分である。目の機能を理解する上で知っておいて欲しい知識の一つである。
グラフは光学中心がずれて合わなければ視力が下がることを表している。
長ったらしく少し専門的になるが、避けて通れない。網膜中心=黄斑中心窩(おうはんちゅうしんか)以外の部分での視力は急速に落ちるのがグラフからわかる。弱視治療の場合、光線を視覚刺激(しかくしげき)を黄斑中心窩に正確に刺激できるよう、レンズの光学中心(こうがくちゅうしん)を正確に目に合せる必要がある。(多少の誤差程度であれば目の外の筋肉が追尾(ついび)して合わせる。度数が強ければ許容値(きょようち)は、小さくなり厳密に合わせる必要がある。) 斜視は、網膜に像が結べない状態、視力が悪い。
【法則】レンズの中心(光学中心)を通る光は直進し中心以外では像の位置が変わる。
レンズは、このような光学的性質をもつ。レンズ中心を目の中心に正しく合わせようとするのは、目の奥の網膜(もうまく)に無理なく光が導(みちび)かれ、ものがはっきりとよく見えるようにするためである。
弱視治療、いいかえると弱視にはいろんなタイプがある。ここでは一般的な「屈折異常」(くっせついじょう)を主に話を進める。適切な視覚刺激を目の底にある網膜中心に像を鮮明に結ばせるには、目とレンズの中心を正しく合わせる必要がある。 この目的に反し、目の中心とレンズの中心が合わないメガネだとどうなるか? 適切な視覚刺激(しかくしげき)を目の底の網膜に行うことできなくなる。子供の目に飛び込む像がズレれば、脳は条件反射的に目の外の眼外筋を動かし一つに像が見えるよう目の向きを変え程度的に小さければあまり問題は無いが、ひどい場合後天的斜視を形成する場合がある。
苦痛に耐える子供
この時生じる無理が大人であれば違和感、酷い時は眼痛などで、問題を訴え回避することができよう。 しかし子供は、信頼する親の与えるものを疑いなくかけ、苦痛が伴う酷いものでも我慢し掛けている場合がほとんどである。そのまま放置すれば、弱視治療でなく後天的な斜視を新たに呼び込み形成してしまう場合があり注意が必要である。
もし子供が嫌がって掛けなければ、先ず最初眼鏡を疑って!言うこと聞かないと子供に問題を探すより先に・・・ 中心の合わない眼鏡は、適切な視覚刺激を網膜に与えず度数と程度によりますが約2~2.5MM直径の黄斑中心窩(おうはんちゅうしんか)以外の部分に像が結んでも視力は出ないし、黄斑中心窩の中心から少しでもずれるとグラフのように急速に視力は落ちる。 このような中心が狂っているため弱視治療が遅れるケースのメガネを掛ける子供さんたちを見ると、取り返しのつかない貴重な限られた時間を無駄に過ごし、6歳を過ぎて、いまだ視力が良くならないケースに出遭うと残念である。
3)【メガネ店と処方箋】
一般に、メガネ店での姿勢は、処方箋に馬鹿忠実(ばかちゅうじつ)の責任逃ればかり考えます。たまに眼科のミスもある。
身体、目の位置の多様性
子供の頭部(とうぶ)の個性・多様性よりは、処方箋の記載事項重視(きさいじこうじゅうし)で紙切れと合うだけで、肝心の子供の目と合っていない無関係なメガネをよく見かける。 眼科の事後検査(じごけんさ)もレンズメーターで処方度数が合っているか?止まりが多くみられ、 肝心な、適切な視覚刺激を生じさせるレンズの光学中心が目の中心と一致するか確認せず、メガネを作っても処方後再来診が3ヶ月後と言う現実もある。
どうレンズ中心が目とあっているか確認方法
目とレンズ中心が合っているかレンズに印点し、中心を囲むようにシールを貼り、中心一致の有無にたいする自覚点検がのぞましい。、出来上がった眼鏡の検査点検は、視力表検査だけの場合が多く、掛けているメガネレンズ中心と子供の目は、詳しく点検されていないケースが多い。
4)【メガネを嫌がるのは自己保存本能】
メガネを子供は、掛けたがらない。すぐに外そうとするのは、上記のような中心が合わないために生じた違和感(いわかん)や苦痛(くつう)を避ける本能的(ほんのうてき)な自己保存行動(じこほぞんこうどう)で、子供に問題を探そうとする親の姿勢(しせい)が過ちだと言うケースも見ている。子供をいさめるより、まずメガネを疑い眼科やメガネを作った店と相談されたい。 中心の合わないメガネのため弱視治療が、遅れる場合がある。 人間は、間違いの塊(かたまり)のようなもの。人の手で作られるメガネ(人の目の中心測定をアイポイント測定とか言っていますが)は、外部観察だけで、本人確認させると実際は目とレンズ中心が合っていないことが多い、自己確認や保護者確認せず、あなた任せの由々しい現実がある。
5)【作った眼鏡で弱視治療が遅れる場合】
レンズの度数が強ければ強いほど、中心が狂えば簡単に光線の向きは変わり、レンズの光学中心が目と合わなければ、像の位置がズレ、適切な視覚刺激が起こらず弱視治療が遅れる原因になりうる。
6)【自覚で行う中心チェック】
1)できあがったメガネの左右のレンズ光学中心にレンズメーターで印点し、それぞれに、遠近両用に使うテストシールの丸い部分だけをカットさせ
2)中心印点された中心点を正しく囲むようにシールを貼り
3)【外部観察】保護者は、子供の正面に立ち、レンズ中心を示すシールが黒目の中心にあるか?確認し、合っていれば、OKです。
4)【自覚確認】次に子供を2〜3メーター白い壁の前に立たせ、手をかざし、左右に移動させ、シールにより見える丸い環の高さが左右同一であるか?同一であればOK。
5)両目で正面を向き、5Mほど先を見させ環(わ)が正面に一つ見えるか、子供に尋(たず)ね、一つであればOK。
これらチェック法は、事後点検に過ぎず。店側が受注当初中心測定を正確に行っていればある程度曲げるなどメガネ枠調整(わくちょうせい)で済む場合もある。 しかし最初から目の中心位置を測定すらせず、処方箋と眼鏡枠とお勧めのレンズが決まれば簡単に作ってくれる=占い師のような真似するメガネ屋(笑)
粗雑なメガネは、新たにレンズ加工からやり直さないとならない場合が多い。
某有名百貨店購入 【1年使用】メンテナンスがない
【弱視治療が遅々として進まない!】
平野区 4歳 女児
某有名百貨店子供専門店で購入し1年使用でこのありさま。宣伝や能書きとは異なる現実。もはや何の役にも立たない。弱視治療メガネ?
(写真使用はお母さんの写真使用の了解を頂いています。)
メンテナンスはすると言う百貨店、現実的に敷居の高い百貨店に足しげく通って調整できるのか?と思います。枠がスルメのように広がってしまい、どういうお奨めしたのかペッチャンコの鼻パッドはこの子に合わず、レンズが目に当たっている状態。 これでは弱視治療などと全く縁のないガラクタ同然。
レンズは常に目に当たっており、2番目の写真見てくださいレンズ後面に涙が一杯ついて白く光っています。 こんなひどいメガネ、ズレ下がると言うような騒ぎでなく、来店時、可哀そうに子供は、メガネを使って見ようと顔に眼鏡を押し当てて使っていました。
ひどいメガネ、子供の目にはうっすら涙・・・ ピンボケ撮影ですみません<m(__)m> 右目が異様に接近しほぼ目に当たるような眼鏡枠の設計。メガネとレンズは、常に手て押し上げたり手で触れて雑菌でいっぱいのレンズ、これが目に触れると言うことは・・・目の健康衛生上、雑菌感染の危険性を高めている。(雑菌感染を甘く考えないでください、いろんな恐ろしい病気があります。)
デザイン・ファッション・ブランドなどとやかく言うまえに、先ず機能性が問題。 鼻パッドは、低すぎてまつ毛がレンズに触れ、どの角度から考えてもこのメガネ、失格。百貨店、いくら高品質と長年の経験を謳おうが、1年程度の使用でスルメみたいに広がったこのフレーム、弱視治療用の目的などには、全く役に立っていなかった。
【注意】 メガネの定期点検は必須である!
上記写真のフレーム実は、子供枠では、品質が良いと言う定評(ていひょう)のブランド。
正直言ってギョッ!とした。1年でこれだけ広がれば子供枠としては不適格・欠陥商品。 ご来店当初、見るや否や装着(そうちゃく)状態が極端に悪く、メガネは顔にかけると言うより顔に引っ付けている状態、もはや弱視治療など何の関係?意味もなさない。
いたいけない幼い子供の窮状、仕事柄黙って見ておられず、ムズムズ、何はさておき、先にメガネ枠調整し何とか使えるように手を出してしまい、調整前の写真は撮り忘れたがその酷さご想像に任せます。
メガネを掛けていると言う状態では到底なかった。 幾ら良いメガネ枠だと勧められて買っても、後の事後管理と定期点検を販売店が怠れば、ただのガラクタ以上難儀な子供に害を与える粗悪品。
当店で実施しているお渡し後 1週後 一か月後 3カ月後 6カ月後 は、必須だと考える。定期的な点検をしていればまずこんなバカなことありえない。 当店の顧客で、不安に感じるお母さんの希望で、毎月一回って言うことに応じている。(=^・^=) 親の気持ちは痛いほど解る。
今回、眼科の処方箋データによる当店調整
右 S+4.50C-1.00A160
左 S+4.50
瞳孔間距離 47mm
(右と左で中心位置は異なります) 新しいメガネで目の中心位置測定中(4歳なのでちゃんと中心位置の合う合わないを答えてくれた)
恐縮ながらお客様は「百貨店でこれだけうるさいぐらい丁寧にしてくれなかった」とのこと。小さいお客様はじっとしないのが当たり前、それなりにこちらも大変、目の中心をとらえ測定するのが難しく常に緊張を強いられる。 自店製の特許シールを見えないレンズ中心に貼り中心チェックを行う。親御さんの目視確認と、本人の見た中心の一致確認が基本である。いささかの狂いもないよう中心を合わせる。
フレームと度数レンズを合わせた総重量は、15.7gだった。軽量に神経を尖らすのはズレを防止する目的のため。
【眼鏡と子供の安全】 子供に及ぶ危険 情報拡散希望(じょうほうかくさんきぼう)
ほとんど知られていない <眼鏡を掛けているから生じる見えない死角>
弱視治療眼鏡に潜(ひそ)む危険性(きけんせい)
弱視(じゃくし)とは、一般に遠視性(えんしせい)の場合が多いが、遠視性いいかえると、ものが大きく見えるプラス・レンズは、光学的に度数が強くなればなるほど視野角(しやかく)は、狭(せま)くなる。別の言い方では、メガネ使用者に見えない死角がある。ある一定角度方向は、子供の見る視野(しや)から像が消えて見えない。これは保護者や教育従事者が知っておく必要がある。
原因
光学的原理でいう、特定の臨界角度(りんかいかくど)方向はレンズの持つ屈折度数により全反射し、見えなくなる現象、光学原理がある。くだくだと解りにくい計算式を述べ理解を得るのは時間の無駄である。実証のため用意した写真を見ればユーザーの見る角度方向に全反射し見えなくなっている写真から一目瞭然である。
このような現象は昔から「ビックリ現象」と呼ばれてきた。
保護者は、眼科から処方箋(しょほうせん)を貰(もら)い眼鏡を作ったからよく見えて安全だと思い安心しがちである。実は、プラス度数は視野角(しやかく)が狭(せま)い。目に飛び込む像は、両側(りょうそく)特定角度で全反射(ぜんはんしゃ)する。このようなプラス度数のメガネを掛けた子供さんの右や左から移動してくる車が、突然視野(とつぜんしや)に入ってくるためおどろくので、ビックリ現象(げんしょう)と呼ばれる現象である。
このお子さんのケースでは、左右同度数でS+8.00の比較的強度なので顕著(けんちょ)に見てわかるので、保護者の了解(りょうかい)を得て写真撮影させてもらい参考に上げている。光学的原理(こうがくてきげんり)云々(うんぬん)は時間の無駄である。
あなたのお子さんが同様の遠視性レンズを使っているのであればどう知るか?方法は
まっすぐ正面方向を子供に見させ・・・
1)左からレンズを見てください。レンズは白く光って側面方向の視野は見えません。
2)少し角度を変えてみました、まだレンズは全反射し光って見えない
3)この角度でレンズは、突然透明(とつぜんとうめい)になりました。・・・ここで初めて像が視野に入り見えるようになります。
レンズは屈折度数や屈折率(くっせつりつ)と光線の入射角(にゅうしゃかく)が絡(から)み合い臨界角(りんかいかく)を構成(こうせい)し、光を全反射させる臨界角度(りんかいかくど)を持ちます。言い換えると、メガネを掛けると見えない角度が生じていることを指しています。残念ながら、眼科では多忙なためか、ご来店いただいた殆どの弱視治療用眼鏡処方のお子さんや保護者は、医師や視能訓練士などからこの説明を受けていませんでした。
これと同じ現象は昔から知られている
今日、白内障(はくないしょう)などを患(わずら)えば人工水晶体挿入術(じんこうすいしょうたいそうにゅうじゅつ)により眼内(がんない)にレンズを入れるのでこのようなことはおこりません。だが昔、白内障などを患い水晶体摘出術(すいしょうたいてきしゅつじゅつ)言い換えると目の中のレンズ=水晶体(すいしょうたい)を取り去るしか方法がなかった頃、コップの底のような分厚い遠視性(えんしせい)のレンズを掛けなければならず、ビックリ現象の説明をしていたころがありました。 しかし何らかの理由で、子達が目の未発達が原因で弱視と診断され、弱視矯正を必要とし、度数の違いこそあれ同様の遠視性メガネを掛けさせなければならない場合起こることは、いまでも同じです。メガネを処方されたからよく見えるだろうと安心せず、保護者が理解し注意し子供さんに指導してほしい点です。
お願い
幼い命を交通事故などから護る観点(かんてん)から親御さんや保護者或いは保母さんや教育従事者は、弱視矯正メガネを掛けている子が身近にいます。関係者の方全員ぜひこの点を留意してください。では、子供たちにどう指導すればいいか?下の方で詳しく説明しますが このことは、一般にあまりよく知られていない。もしこの記事をご覧になられた方おそらく保護者の方は、幼い子たちのため保母さんや教育関係者への情報拡散、ページ上部のフェイスブックなどSNSなどやメールでも構いません、幼い子どもたちの為お願いします。
ヨコ180度方向に青の補助線(ほじょせん)を引いてあります。
子供は度数矯正により正面方向は、良い視力を得てはっきりと見えるが真正面方向から真横方向より内側に普通の人に比べ遠視性のレンズは近視性のレンズに比べ視野角が狭い特性がある。
仮にこの場合赤線から正面方向の線以内は見えても、赤線より後方は見えません。これはレンズの持つ光学的に避けられない光学特性でレンズが全反射し見えなくなる臨界角(りんかいかく)がある。これが原因。
これは弱視矯正のため度数を合わせた場合避けようのないこと。
弱視治療も大切です。でも幼い「命」を護ることはもっと大切。少しの気遣いで、予想しない事故を防げます。次に述べるメガネの使い方などご指導ください。
どう対処するか?
1)メガネはできるだけ正面方向を向き使う 音が聞こえたらその方向に顔を向ける
2)見ようとする方向に顔を向け見るように心掛ける
3)横断歩道などでは、必ず止まって顔を右左に向け、安全確認を確実に行ってから横断歩道を渡る
4)左右の一定方向は、裸眼で見るのとは違い、見えない角度があることを、体験的に本人に自覚させる。
5)保護者は、どの程度の視野を持っているか、子供前に立って徐々に向きを変えレンズが光り見えなくなる死角の角度などを知り、幼稚園や教育関係者に告知し理解してもらってください。
注意 なお近視のメガネの場合は、逆のことが生じるのでレンズを介した部分で見え、枠の視野制限を受ける以外あまり問題はない。逆に、近視レンズは「広角レンズ」だとも言え、この観点から近視の場合比較的広い視野を持つといえる。
この際シリーズ2を載せておきます。
子供メガネ買う前に一読! シリーズ2
【実施例】 3000円メガネ買う前に一読
お母さん! 安売りメガネを買う前に是非(ぜひ)一読
お母さん同士、今度眼科で眼鏡を掛けなければと・・・ それも弱視治療用メガネであった。これは悲しい実話。
子供の一生を安いメガネで台無しにしないで!
眼科で処方箋を貰って、どこで買おう?お母さん同士井戸端会議
「あそこのメガネ屋激安よ! レンズとフレームセットで3000円均一だったわ」
「安いから・・・たすかるわね」
分らず約一年使って眼科へ検診に行って メガネ見るなり・・・
検査員「えっ!」(絶句)
「処方しなおしますからすぐ作り直してください」
「ここへ行ってください、キチッと作ってくれますから」 筆者(^_^;) ・・・
要するにレンズ中心が合っていず、他のこと何もかも全てデ・タ・ラ・メ!中心が合わないことを軽く考えないで下さい。
先ず写真みて、知らない人は何とも思わないかもしれません。でも失うものが対価3000円では、余りにも大きすぎる!
(お知り合いのお子さんでこんな状態にメガネを掛けていたら是非忠告してあげてください、おそらく中心が狂ってしまっている。)
子供の目にうっすら涙か?
このようなメガネをかけた子供見かけないですか? 時々電車で、このような掛け方をした子供を、僕はよく見つけます。心配になります。 気易く調整してやりたくなることも叶わず。下手に声をかけるわけにも行かず。見殺しでいいのか・・・
この子 目に大変なことが起こってる!
実はこの子の目には、大変なことが起こっている・・・分ります? 写真見ただけではわからないかもしれません。 遠視性の弱視治療でこんなデタラメ。
恐らく大人であれば、目を回すか目が痛くて一時(いっとき)もかけていられない。
実はそれが現実にこの子の目で起こり、この幼い子が耐えている。普通大人であれば、違和感(いわかん)で直すことも可能である。
子は親が与えるものを信じ掛けている。度数の強いレンズは、良く見えるその一方、作り方使い方を誤ればこの危険が裏腹であると分っていただきたい。 何故危険なのか以下説明します。
掛けているメガネは、 1)超弾性金属を使用したフレーム
2)耳かけ部分にズレ防止用のシリコンラバーストッパーが使われている
問題点
1)超弾性金属を使用しても線材が細く柔らかすぎて、形状を保つことができないフニャフニャ、子供メガネとしては全く適さない。
2)耳かけ部分に使用されたズレ防止のシリコンゴム製ストッパーは、調整技術(ちょうせいぎじゅつ)を持たない素人店員が思いつくガラクタ!その場凌(しの)ぎに過ぎないオモチャ。調整放棄(ちょうせいほうき)する全く雑なもので使わないで欲しい。
これが原因で連動しメガネの高さの左右バランスを壊し、結果レンズ中心を狂わせ、とんでもない上下斜位を生じ、子供に苦痛を及ぼしていた。
このシリコンゴムの悪玉ストッパー、これを使い持ち込まれた殆どのメガネは同じ問題を巻き起こしているので忠告、買わない・使わない・使わせない!
このメガネの度数
右 S+5.00
左 S+1.00
遠用PD:56mm
眼科処方箋の前提(ぜんてい): 目にレンズ光学中心が合うこと
上の写真をみて分かるようにレンズの中心は、目に全く合わされていない
レンズの目に及ぼす悪影響
見ている位置で生じているプリズム度数をレンズメーターで測ってみた。
プリズム度数とは、モノをずれて見させる度数 1プリズムディオプターは、1m先のところで像を1cmズレて見させる力量
ベースとは、基底、すなわち三角形の底を表し目に対し△の底が下に位置すること、下方だからダウンと表す。
このケースでは
右目に ベースダウン5.00⊿プリズムディオプター
左目に ベースダウン0.75⊿プリズムディオプター
この場合両眼視しているのであれば右と左の間で生じた差は、
5.00-0.75=4.25⊿プリズムディオプター がメガネを掛けると目に必要としないプリズム度が生じる計算となる。
これが一体どのようなものか?
これは例えば1m離れたところのものを目で見て合わせる調節(ちょうせつりょく)両目にない場合、右左の目で4.25cm高さが違うものを見ていることになる。さらに遠くを見れば高さは増幅され2重にモノが見える人為的(じんいてき)な上斜視(じょうしゃし)を強要する結果になっていた。
この状態は、眼外筋に強い緊張と負担を与え、一般的には目や目の奥が痛く感じられる。見え方としてはボヤケて見える。
どんな見え方か、希望者はご来店いただけば、体験させていただきます。
この場合簡単に一般に言うような違和感ではなく、かなりすごい事が起こっていた。 この状態を放置すれば、この安物メガネにより子供の目に「後天的斜視」を形作る結果に至る。
このような度数の利用
余談だが、このような度数を斜視検査・測定の時に使うフォングレーフェの検査法で、わざと一つの丸い指標を上下に分離させ一時的に水平斜視測定で使う大変強いプリズム度数がこの度数である。測定のため一時的に像を分離させる事の出来る強い度数である。
この子の場合、ものを一つに見なければ日常生活は出来ないわけで、可哀そうに、この憎むべき害悪極まりないメガネを親子共々信頼する眼科処方箋があり眼鏡店に持って行きメガネを作ったので何の疑いも持つこと無く安心していた。訳も分らず無理して約1年もの間使っていた。
こんな眼鏡を掛けて学業が可能か?ぶしつけながら母親に聞いたら、可哀そうに、学業は不振。こんなメガネでは文字も読めない。
原因は、この3000円メガネにあり、眼鏡矯正技能はどこでも同じでないと理解されたい。
今でもきちんと正しいメガネを作れば間に合う低学年、なにとぞこののち勉強ができますように・・・願うばかり。 後日、定期点検で聞いた話は、本を楽に読んだりできるようになった・・・という話だった。
耳にかかる部分を注意して見ていただきたい、愚(ぐ)にもつかないアルバイトか素人考えのメガネ屋がズレ落ち防止と称し販売する「メガネストッパー」、基本的な眼鏡調整(がんきょちょうせい)技術が無く、作業を放棄したものである。
このようなものを使わなくとも正しくフレーム調整が出来る従事者がいれば、余計なものを買わなくて済み、レンズ中心を目に合わせてもらえるものである。
まだある(怒)
前傾角(ぜんけいかく)
言い換えれば眼鏡枠の傾斜角(けいしゃかく)のことである。注意深く見てほしいが実装されたこのメガネは、上を向いている。本来前に傾くように傾斜がついていなければならない。全くの逆である。
頂点間距離
加えて、目とレンズ後面までの距離:頂点間距離は、右と左が不同で誤っている。
このフニャフニャの超弾性フレーム顔の上で安定せず常に曲がりまくり中心が定位置に収まらず、子供が使うべきでない有害・欠陥商品であると断定。
次に眼科から連絡いただき、当店で眼鏡製作した一部始終
先ず、メガネフレーム上(リム空間)の視線の経由点を、筆者は概略捉(がいりゃくとら)え、ユーザーにスクリーンを見させ、自覚(じかく)で中心位置が合っているか聞き微調整(びちょうせい)を行い(特許技術)正確にとらえ、中心座標を測定しレンズ加工機にインプットし、レンズ加工を行う。
前傾角 OK
ユーザーが「顎を出して少し上を向く癖」に気づき、日ごろ使う視線位置を考えれば、眼鏡枠の前傾角はフレーム・メーカー出荷状態のままでは全く使い物にならない。そのため写真の程度まで傾斜をつけなおした。加えて子供は小学校で常に下方向を向くことを考慮。
頂点間距離確認 OK
頭蓋骨(ずがいこつ)は、左右対称でないのが普通。これにより頂点間距離が左右同等に保てない。定法としてメガネフレームを頭蓋骨に合わせツルの開き具合(ぐあい)をワザと不揃(ふぞろ)いに調整。(人の顔貌、骨の形はすべて異なる個性を持ち合わせるべきもの)
手渡し直前、完成した眼鏡。レンズ中心にシールを貼り中心一致を保護者と本人確認。
以後、定期点検調整で光学中心を子供の目と一致するか?合わなければ調整を行う。
ビフォー&アフター
総括
具体的にどう変わったか比較
【実施例】こどもメガネの品質(弱視等治療用眼鏡)
弱視等治療用眼鏡の品質
本サイトで口を酸っぱくするくらい言い続ける品質とは、このことです。 写真を見ていただければ一目りょう然かと思います。こんなことぐらいと思うかもしれませんね、しかし眼鏡店にとって一番出来ていないことの一つがこれ。これ一つで子供の弱視治療がうまくいくか行かないか、早く必要な視力まで治療が進むかの決め手。
保護者や親御さん、あなたが子供さんに眼鏡を求め渡されるとき、レンズの中心がお子さんの目と合っているか、できれば本人の目で、弁えられなければ、あなたが確認して欲しい。
度数
右 S+5.25(球面度数) C-0.75(乱視度数) A150(乱視軸度)
左 S+6.25(球面度数) C-1.25(乱視度数) A160(乱視軸度)
PD (瞳孔間距離) 53mm
レンズ重量
実際のレンズ仕上がり重量 両眼合わせ 7.2g (通常重量14.3g)
ドクターの気遣いし希望した「外径指定」で薄く軽くする事に関し、当店では更に高度なコンピューター設計により更に薄く軽く仕上げている。
素材面において、安税制を考慮し粘りのあるポリウレタン材使用し、レンズ外周は、ぶつかったりした場合の不測の事態にレンズが割れる前に外れ落ちるようレンズ外周をつるつるな鏡面研磨し万が一の場合に対応している。
今日までの経過
初めて眼鏡をお世話したのは、2015年1月23日。早、1年ほどで両眼ともそれぞれ矯正視力1.0 の視力まで伸びた。たいへん喜んでおられた。
ステレオテスト(両眼視機能検査)
当店の蝶=バタフライテストでチョウチョの羽が浮かび上がって見え、捕まえるしぐさを見て・・・両眼視出来ていると確信。ものを見た時立体的に見え、距離感が生じていることの証左で喜ばしいことである。
処方箋を眼鏡店に任せればどこの眼鏡店でも大丈夫?
弱視等治療用眼鏡、処方箋を眼鏡店に任せれば大丈夫?親のあなたはしなくてはならないことがある?眼鏡店の知名度や噂など関係ありません。あなた或いは子供の目で、店や従業員など無駄に信用するよりその眼鏡の「レンズ中心が左右の目に合っているか確かめる」ことが大切です。
【実施例】不同視弱視 遠視性乱視 弱視等治療用眼鏡
大阪府 7歳 男児
右 S+5.00C-1.25A180
左 S+3.50C-1.25A180
矯正視力: 両眼とも 1.5
瞳孔間距離 : 54mm
不同視とは
不同視とは、右と左の度数差がある場合を指す、(差が小さい場合はあまり神経質になる必要はない)この程度の場合眼鏡の掛け方などで眼鏡が上下するだけで見る像の位置が右左で高さの違いが生じる=言い換えれると簡単にプリズムが生じ目に違和感が生じやすい。
右側レンズは、左に比べ少し分厚く仕上がっている。
重量
左右レンズ重量 8.5g フレーム重量 7.9g 合計 16.4g 垂直に左右の目とレンズの中心が合わない状態を続けると上下斜視を生じる場合があり、これを防ぐため眼鏡が余りずれ下がらないようレンズなどの眼鏡重量を軽くするとともに少しタイトに眼鏡を調整する必要がある。
このケースの場合、鼻パッドはシリコンラバーコートされたものを使用してズレにくいようにしているが、一度合わせて安心ではなく定期的点検は必須。
また頭蓋骨の歪みにより、左右の目とメガネレンズまでの距離=頂点間距離が等距離に保てないため、調整で等距離になるよう調整を行った。 レンズの光学中心が合わない状態で眼鏡を掛けると、網膜の中心(黄斑中心窩)に適正な視覚刺激を得にくくなる場合がある。
レンズのどこを通して見ても同じように見える?
保護者一般にこの誤解が大変多い。それならばメガネはどこで作ろうと同じということになるが・・・そうではないことはこれまでの説明でご理解頂けるだろう。 写真を見る限り見る位置のズレは小さく大したことがないように見かけ見えてもユーザーは、ある程度目の角度補正で見ることが可能な場合もある。しかしこのようなズレが生じれば目の痛みや頭痛を覚えることになる。
子供は説明できない
しかし子供は一般に違和感をうまく説明する事ができず無言でメガネの使用を忌避するようになる。殆どの場合掛けたがらないのは、中心の狂いによることが多い。 単に処方箋によりメガネを作ったから安心でよく見えるとは限らない。眼鏡店の技量が大きく子供の見え方を左右している場合が多いことをご理解されたい。メガネを掛けたからよく見えているとは限らない。
メガネで出来ること・出来ないことを指導し、正しい使い方に慣れるる必要がある。 また不正に生じたプリズムと言う度数によるズレは、レンズの度数や見る距離や光学中心からのズレの大きさにより変化する。
メガネの強要はしない
子供がメガネを掛けたがらないのには、何らかの理由がある。子供の性格や性質に解を求めたがる保護者もいるが、まずメガネを疑い解決することから始めるほうが問題解決に至りやすい。弱視治療の場合特に限られた期間・・・6歳までに視力を育てなければその子の生涯に禍根を残すことになる。
弱視治療中の子達は人生における大切な時期を過ごしており、取り返しがつかない
弱視の子供は、後で取り返しが全く利かないアフターケアーを要する大切な時期を過ごしている。一期一会では絶対になく親と子がなす子供の生涯の見え方を左右する大きなエンタープライズと言う大切な時期。あなたの一時的な懐具合の話で価格比較の目的でご来店があるが価値観とポリシーの違いは埋めがたい。時々電話で価格問い合わせなどあるが、当方は他店比較・価格訴求など行っていません。
【実施例】 アイパッチ
メガネに付けるアイパッチ。
アイパッチは、目に直接粘着性の絆創膏のようなアイパッチを使用するのが一般的だが、アイパッチの中で目は閉じてしまい角膜からの酸素補給が妨げられ、メガネにこのようなアイパッチになるカバーを取り付けて使用すれば目を閉じることなく酸素補給を妨げることなくアイパッチの役割をすることが出来る。 また、粘着性絆創膏は、人により蒸れてかぶれたりする場合もあり眼科とよく相談して決めましょう。おそらくコスト的にも使い捨てのアイパッチよりは安価で 少しお母さんが器用であれば、愛情のこもった手作りも可能。
弱視等治療用眼鏡を買う前に一読
何の変哲もない一枚の写真、よく注意してご覧ください。
子供メガネ(弱視等治療用眼鏡)の本質とその核心
オレンジ色のシールは透明なレンズの光学中心の上に貼られており、保護者が外観で観察でき本人からも左右レンズの中心の高さや視線方向に一つの円が見えるか自覚的確認が可能です。この方法ほ、小生の持つ特許権が及ぶ。
あなたはこれを確かめました?確かめようとしていますか?
営利目的を離れ、出来る限り、初めて子供のメガネをこれから買おうとする親の立場に立ち、初めてのメガネを円滑・適切に求める参考になればと述べてみようと思う。
成長過程
生まれて間がない赤ちゃんの視力は光の強い弱いなどが分かる程度ですが、体の成長と同じように発達して行き5~6歳になればほぼ大人とかわらない視力になる。
目で見ても、脳で認識
大脳の8割方は視能に使われていると言われています。ものを見るということは、目だけで見ていると思う方が多いだろう。実は外界から入る光が目の奥の黄斑中心窩に映り、そこにある視細胞により電気信号に変わり、視神経を経て脳に伝わり脳で解析され像として認識します。 これら経路の中で目の大きさや目の向きなどに異常があるとモノがよく見えず、子供の場合は放置すると弱視のまま生涯を送ることになる場合がある。
何れにせよ、この視力という代物は、大人ですら口で表現するのが難しく、また見え方について視力が良いのか悪いのか今までの視力で暮らして来て気づいていない、あるいは今の見え方がそんなものであると思い込んでいる。まして子供の場合、どんな視力状態か知るのは、大変難しい。
日頃の行動様式に注意
しかし日頃の行動から次のような・・・コケやすい、ボール遊びでボールが取れない、テレビを見る時異常に接近してみる、片目を閉じようとする、斜めを向いて歩く、頭をかしげて見ようとする、上下左右を向いたりすると目の向きがおかしい、真っすぐ歩けずどちらかに寄って歩く、人とよくぶつかる・・・など日頃の些細な事でも注意して見、異常があれば眼科で見てもらって頂きたい。
見え方は学業に直結
また、読書で行を読み飛ばしたり時計の針の問題が得意でないなども注意する必要がある、目の異常が原因で成績を落としている場合がある。
本題に戻り
とにかく、大切な我が子が弱視と診断された親或いはその子の身内など不安と心配は、山のごとしと推察します。
このようなことにも留意が必要かもしれません。メガネを買う業者の資質・倫理観も大切な要素です。
弱視とは?
分かり易くは、遠視や乱視というタイプの目の屈折異常、或いは目の向き(斜視)に異常がある場合モノを見てよく見えない状態(適切な視覚刺激が網膜の中心にされない)を指す。
治療には時期がある
育成すべき6歳あたりを過ぎるとモノを見るソフトウェアが脳に育たない場合、治療を怠ると、そののち残念ながら生涯その子は幾ら光学的に合うメガネを掛けさせても必要とする正常な視力が出ない目のままになると言われている。
弱視の原因は、遠視が多いが、子供の目=眼球の大きさは6歳まで小さく、ほぼ6歳頃になると大人と変わらない大きさになる・・・すなわち目も成長して大きくなっていく過程にある。
弱視治療はメガネを掛けたからといって直ぐに治るものではない。治療の進み具合は、個人差があり時間が掛かる。また作られるメガネの良し悪し(中心の合う合わない)によっても少なからず上記で述べたような影響を受ける。 視力が発達する生後2~3ヶ月から3歳くらいまでの幼児期に強い屈折異常(遠視・乱視)や斜視などで悪い方の目の情報が抑制され視力が上がらず、よく見える目だけが働くようになる場合などがある。
メガネがとれる時期?
よく親御さんから気の早い質問がされ「いつメガネがとれますか?」言い換えるとメガネが必要でなくなるのはいつか?遠視の場合屈折異常を補正し視機能が発達し、一方遠視は目の玉が小さいので成長にともなって目の玉が大きく育ち正視すなわちメガネがなくても見える状態になれば確かにメガネは不必要になる。しかし今まで過去の例で見てメガネが外れる場合は、例が少ない。 慌てず、一旦子供成長に合わせ専門の眼科に診てもらっているわけで、専門に任せ気長に待つよりしかたない。子供の一生を決めるぐらい大切な視機能の発達の時期である。
弱視であるかどうかどう知る?
3歳児健康診査を各都道府県の保健所が行っていますのであらかた弱視は検出されているとされますが、偶然目の怪我などで眼科に行って弱視が発見された例が残念ながら結構ある。子供の一生涯の視力に関わることで、あなたが幾ら忙しくても眼科に一度足を運ぶに越したことはない。遅くとも5歳になるまで一度眼科に目の健康診断に行かれるようお勧めします。
両目を開けていれば両目で見ていると限らない
生まれてようやく目が見えるようになったの赤ちゃん、両目が見えていることを願います。でもお母さんどうやって見分けます?
簡単な方法がある。
赤ちゃんの片方の目をお母さんの手で隠すのです。嫌がる邪魔なことすると顔を背けたり、お手手で払い除けようとすれば・・・見えているから邪魔をするなという元気シグナル。見えない場合、反応がない。反応が無ければ何度か試してみて、反応がないならできるだけ速やかに眼科で検診を受けるように、時期としては早いほうが良いと言われており眼科専門医とよく相談して頂きたい。
弱視が治るとは?
一般にメガネが必要なくなる状態を思い違いされる親御さんが多いが間違い、メガネを掛けていようが「見える視力が出来上がること」を治療目的としており、弱視の場合、メガネを掛けなくて自然に治ることはない。眼鏡が取れることではない。
原因
屈折異常(遠視、乱視)、斜視、目の病気による(先天性白内障)など
目的
弱視が治るということは、正常な1.0位上の視力が出る分析能が脳に出来ることを意味し、視力が1.0位上出ること。両眼視機能(モノが立体的に見え、距離感が生じて見える)が働くようにする。
手段
目に入る像が正しく目の網膜に結像し形を形として認識できる分析能を視覚刺激によりが行えるようにするため、目を矯正する屈折力をレンズなどで補う。
方法
両眼がほぼおなじ屈折度数であれば、両眼視。片眼の視力が出にくい場合、視力の良い方の目をアイパッチなどで閉じて悪い方の目で見るようにさせるなどがある。
時期
遅くても6歳までに発見治療する必要があるとされている。時期を失すると幾らメガネを掛け度数補正しても十分な視力の出ないまま生涯を送ることになる場合がある。
眼鏡枠の選び方
子供用フレームはたくさん種類があり、眼鏡枠の選び方となるとやはり可愛さなど考えあわせることになることは否定しない。判断基準としてメガネ枠メーカーやブランドなど頭に浮かんでくるかもしれないが、まず本質と目的を考えるようお勧めしたい。
機能性を考えレンズの厚み・重量を薄く軽くしようと考えるなら、無闇矢鱈大きなメガネ枠は避け必要最低限の大きさにすること。一般に小さいフレームが有利である。
いろんな絵柄を基準に選択する場合が多い、子供の気に入るものを買ってあげたい親心は分かるし動物や乗り物の絵柄が付いていると喜ぶが・・・少し考えてくださいメガネを掛けて使う時、本人には絵柄は見えません。手に取って見た時の印象で好き嫌いはあるかもしれないが多少気にいる絵柄であればよしとする程度のことで余り絵柄などに重点を置かないほうがフレームの選択の幅は広くなる。
希望するすべてを満足出来るものは稀、仮に眼鏡を掛けねばならない事自体が犠牲であり取捨選択として弱視治療や良好な視力を得るという主目的を混同しファッションで躓くのはどうか?判断力に欠ける子供の希望をすべて満足しようとするより「躾(しつけ)」で親が判断し指導する姿勢が必要な場合が少なくない。
フレームは、弱視治療のため=視機能を上げるためのレンズを取り付ける補助具。フレームを小さくしレンズを薄く軽くすればズレにくくなり、フレームに無理な造作調整を必要としなくなるのでシッカリ顔に痛がることなくかかる。大き過ぎず小さ過ぎない、顔に適度に合うこと。 主目的は、目の中心とレンズ中心が正しく度数補正され網膜に視覚刺激を与える弱視治療であることに留意されたい。壊れやすい金属枠はかなり問題があり一流メーカー品やブランドは参考にしても全てでなく、販売従事者の意見をよく聞き取捨選択するほうが良い眼鏡を得ることにつながる。
形状記憶合金製メタルやアセテート製プラスチックフレームなどあるが、ここ数年前より出回っているポリアミド製(透明ナイロン)フレームが今のところ、プラスチック素材の特性により、強度に優れ、比重が軽く・型くずれしにくく・可塑剤が入っておらず安全な感じである。
当店で扱うトマトと言う名称のアイテムがこのポリアミド樹脂のフレームである。メーカーはいろんな特徴・長所をアピールしているが、このフレームも少なからず問題点がある。欠点として前傾角を調整しにくい、鼻パッドの根元が千切れやすい、いくら自画自賛しても一長一短を持つ。
以前当社のカタログを当方のサイトで載せていたが、メーカーの姿勢に疑問を感じ、扱うアイテムはまず大丈夫と思う一部だけに限定。一方的に幾ら優秀性を訴え自画自賛しても、現場からのフィードバックに耳を傾けず子供のメガネを作る実経験のない者の営業姿勢に疑問を感じている。生じている問題点は、現場で補っているのが実情である。
眼鏡枠は、個々人に合わせるという作業が大変重要なアイテムでただ単純に何が良いという噂だけで良いものとは言えない。
ご注意
メーカーがネット販売を直接ユーザーに対して開始しているが、メーカーが小売店と同等の販売価格販売は、メーカー利益になっても決して購入するユーザーにプラスにならないのでご注意。
フレーム価格は、小売店のユーザーに対する技術者の調整作業やアフターサービスやレンズ加工取り付け作業代などの目に見えない多くが含まれるものである。ネットで直接フレームを求められた場合、これら目に見えないサービス等が欠落した高価なフレームのみの購入になる。 当方は、発売当初より正規流通経路を通じ仕入れ販売している。
定期点検調整の重要性
次のような例を目にし、この業界のおぞましさに脂汗が背中に伝う思いをすることがある。 子供のメガネを求め、その後あなたが足しげく子供とともに頻々として点検調整に通えるか?この点もよく考えて頂きたい。
一番大切なポイントは、フレームでも無ければ、有名メーカーのレンズでもない。子どもと向かい合う技術・従事者の知識と技量、それにもまして大切なモノは、あなたの目で全く不透明な商品特性のレンズと子供の目の中心一致があるかないかに行き着く、これがエッセンスではないかと考える。
レンズ中心と子供の目の中心一致を!
手馴れていると自負する小生すら難しいのがこの作業、一方何も分からず元気に無茶苦茶に扱う子供の手で目とレンズの中心一致は簡単に偏移する。定期点検調整(事後のアフターサービス)が由一の解決策である。
当方で行っている規定の
1週後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月毎の点検調整は、子のため不安に思う両親の希望で毎月点検もある。いくら強いフレームと言えど無敵のツワモノ子供の手の前に、どのフレームも軟弱。 二歳の女の赤ちゃんが強靭と信じていたトマトフレームを壊していた。
下の写真は日本製で子供枠で有名銘柄のフレーム(事故例が非常に多い)メーカーは子供一般の習性を知らず考えていない。これ以外の眼鏡メーカーもやたら次から次へと新型とやらを出してきているがとんでもないフレーム(ウルテム素材は見掛けの機械的強度は良くとも、店頭で消毒のためエチルアルコール噴霧した途端フレームがバラバラに折れてしまう、注意書きが無い=眼鏡店店頭でどのような取扱がされるか全く知らない、店頭販売経験が全く無い)
【眼鏡と子供の安全】 子供に及ぶ危険
弱視等治療用眼鏡を処方箋により買い与え、これで安心だろうか?あなたは、子供がどんな見え方をしているのか?殆どの場合説明を受けておらず子どもや親、そして教育従事者や保健体育担当者・・・が知らないこのようなことがある。強度の弱視レンズは、特定の角度で全反射して見えない死角がある。
【実施例】こどもメガネ 遠視性乱視
弱視等治療用眼鏡
大阪府在住 四歳 女児
1年前からお世話させていただいているお子さんです。ちゃんと視力が出るようになりたいへん喜ばしいことです。前のメガネを今回6月1日新調することになりました。
もし子供のメガネを作る、作ったならば確かめよう!
大切なレンズ中心とお目目の中心が合っているのをご覧いただきお分かりいただけると思います。メガネに要求される弱視治療用眼鏡で一番大切な事柄は「目とレンズ光学中心の一致」。昨年4月から定期的調整を行ってきている。透明なレンズの中心はなにか印をしないと見て分からない、商品透明性が全く無い。これがメガネの中心品質で感心を寄せねばならない点。
幼い子供でも中心が合っているか言えます。
メガネ屋任せに絶対にしない、親や本人の目で確かめて欲しい。
幼い頃本人点検作業で何をしているか分からなかったが、4歳になってようやく中心チェックシールのオレンジ色のターゲットを通し見た時の適否をハッキリ答えられるようになった。
ステレオテスト
ステレオテストの蝶々を見るのがお気に入り、来店時楽しみになりました(笑)時々弱視治療の小さいお客様の中に残念ながら蝶々の形や羽が浮き上がるのを見れない方がおられます。立体画像の蝶が見えることも幸せの一つ。 健やかに育っていかれるよう願わずにはおられません。両眼視機能が不足したり斜視があると砂嵐の画像しか見えないが簡単に両眼視機能の有無を知る方法の一つです。
処方箋の度数
右 矯正視力 1.5 X(メガネを掛けて) S+6.00(球面度数) C-1.25(乱視度数) A180(乱視軸度)
左 矯正視力 1.5 X(メガネを掛けて) S+4.25(球面度数) C-1.00(乱視度数) A180(乱視軸度)
瞳孔間距離 遠用: 54mm
中心一致の確認 (子供さん自身が見て合っているか確認できました(=^・^=))
レンズ設計図
レンズ重量は左右合わせ
この度数で4.8gです。フレーム7.4g 合計 12g
レンズレイアウト図
レンズを取り付けたフレーム
レンズはフレームのリム内に収まっておりはみ出していません
大切なモノ
子供のメガネは、一度作って安心では絶対ない。いくら強く壊れにくいフレームであろうと、後の点検調整が、子供の視能育成に非常に大きなファクターである。メガネを作って渡して終わりでなく出発であること、その後どのようにメガネをかけて使用しているかは、我々の関心事でもありお付き合いの始まり。
「点検します」と口先で言うのと、「スケジュール管理しながら実際に行っている」のでは、大きく異なる。
アフターケアー
調整1週後、1ヶ月後・・・普通は3ヶ月点検、6ヶ月点検を決めスケジュール管理している。
元気な子供の親御さんから当初毎月の点検調整検査をご希望が多い、 育ち盛り、メガネがどのような使い方でどう変化するか分からず・・・定期点検は、大切な要素であると認識を新たにすることが多い。
写真を見ていただければ一目瞭然ご理解できると思います。子供さんのお鼻はほぼ絶壁、少し重たいとズレ下がり、視能育成の阻害要因になりえます。またメガネは定期点検で正しい状態を維持せねば、害をもたらす危険性を表裏一体で持っている。
【実施例】 子供のメガネを軽く 遠視性乱視(少し強めの乱視)
レンズを軽く・薄く・明るく・する方法は?
大阪市内在住 4歳 男児
目的: 弱視治療
遠視性乱視、少し乱視が強め
右 S+4.50C-2.50A180
左 S+3.50C-2.50A180
瞳孔間距離 52mm 13.2g
レンズを軽く薄く明るく
レンズを軽く薄く明るくとは、裏には工夫を凝らしているが見ては分からない、初めてのメガネならば比較するものもない。またお代を頂くからするとかしないの問題ではなく、少なからず職人意識が関わる。
軽く
まず「軽く」というキーワードには、未発達な子供の顔、すなわち鼻が絶壁である。メガネが重たければ万有引力の法則に従って眼鏡はずれ下がる、これに加え、度数に左右差があれば光学中心がずれ下がることにより、プロンティスの法則による、左右に危険な不正プリズムが生じ、右左で見る高さが異なって見えるかボヤケて見える。
このような事が大人のメガネで生じた場合、説明の難しい強い違和感を生じさせる。このような状態が生じれば、網膜の中心すなわち黄斑中心窩に良好な視覚刺激を起こさせないため弱視治療が遅延する原因となる。快適性を保ち弱視治療を促進させ、密かながらも一日でも早く弱視状態から卒業してもらいたい気持ちが「軽量化」である。
レンズを「明るく」
レンズを「明るく」と言うとレンズメーカーはレンズ基材の透明度・明るさを表すアッベ数を自慢するが、レンズの厚みを薄くするほうがアッベ数云々より遥かにレンズを明るくする効果がある、ためにレンズを薄くするわけである。
薄くすればレンズは明るくなる。ドラマティックな効果とまでは言えないが、少なくとも良好な視覚刺激を促進させる効果を期待してのことである。 軽くて使い回しがよく、見栄えも良くズレなくなる。親と同様に、弱視治療を促し早く弱から卒業してもらいたい願いを籠め、一つ一つ子供に合った眼鏡を丹念に作って行きたいと考える。
弱視治療の期間を比較的早く完了
今まで扱ってきた子供メガネは、6歳までという非常に限られた弱視治療の期間を比較的早く完了している事例見て、少なくとも小生の努力は間違いでなかったと思う。
このケースでアイポイントはほぼ左右対称であるが、左右で異なる場合が多い、しかし注意されたい点は「目の中心位置を眼鏡フレーム上において測定したかどうか」が異なり、ここに違いがある。
上からの撮影
レンズはフレームのリムからどこもはみ出していない
保護者や両親が及び知らない部分への造作は、オプション費用をもらったからするとかしないとかの問題ではない。対価評価できない大切な倫理観が多少なりに関与する部分がある。
レンズが全反射し見えない
【定期点検】 鏡面反射 強い遠視性
レンズが反射しユーザーに見えない特定角度
我々は、注意指導を怠ってはならない
強度の遠視性レンズに避けようのない死角が生じることを立証的に撮影
避けられない眼鏡の光学原理による欠陥、<遠視性レンズには見えない死角がある>
大阪市内在住 11歳 男児
比較的強度の遠視性
2013年10月初回調整
2016年06月再作(2013年ご購入のフレーム使用、レンズだけ作り直し)
右 S+8.50
左 S+9.50
PD 60
制作後1週間目の点検
本人の目でレンズ中心と目の中心一致を確認
頂点間距離の確認
(角膜頂点からレンズ後面までの距離は右左とも同距離である必要がある)
フレームの前傾角
トマトフレームの欠点、前傾角を取りにくい構造的欠陥がある。
To Foreigner
One who engage children glasses must be know the basic defects on the children glasses. To amblyopia lenses, there is a blind angles which is invisible direction on side view by inevitable specular reflection.
(日本語以外の方へ 子供のメガネに関与する者は、子供メガネの基礎的な欠陥を理解する必要がある。弱視レンズには、目に避けられず見えない死角が両側に生じる。)
度数によりレンズは、鏡面反射し子供の視野に死角が生じることを説明し指導する必要がある。
当店でお世話する以前、お子さんが学校で子供達同士ぶつかりショック状態になった事があったという。
【実施例】 強い遠視性乱視 S+10.00C-1.00A165
大阪市内 5歳 女児
概要
比較的強度の遠視性乱視
眼鏡制作留意点
できるだけ薄く軽く、取り回し扱いのし易い眼鏡
度数
右 0.1X S+10.00 C-1.00 A165
左 0.8X S+9.00 C-1.00 A20
フレーム+レンズの総重量 13.0g (一般的に15g程度でメガネは軽いと感じられ、それ以下の重量)
加工前のレンズとフレーム
レンズ加工直前の検査と準備
準備された加工前のレンズ(別作)
未加工レンズ
レンズの仕上がり厚み概略 レンズの端を注意深く見ていただきたい、ナイフ・エッジと呼ばれる研磨により極薄制作されているのが理解できると考える。
比 較
下記レンズは、参考までに薄加工をしなかった例、ほぼ同等度数によるレンズの厚み比較例
このような強度の弱視治療用レンズ製作のための作業
子供の目の位置を測定 レンズ設計図
まずフレームの選択において、上の図の水平線と垂直線の交差するフレームの幾何学的中心にユーザーの目の中心が来る場合レンズは同心円を描く中心に位置された時レンズは一番薄くなる。このケースでは、ユーザーの見た視線経由点すなわちレンズ中心になるべき点がほぼフレームの中心に位置しているのが分かる。
このようにユーザーにフレームを装着させ、視線経由点を捉えるか?捉えないか?はメガネに付加する性能上重要な要素になる、後日子供の弱視治療における治療進捗に大きな影響を及ぼすことに保護者は留意されたい。
測定の結果、導き出し製作されたレンズの厚みは、次の図と油粘土に突き刺したレンズの写真のとおり。
レンズ外周加工を終え、フレームにレンズを取り付けたところ
+10度は強い度数である。しかし上記作業の結果レンズの縁はフレームのリムの厚み以内に収まっている。 レンズ外周は、鏡面研磨仕上げが施した。万一強い力が加わった時、破損する前にレンズがフレームから外れレンズが割れて怪我をしないよう護る工夫とともに、下記写真からレンズの厚みを外から見て分からなくする目的を持つ。
装着後正面からの撮影 (保護者さまの写真使用了解済、同じようなケースの方への参考になるようご希望) 調節性内斜視があり、若干目の中心はレンズ中ンより内側に位置しているが、度数矯正後眼位が正位に位置することが多いので、経過観察中
装着後側面からの撮影
装着後上方からの撮影頂点間距離確認 少し広い目なので後日調整予定
親御さんは、三歳児検診を受けておられ、まさかこのような強い弱視が有るとは夢にも思わず、偶然眼科で発見し弱視治療を5歳から始めることに焦りを感じておられる様子であった。 当方の定期点検は、毎月行ってきた。特に度数が強くいささかでもレンズ中心の狂いが生じず、良好な視覚刺激が生じ、視能育成が早期に進むよう願い見守っている。
3歳児検診をすり抜け、弱視発見が5歳でした。時間的余裕が余り無くなにとぞ視力育成が成功裏に済むよう祈るばかりです。万全を期する為当店を選ばれた。
定期点検 弱視治療の経過
大阪市内在住 6歳男児
昨年8月18日当初、弱発見が5歳になって発見され、母親は治療まで時間が無く焦燥感でご来店だった。
眼科 2015年8月17日処方
度数
右 S+7.00C-0.75A180
左 S+6.50C-1.00A180
PD:57.5mm
重量
枠7.4 眼鏡総重量14.8g
2016年7月26日 定期点検でご来店 幼稚園での検査では、0.8だったとの事で、芳しくないと落胆。
実は、成長に伴い度数が変わることが有り、度数補正を行って当方で検査
検査結果
右 裸眼 0.4 矯正 1.2 S+6.00C-0.75A180
左 裸眼 0.4 矯正 1.2 S+6.00C-1.00A180
が出ており、通院中の眼科判定を待つだけだが、おそらく弱視治療は上手く完了したと考えられる。
一般に視能育成は手元で行われるが、手元は無理なくよく見えているので、少々遠くがボヤけるようなことが有って幼稚園での視力検査に一々心配しないようアドバイス。
とりあえず、お母さんは視力1.2が有ると知り大喜び。
弱視治療の途中経過、幼稚園で0.8、だが度数を弱め改めて測定したら両眼とも1.2、お母さん大喜び \(^o^)/
調節性内斜視
調節性内斜視 (純調節性内斜視)
メガネを掛けないでいると右眼が鼻側に寄っている。
調節性内斜視、眼鏡装着前
メガネを掛ける=即ち、目の屈折異常補正したプラス度数のメガネを掛けると・・・鼻側に落ちていた目が外側へ向く、即ち正面を向いている(正位を向く)。
調節性内斜視、眼鏡装着後
普通内斜位の場合、プリズムという度数をベースインにすると光線が曲がり目の網膜に結像させ見えるようにするが、調節性内斜視の場合単純に屈折異常を補正すると眼位は正位を向き両眼視機能が働くようになる。このようなものを【純調節性内斜視】と呼びます。このような純調節性内斜視は手術による治療は行わず、手術は禁忌だと言われている。
ステレオテスト
両眼視しているかどうかを知るために、蝿=フライテスト或いは蝶=バタフライの羽や触覚が立体的に浮き上がるように見える特殊な絵を、偏光レンズ(右左を独立して見させる為に使う)を掛けて見させ、両眼視が出来ている時羽が浮かび上がって見え、見える場合羽を掴せてみて、羽が浮かび上がって捕まえる仕草をする場合、両眼視が出来ていると考えられる。このテストはステレオテスト或いは立体視検査とも呼ばれているテストである。(主に弱視斜視の患者を対象として、精密な立体視(fine stereopsis)を簡便な検査で検出)
バタフライテスト
この方の場合、幸いにも両眼視が出来ていた。年齢により上手く意が伝わらずシッカリ受け答えられない場合もよくあり羽をつかめないと言ってガッカリすることは余りない。
両眼視機能とは、ものが立体的な奥行きが分かる、或いは空間における位置関係を認知出来る。また片眼づゝでの視力に比べて両眼視が出来る場合視力が視力表で1~2段階程良くなる。逆に両眼視機能がない状態を、保護者が知ろうと思えば仮に片目を閉じて歩いてみたりすればおおよそ、その子供の置かれている不便さを知ることを体験できるだろう。
片眼視しか出来ていない子供に特徴的なのは、ボール遊びなどで上手にボールを捕まえることが出来ない時に気がつく場合がある。
眼鏡度数
右 S+5.50C-0.50A180
左 S+5.25
瞳孔間距離 52mm
調節性内斜視には、これ以外に部分調節性内斜視、非定型的調節性内斜視がある、詳しくは眼科でお聞き下さい。
部分調節性内斜視について言及したので別の部分調節性内斜視の事例を載せる
部分調節性内斜視
遠視に依る調節による内よせによる純調節性内斜視に先天性内斜視が加わった斜視のタイプ。遠視に由来する内斜視はプラス度数の眼鏡により軽減し正視近くになっても両眼視機能が良くないケースはこれに属する。
純調節性内斜視と見かけは似ていても内容が異なる。
京都府 11歳 女子
度数
右 S+3.00C-0.75A30 加入+2.00
左 S+3.25C-1.00A180 加入+2.00
瞳孔間距離 54mm
部分調節性内斜視、処方箋(京都府立医科大学)
このケースは、以前にEXタイプのレンズの指定を受け制作するも、レンズの持つ横のラインなど学友から色々言われ、気にするため境目のない累進屈折力レンズに切り替えた。
レンズ(特殊薄研磨により左右量レンズ重量5.6g)
仕上がり総重量は、16.3g
部分調節性内斜視、累進屈折力眼鏡総重量16.3g
レンズの厚みをできるだけ薄くしたため、フレームからはみ出す部分は無い
部分調節性内斜視、累進屈折力眼鏡
普通内斜位の場合、プリズムという度数をベースインにすると光線が曲がり目の網膜に結像させ見えるようにするが、調節性内斜視の場合単純に屈折異常を補正すると眼位は正位を向き両眼視機能が働くようになる。このような場合、【純調節性内斜視】と呼ぶ
部分調節性内斜視とは
遠視による調節内寄せが関わった内斜視の内、遠視に相当する眼鏡を使用すると内斜視が軽減するが内斜視が残るものを言う。
殆ど斜視がなくなり目の向きが正位近くになっても両眼視機能のよくない場合これに属する。
純調節性内斜視と似ているが、先天性内斜視に調節内よせが加わったもの。
部分調節性内斜位
遠視による調節内寄せが関わった内斜視の内、遠視に相当する眼鏡を使用すると内斜視が軽減するが内斜視が残るものを言う。
殆ど斜視がなくなり目の向きが正位近くになっても両眼視機能のよくない場合これに属する。
純調節性内斜視と似ているが、先天性内斜視に調節内よせが加わったもの。
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