定期点検の重要性
ユーザー
大阪市内ご在住 47歳 女性
ご来店動機
脳内出血(硬膜脳幹出血)2017年10月12月術後 複視出現し、来店時日常生活上大きな支障が出て、階段の上り下りが怖いなど大きな支障とストレスが生じていた。
2018年9月、ネット検索で当店を知り、来店され視力相談と測定の上眼鏡矯正後、複視はプリズム矯正により改善し、日常生活や軽い仕事も出来るようになられた。現在は、視力が安定し定期点検スケジュールで6ヶ月毎の定期点検を継続中。
ご来店の皆様には眼鏡の取り扱いに注意されてお使いいただいている。ここで例に上げるケースのように毎日の使用で気が付かない間にレンズ中心が変位することは日常一般的に生じることである。大きく眼鏡が歪むなどが無ければ気づきにくく、またユーザー側からすれば透明なレンズに印があるわけでもなくレンズ中心が目とあっているかユーザーは知る由もない。ここに我々専門の調整が必要な理由がある。
徐々に中心が変移すればユーザーの殆どはその変化に気が付かない場合が多い。しかし眼鏡の持つ機能性を維持し保つため重要な意味がある。
小生の特許技術と関連あるレンズ中心に視標を設けユーザーの自覚=自身の目で見て目とレンズ中心が合っているかどうか?確かめながら正しく調整を行っている。
使用中の眼鏡度数
眼鏡を掛けない場合の生活困窮度 : 高い
近視性 複合斜視 (強い内斜視)
右目 裸眼0.3 矯正1.2XS-1.00 BO 3.00⊿ BD 2.50⊿
左目 裸眼0.3 矯正1.2XS-1.00 BO 3.00⊿
近見用加入度数 : 両眼とも S+1.00
瞳孔間距離 55㍉
利目 :左目
(記号の説明 S:球面度数 BOベースアウト内斜位矯正 BDプリズム基底ダウン ⊿:プリズムディオプター 例えば1.00⊿は1メータの位置で1cm 像をズラす力量を表し 更に遠くになればそのズレは大きくなる 加入:近くを見る調節力を補った度数)
調 整
左レンズの中心位置が僅かであるが高くなっている。
調整後、レンズ中心を下げて、ユーザー側から高さが同じであることを確認。当初予定した視線上におけるプリズム度数など誂えた当初の度数状態を維持している。
右目の従位眼に垂直プリズムを負荷している(当初、垂直プリズムを左右振り分けを試みたが不快であるとのことで片眼矯正負荷した水平プリズムは見易いということで左右振り分け)ため、いささかでも眼鏡の位置が目の中心から変移するとプリズム度数も変移に応じ変化するため。このレンズ中心変移によるプリズム度数変化をできるだけ生じないよう、特にこのような場合、定期点検は必須である。
眼鏡概要
レンズのエッジを前後から切削し切削面鏡面研磨を施し、切削面が交差する部分で光線が屈折しクリスタルのような華やかさを加えた。非常に上品な仕上がりである。
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