なぜか?どうしても娘の視力が出ない

なぜか?どうしても娘の視力が出ない

メール通信内容 (眼鏡店名は伏せて掲載)

【お問合わせ内容】

はじめまして。

ご相談があります。

娘の眼鏡と眼科選びの相談です。現在、娘は17歳ですが、小学生の頃から眼科検診でひっかかり、その都度眼科に行きます。本人は、黒板が見えないのが不便で眼鏡を作りたかったのですが、医師は、精神的な作用もあり眼鏡が必要ないと言われました。その後、見えなくて辛いというので、お医者様に黙って、眼鏡のMで眼鏡を作っていただきました。ちなみにブルーライトカットを入れてもらいました。

その後、よく見えて喜んで勉強も身が入るようになりました。

ですが、この一年でまた少し視力が落ち、視力検査で用紙をいただいて帰ってきました。元々、右目が左目よりみえにくかったのがさらに見えにくくなっているそうです。

近くの眼鏡を作ったお店がなくなり、今度は眼鏡のAで新しい眼鏡を作ってもらおうと店頭で検査をしていただくと、担当の方が度数を上げても0.3以上見えるようにならないとのこと。まだ成長期なので目に問題がないか病院で調べて欲しいと言われました。
 
私は、度数の低い近視と軽い乱視の眼鏡を持っています。 私の眼鏡の上に偏光サングラスを重ねるとものすごくよく見えるそうなんです。

素人考えですが、眩しいことで乱反射のようなことが起きているのではないかと考えました。黒目の色はちゃんと黒で、光に弱そうな感じには見えませんが。

今のお医者様も良い方ですが、今でも眼鏡は推奨しない方で、なおかつ他の異常はない、とおっしゃっておられるので、何故うちの娘は見えないというのか不思議です。

眼鏡も、ホームページを読んですごく配慮がなされているので新しく眼鏡が必要ならそちらで作りたいと考えています。

でも、その前に、眼科で悩んでいるので、いい眼科というか、娘のような事例を理解して検査していただける眼科があるのなら紹介していただきたくメールしました。

長々と申し訳ありません。

よろしくお願いします。

 

星野から返信

お問い合わせありがとうございます。

どちらの眼科か詳しく説明がないのですが眼科医が「器質的視力障害」と判断し眼鏡矯正に前向きでないとのことでお困りの様子お察しいたします。

他の眼科にセカンドオピニオンを取られたいと言う考えは正しいと思います。

その前に、もしお時間が有るのであれば一度ご来店いただければ当方で「両眼視機能検査」を含めた視力検査を行いたいと考えます。

「偏光サングラスで見やすかった」という点や「まぶしさを感じる」という点は両眼視機能検査をすればより良い原因と解決策を見つけ出せる可能性があるかもしれません。

検査は無料です。気軽に一度ご来店されてみては如何かと思います。

今年のお盆休み期間中は、8月14日を除く日曜祝祭日を除き営業を行っています。

ご来店に際してはどの日が良いかご連絡いただくか、あるいは明日営業時間中にお電話いただければ当方の予定を見合わせながら予約を入れた上で検査をします。

めがねのホシノ
星野龍一

 

使用してきた見えにくい眼鏡の度数

右目 矯正視力0.4 X S-1.00;C-0.50 A178

左目 矯正視力0.4pX S-1.00;C-0.50 A1

 

新規眼鏡の度数

利目: 右目

目的  目の調節疲労を減じ視力を上げる

右目 裸眼視力0.15 矯正視力 0.8 X S-1.25;C-1.25 A5 R≧G

近見加入 S+0.95

左目 裸眼視力0.3 矯正視力 0.9 X S-0.50;C-1.75 A5 R≧G

近見加入 S+0.95

瞳孔間距離 60.0mm

 

レンズ・フレームの概略写真

レンズ・フレームの概略写真

 

レンズ取り付け後の概要

レンズ取り付け後の概要

 

フレーム調整

左右の耳までの距離は不同かつ頭蓋骨の歪みからくる頂点間距離(角膜頂点からレンズ後面までの距離)が不同のため調節し意図的にフレームに歪みを持たせてある。

フレーム上部からの概要

フレーム上部からの概要

 

視力検査の結果

両眼視機能検査で若干の斜位が検出されたが視力や羞明感に影響する程度のものでなかった。年齢的に視力が出にくい傾向が検査中見られたが極端に悪い視力ではなく精密乱視検査でスクリーニングした所明らかな視力向上が見られた。目の疲れが乱視の矯正不足で日頃目に疲れが生じて視力が悪いと思われる。

前眼鏡と新規測定の違い(改善点)

目の調節を減らすことに重点

目に調節で疲れが生じていると思われ、これを減じるため球面と乱視度数を改めた。

球面度数

前眼鏡の左レンズの球面度数は過矯正だったのでS-0.50下げた。右側球面度数は少し不足気味のためS-0.25追加。

乱視度数

検査の結果、両眼とも乱視矯正が不足のため乱視の前焦線と後焦線間で生じる調節のため疲れやすくなっていたと考え、少し弱めだがほぼ完全矯正に近い乱視度数と乱視軸度に改めた。

近見調節補助

ユーザーは、受験のための近業で疲れており、近見調節を減じる工夫として読書などの方向を見る近見度数を左右ともにプラス側へ+0.95(ほぼ1.00)加入したレンズ採用。

(老若を問わず33cmの所にある文字などを見る場合、目の水晶体に+3.00の調節がされて初めて文字が見える。読書方向に球面度数S+1.00加入することにより毛様体に生じる調節を1/3減じることができる。これにより目が疲れにくくなる。)

 

眼鏡製作手渡し後1週間後の検査

上記で述べた新しい矯正度数で 右 0.8 左 0.9であるが両眼融像視で良好な視力が1週後 1.2まで出た。

両眼視力 1.2

ユーザーの反応

今までと全く異なり、目が楽で遠くが色濃くよく見えるようになった。目が疲れにくくなった。

今後の対応

次回定期点検、1月後、3ヶ月後、6ヶ月後の検査で視力の変化を経過検査予定。

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