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レンズを薄くする 強い遠視性乱視 S+10.00C-1.00A165

2016年7月13日

 レンズを薄くする 

大阪市内 5歳 女児

概要比較的強度の遠視性乱視

眼鏡制作留意点:できるだけ薄く軽く、取り回し扱いよく

度数

右 0.1 × S + 10.00C - 1.00A165
左 0.8 × S + 9.00C - 1.00A20
フレーム+レンズの総重量 13.0g

未加工のレンズとフレーム1
未加工のレンズとフレーム1

 

レンズ加工直前の検査と準備

準備された加工前のレンズ(別作)レンズ外周はナイフエッジのように薄く

遠視性乱視レンズ11003
遠視性乱視レンズ11003
未加工のレンズとフレーム2
未加工のレンズとフレーム2

未加工レンズ、レンズの仕上がり厚み概略 レンズの端を注意、ナイフ・エッジと呼ばれる研磨で極薄に制作されているのが分かる

 

厚み比較

下記レンズは、参考までに薄加工をしなかった例、ほぼ同等の度数によるレンズの厚み
遠視性乱視レンズ 無水晶体眼用 費用がないのでこの厚み

遠視性乱視レンズ11003
遠視性乱視レンズ11003

このような強度の弱視治療用レンズを作るため次のような作業が背景で必要

子供の目の位置を測定し眼鏡を作る

レンズ設計図

レンズ設計図11004
レンズ設計図11004

まずフレームの選択において、上の図の水平線と垂直線の交差するフレームの幾何学的中心にユーザーの目の中心が来る場合レンズは同心円を描く中心に位置された時レンズは一番薄くなる。

このケースの場合、ユーザーの見た視線経由点すなわちレンズ中心になるべき点はほぼその中心に位置しているのが分かる。

このようにユーザーにフレームを装着させ、視線経由点を捉えるか?捉えないか?はメガネの持つ性能の大変重要な要になり、後日子供の弱視治療における治療の進捗に大きな影響をおよぼすことに保護者は留意してください

測定の結果、導き出されたレンズの厚みは、次の図と油粘土に突き刺した実際のレンズのとおりです。

レンズ図面11005
レンズ図面11005

レンズ外周加工を終え、フレームにレンズを取り付けたところ

+10度は強い度数である。

しかし上記作業の結果レンズの縁はフレームのリムの厚み以内に収まっている。

レンズ外周は、鏡面研磨仕上げが施した。

万一強い力が加わった時、破損する前にレンズがフレームから外れレンズが割れて怪我をしないよう護る工夫とともに、下記写真からレンズの厚みを外から見て分からなくする目的を持ちます。

未加工のレンズとフレーム1
未加工のレンズとフレーム1

装着後正面からの撮影(保護者さまの写真使用了解済、同じようなケースの方への参考になるようご希望)調節性内斜視があり、若干目の中心はレンズ中ンより内側に位置しているが、度数矯正後眼位が正位に位置することが多いので、経過

観察中

弱視等治療用眼鏡1 保護者了解済
こどもめがね

装着後側面からの撮影

弱視等治療用眼鏡2 保護者了解済
こどもめがね

装着後上方からの撮影頂点間距離確認 少し広い目なので後日調整予定

弱視等治療用眼鏡3 保護者了解済
こどもめがね

3歳児健診をすり抜けている

親御さんは、三歳児検診を受けておられ、まさかこのような強い弱視が有るとは夢にも思わず、偶然眼科で発見し弱視治療を5歳から始めることに強い焦りを感じておられる様子でした。

当方の定期点検は、毎月行います。特に度数が強くいささかでもレンズ中心の狂いが生じず、良好な視覚刺激が生じ、視能育成が早期に進むよう願い見守っています。

結果

2017年定期点検で幸いにも弱視治療が進み、視力1.0が出ていおられ親御さん共々喜ばしいことです。





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