読み書きが困難(近用眼鏡)

 読み書きが困難(近用眼鏡) 

ユーザー

大阪府下ご在住 74歳 女性 

主訴 

加齢黄斑変性症 萎縮型、日常生活はなんとかこなせる。しかし見ようとする部分が暗く文字の読み書きする近業が難しい。(中心暗部)

裸眼視力 

左右とも0.1

矯正視力

右 0.6 X S+1.75C-1.25A75

左 0.3 X S+2.25C-1.50A50 

瞳孔間距離 61


普通の老眼鏡の調節

通常の近見調節度数では見えていない。預金通帳の残高確認や各種申請書の署名捺印に際する意思表示に文字が読める・書けるという必要性を晴眼者はあまり意識しないが非常に重要な意味がある。

対策

黄斑変性症に対し黄斑中心窩まで到達するブルー光による「黄斑中心窩への悪影響」と「眩しさ」を防ぐ目的のブルーカットを20%施されたコート品使用。黄斑変性症に多く見られる文字が読めない状態に対し弱視矯正と同じ手法で近見距離を接近させ、文字拡大させ本人が「明瞭に見え」「文字がかける」程度の度数まで調節度数を超えた度数を増加減し見えるまで引き上げる。

参考

中心の暗部が邪魔になるのであればプリズムにより見える位置を移動することもできるが、このケースではその必要なく見えていた。

測定結果

度数

S+7.25C-1.25A75

S+7.75C-1.50A50

近見瞳孔間距離 53

レンズ設計図

厚みと重量

厚みと重量

レンズレイアウト

レンズレイアウト

眼鏡詳細

加工前の概要写真

眼鏡正面と上方から

眼鏡正面と上方から

レンズの仕上がり重量

レンズ総重量 : 8.2g

フレーム+レンズ= 16.0g


この度数でこの重量と厚みであればかなり軽く薄い部類に属し、ユーザーの眼鏡の取り回し(取り扱い)や人から見られる美観も悪くない。希望通り文字を読み、文字を書くことが出来るようになった。

 

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